アメリカ東海岸に住んでいた時は近くに豪邸もあり、治安もよかったのだが、引っ越し前の3年間くらい、ご近所で空き巣による被害が相次いだ。どのお宅もアラームをつけているが、警察が到着する前にささっと金目のものを取って逃げてしまう。私が一人で家にいるとき、裏のお宅でアラームが鳴り響き、すぐ裏のご主人に電話するとご旅行中。やはり泥棒に入られたことが後で分かったのだが、アラームが鳴った時、私は様子を見に行こうかと思ったのだけど、のこのこと行っていたら、殺されていたかもしれない。我が家もアラームとカメラも付けていたので、被害に合うことはなかったが、アラームのリモコンの扱いが意外と大変だった。家の鍵につけたキーホルダー状のリモートで解除するのだが、パニックボタンというのがあり、これを押すと即警察に連絡が行き、早ければ5分くらいで警察の方がうちにお見えになる。鍵をポケットに入れてしゃがんで2度ほど勝手にパニックボタンを押してしまい、警察の方には平謝りということがあった。二酸化炭素の濃度が家の中で濃くなると、またこのアラームが鳴り、これは解除しても消防署に即連絡が行ってしまう。火事でないのに3回消防署の方を呼んでしまう事態があったのだけど、これは長くなるのでまた別の機会に。

 

ハワイ島に越して減ったストレスの一つに家の防犯がある。周りは農業地帯でどのお宅も2万坪ほどの敷地にぽつんぽつんと家が建っている田舎に住んでいる。アラームの必要もなければ家の施錠だっていい加減。夜寝る時や家にいるときはドアも窓も網戸にして施錠なんてしない。野生のイノシシに入られるので家の庭には門扉がついていて、そこさえ閉めておけば安心。そしてものすごく静かなので、泥棒がやってくれば物音ですぐに気づくだろう。年中通して窓を開け放して眠ることが出来る環境はやはり素晴らしい。