朝、犬の散歩中に

猫が車に轢かれて

死んでしまっているのを

見た。道の端に倒れていたので、

たぶん、

誰かが道路わきに寄せておいたのだろう。

 

とても正視は出来なかったが、

飼い猫らしい。

 

ある日突然、死んでしまうなんて、

飼い主にとっては

受け入れ難い、なんと残酷なことかと

胸が潰れる思いがした。

 

小さな頃からずっと猫を飼っていた。

最後に飼っていた猫とは

病死だったが、

あまりにも辛い別れだったので、

それ以来、

猫を飼うことが出来ないでいる。

 

この猫とは一緒にお嫁に来た。

引っ越しを2度経て、苦楽を

共にした特別な存在だった。

 

以前住んでいた家の

庭に埋葬したが、

お墓に行くことは

殆どなかった。

 

猫を失った悲しみから

本当には立ち直ることが

出来ず、お墓に行くと

どうしようもない暗い気持ちに

なったから。

 

この子が死んだ夏の季節、

亡くなった日にお墓に供えたお花が

また庭に咲くのを見ると

毎年痛みが蘇ってきた。

 

ハワイ島には無いお花だし、

常夏なので、ここしばらく

古傷が痛まずに済んでいた。

 

こちらに来てから、仕事中でも家でも

いつも傍にいる、うちの犬。

その幸せはずっと続く

当たり前のものでないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうか今朝の猫ちゃんが

一刻も早く飼い主の元で

供養されますように。