私はどちらかというと、ダイが病気をするまであまり知的・情緒の障害者に優しいタイプの人間ではなかった、と自覚しています。
差別とか生理的に無理とかそういうわけではないんですが、どうしてもこう…どう関わったらいいのかわからなくて、距離を置いてしまうところがありました。
「ネガティブでないけれど、これも一種の差別感情だった」、そう思います。
嫌いとかいうわけではないので求められればサポートするのもやぶさかではないものの、率先して「私が!」という意識はあまりありませんでした。
ダイについても、幼稚園や地域の公園で、以前の私みたいなタイプからやんわり距離を置かれたり、あるいは障害児に明確に拒否感をもつ人から
「ええー何なのこの子…」
なんて思われてたとしても、
それは仕方がない。
障害児ってやっぱり普通ではないし。
これを私には非難できない。
説明はするけど、受け入れてもらおうとは思わないでいよう。
というスタンスです。
要するに、「障害者を受け入れられない人を理解することができる」ってことです。
納得できるかは別として!
あ、もちろんダイのことはほっぺから丸かじりにしたいくらい可愛いと思ってますし、面識のある子は障害児も健常児も関係なく、みんなとっても可愛いと思っています。
たぶん、これは私なりに傷つかないための自衛手段なんだろうと。
これから先の進学や就職も、何が何でもみんなと同じに!普通にさせる!という気はあまりなくて、特別な学校や施設に行くべき状態ならそうすると思います。
もし今の状況でダイが一人っ子だったら、私は療育園を第一希望にしていたかも。
…いやもちろん、いまの幼稚園に通わせているのは「かけもちするのが面倒だった」っていうものぐさな理由だけでなく、笑、ほんと素晴らしくうちの子たちに合ってる幼稚園だと心から感じているからなんですけどね!
親子共々、いまの幼稚園が大好きです。
健常のキョウのクラスに障害を持ったお友達が来るのと、ダイが通常クラスに入れてもらうのとはまた次元の違う話なので置いておいて…
とにかく、「私たちが当事者」という状況においての「インクルーシブ教育」というものに、ほとんど興味がなかったんです。
だってうちの子、足引っ張っちゃうし。
周りの子も気が散っちゃって学級崩壊とかありえそうだし。
組体操とか共同制作とかの団結系は、相応の能力を求められるけどおそらくみんなの年齢の平均レベルに達していないし。
お母さん方からも「あの子さえいなければみんなちゃんとできるのになぁ」とか「なんで療育園じゃなくて普通の幼稚園に通わせてるのかしら」とか、そういう風に思われてしまうかもしれない…
そして、そう思ってしまうのは母親として仕方がないことなのかもしれないな、と思うのです。
(誤解のないように補足しておきますが、仮に私が「兄弟共に健常児の母&子のクラスに障害を持った子が来た」という状況だった場合こういう風に考える、という意味ではありません。そういうお母さんもいるかもしれないよなーという想像です)
誰だって自分の子が一番可愛いわけで、発表なんかの晴れ舞台はもちろん、日常生活だって、邪魔されたらきっとたまらんでしょう。
更に「相手が障害児だから悪く言うのは…」と我慢してくださるかもしれなくて、それも当事者からするととても忍びないことです。
小学校の支援クラスとかでたまに聞かれる「お世話係を押し付けられた問題」とかも、ひどい話だなぁ、押し付けられた子かわいそうだなぁ、と思いますし、そのお世話対象がダイだったら…絶対イヤ!
転校するのと私がお世話に行くのとどっちが楽か天秤にかけるわ。←やっぱりものぐさ
…なんですけど。
ほんっと、自分勝手すぎて、我ながらドン引きなんですけど。
ダイがね、幼稚園ですごく可愛がってもらってるんです。
私は今年は幼稚園の保護者会役員なので、会議の日なんかは保育中の様子をチラ見できたりすることもあるんですが、朝のご用意(所定の場所に水筒やお弁当を置いたり、タオルひっかけたり出席シール貼ったり)を、クラスのお友達5人くらいが手厚くサポートしてくれているのを見たとき、うっかり涙ぐみそうになるほどうれしかったんです。
クラスが違う、それどころか学年も違う、私にも誰だかわからないような笑、お友達から「あっキッキ(*)だ!ばいばーい!」と声をかけられることも多々。
(*ダイの本名をもじったあだ名です)
そして先日、役員の引き継ぎ関係で少しだけ面識のあった年中さんのママさんに帰りしな呼び止められて
「娘がね、『ちっちゃいぐみさんにすっごい可愛い子がいるんだよー!みんなからチッチって呼ばれてるの!(ほんとはキッキなんですが、めっちゃ可愛いからチッチでいいわ
って思いました笑)やまだ先生(仮)にお名前聞きにいく!』って言ってたんですけど、ノガミさんとこのお子さんだったんですねぇ!」
と言われました。
なにこの…えっ…?天使の親子かな…?
可愛いのはそっちだわよ!!!!!
(ちなみに親子揃って上品な美人さん)
まだ何色にも染まっていない子供らは、知的障害だから仕方ないとか、こうするのが道徳的に正解だとか、そんなの関係なく、ダイのことを文字通りまるごと受け止めてくれて、誰に強制されるでもなく、本当に当たり前のように手助けしてくれます。
ああ、インクルーシブ教育って、人類って、なんて愛に溢れた…美しい…性善説…尊い…すごい…(圧倒的な語彙力不足
先生や保護者のみなさんや幼稚園のお友達の清らかな善意に触れるたび、めちゃくちゃホッコリして泣きそうになるのと同時に…
考えすぎて必要以上に恐れてしまい周囲を信じようとしなかった、そして元は障害のある人に全然優しくなかった、この私のお腹の黒さに打ちひしがれ…
渡る世間に鬼はなしとは正にこのこと。
ありがたいことに「みんなの弟」的なポジションに収まった、ダイ。
ダイの本名は、「みんなから必要とされ頼られるような、まっすぐで力強い人になるように」との願いを込めてつけました。
いまはまだこちらが頼ってばかりだけど、みんなに幸せと安らぎを与えることができるような、そんな素敵な人になってくれたらいいな、と思う今日この頃です。
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