ハワイ州には今更言うまでもなく、プレートランチという形で白米を食べる文化が根付いている。私は2004年から年に1回、多いときで3回ほどハワイ州に通っていて、旅行で訪れたときはこのプレートランチが好きとか白米が食べられてありがたいと思うことはなかった。ハワイ島に越してきた現在、コロナ禍のため、旅行以外ではレストラン内での食事はほぼしないので、格段にテイクアウトの機会が増えた。

 

私はアメリカのパンやサンドイッチがあまり好きではない。日本やヨーロッパの薄くて柔らかいパンで作られたサンドイッチ、具もほどほどのものが好みである。アメリカ本土やアメリカの影響が濃いオアフ島やマウイ島ではアメリカーンなレストランが多い。ランチにレストランに入ってサンドイッチ、ハンバーガー、ピザなどを食べたくないとなると、予めレストランを下調べして予約なども考えないといけないが、用事で外出していて予定していないなどの場合、何度かサラダだけのランチになってしまうことがあって、なんとなく物足りない。その点ハワイ島では私の勝手な思い込みかもしれないが、今まで行ったオアフ、マウイ、カウアイ島と比べても、白米をサイドに選べるレストランが格段に多いと感じる。ご飯があれば大抵のものが美味しくお腹に収まる。疲れているときに自分でご飯を炊かなくてもいいというのが本当にありがたい。こちらではレストランの数でいうと以前住んでいたところとは比較にならないほど少ないのに、白米文化のおかげでテイクアウトの幅がぐんと上がった。住んでみて新たに感じるハワイ島の良さのうちのひとつ。

 

 

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