長男キョウと手をつないで家の近所のスーパーに買い物に行こうと歩いていると、私の母校の公立中学の子たちとすれ違いました。
私は結婚後も地元に住んでいるので、母校の制服を着た中学生達がこの辺を歩いているのはごく当たり前の普通の風景…のはずなのだけれど、何か違和感というか…あれ、みんな見覚えがある顔…?
あれは誰々ちゃん、これは誰某くん…子供の頃の友達や知り合いたちとどんどんすれ違っていきます。
もしかして今私は、約20年前…私が中学生の頃の時代にいるんじゃないか?と思い、スーパーへ行くのを一旦取りやめにして近くの公園に向かってみました。
公園を見渡すと、当時の私と仲良しの友達数人が、学校帰りなのか制服のままで談笑していました。
うわっ…うわぁー!
マジでタイムスリップしてる!!
と内心興奮しつつ、挙動不審にならないよう談笑している彼女たちを横目に捉えながら公園に入ろうとしたら、中学生の友達と中学生の私が
「あれっあの人すごいタマちゃんに似てるから一瞬タマちゃんのお母さんかと思ったけど…たぶん違う?よね、なんかちっちゃい子連れてるし」
「えー?いや知らん人…似てるかなぁ?」
と話してる声が聞こえてきてドキッとするも、聞こえないフリをして通り過ぎ、公園で長男を遊ばせてみました。
(我ながらなかなか肝の据わったことをするな)
しばらく遊んだあと、何か楽しくなってきたのでやっぱりそのまま買い物にも行ってみよう、何か懐かしいもの売ってるかも!と思い、スーパーへ向かいました。
途中で
あ…お財布にあるのたぶん全部最近のお札かも…偽札を疑われたら厄介なことになるかな、クレカも使えないだろうし
と思い、試しに近くにあった飲食店に入ってレジにいる人を見てみたら、やっぱり新渡戸稲造と夏目漱石をやり取りしているのが目に入ったので、引き返すことに。
することが無くなったので、とにかく携帯のカメラでタイムスリップした証拠の写真をたくさん撮っておこう、と思いさっきの公園に戻り、今は撤去されてしまった遊具の写真なんかを、息子の写真を撮っている体で撮りまくりました。
撮った写真を見ようとしたら、そんな操作をした覚えはないのになぜか無加工のまま既にこのブログにアップされていて、やばいやばいやばいなんでと思って消していると、どんどん携帯の画面がおかしくなっていって…
ブログ編集画面の画像の削除のボタンが無くなって、文章も
「あなたは関係ないのではありませんか?」
「憲法は改変されるから無意味です」(??)
「写真を消してももう遅い」
打った覚えのない文章がどんどん表示されて、
なにこれ…てかそういえばなんで私漠然と「元の時代に帰れる」って思ってたんだろう…
と青ざめていると
キョウが突然「気持ち悪い…ゲーでそう」と言い出したので、公園の水道の近くへ移動して、ゴミ袋としていつも携帯しているスーパーの袋に吐かせました。
一通り吐き終わったらスッキリしたようだったけれど、ふと気付いたらもう辺りが暗くなり始めていて、空を見上げると夕焼けの反対側、東の空にものすごいあり得ない星空(銀河みたいに星の集まりが渦になっていて手前にひときわ大きく輝く星が均等に魔法陣のように並んでいた)が広がっていたので、さっきの事はすっかり忘れて思わずカメラを空に向けて写真を撮りました。
すると
「ちょっと!何撮ってるんですか!!」
と叫びながら黒いビデオカメラを録画ランプ点滅状態で構えた女性が近づいてきたので、盗撮を疑われているのかと思って
「いや、空を撮ってただけですよ」
と努めて朗らかに声をかけたら
「何するんですか!やめてください!だれか!警察呼んで!!」
とニヤニヤしながら自分で自分の黒いカメラを乱暴にゆすって遠くに放り投げたので
「えっ!いや投げっ…いま自分でカメラ投げた!私投げてないし触ってもないし!」
と彼女が撮っているのであろう証拠動画に残るように言ってから逃げようとしたら
「捕まえろオオオオオ!!」
と鬼の形相で叫ばれ
たところで目が覚めました。
なんだ、夢かよかった…と思って携帯を見たら
公園の写真がたくさん残ってる。
最後の星空の写真だけ、カメラを投げた女の人が行儀良く不気味な笑顔で笑っている写真になっていて、あの時は暗くてよく顔が見えなかったけど、私はこの人を知ってる、この人は……
というところで本気で目が覚めました。
起きてすぐ携帯を確認したのは言うまでもなく。笑
公園の写真も女性の写真もありませんでした。
たまに自分のアタマん中どうなってんのかなってくらいドラマチックな夢を見ます。
起きてからも詳細を思い出せる上、タイムスリップした世界の空気感がめちゃめちゃリアルな夢だったからなんとなく文字に残したくなって…
Wikipediaを見ると今主に流通しているお札は2004年に新しくなったE号券というものらしく(万札は人物変わらず図柄デザインだけマイナーチェンジ)、私が中学生の時代は1998から2001年なので存在しない。
この辺ほんと無駄に設定がリアル。
というか私、夢の中なのにお金の新旧に頭回るとかマヂBe coolだし天才か?
(実際は紙幣刷新がいつだったとか全く覚えてないので、この発想には自分に本気でびっくり)
と思う反面、
…いや、お財布の中身は確認してないけど、製造年に気をつけて小銭だけで買い物すればよかったんじゃん?
ってことにも起きて気付く。
しかし、20年前の、まだ銀塩が全盛で携帯写メールは存在すらなく、コンデジも本体モニタなしのガサガサ画質みたいな時代に、かまぼこ板みたいなスマートフォンを振りかざして液晶画面のプレビュー見ながら画面タッチでカシャーッ!カシャーッ!とかやってる姿はどう考えてもアウトだろう。
そしてブログにアップしたりアクセスしてる件、回線はどうなってんの?
アメブロ自体まだないよね?
しかもこの時代と今とではデータ1つの大きさが全然違うだろうから、モバイルデータ通信しようもんならおそらくパケ死不可避だこれ。
というか起きてから当時の電子機器やIT事情が気になっていろいろ調べたんですが、20年間で技術インフレしすぎてびっくり!
中学生当時の私が電子ピアノのMIDIデータ(録音やセッションができるやつ)を保存するのに使用していた3.5インチフロッピーディスクの最大容量が1.44MBとな!
確認してみたところ、iPhone XRで撮影した写真がおよそ1〜2MBだったので、携帯写真一枚ですらフロッピーにとっては容量オーバーで保存できないなんて!!
フロッピー2枚分くらいの大きさの板が、スピーカーマイクカメラ液晶etc搭載のデータ通信可能端末で、しかも容量百何十GBってのが20年で当たり前になるんですねぇ…
技術者の人、本当すごいわ…感謝しかない…
他にも、初めに行こうとしていたスーパーは一昨年新しくできたとこだから20年前には存在しないし、公園は「中学の目の前にある公園」と「家の近所の公園」が混ざったような感じのとこで、遊具とかも実際とは違ってて、ワープ地図だし架空のキメラ公園じゃんってことにも起きてから気付きました。
緻密と見せかけて冷静に考えると穴だらけな設定、The夢って感じですね。
ちょっと背筋がぞくっとする、世にもストレィンジめいた夢でした。
それにしても、おそらく寝る前にニュース解説のサイトを見てたせいとはいえ、「憲法は改変される(改正じゃないんかい)」とは一体…
そしてあの女とは結局、誰だったのでしょうか…
(BGM:奇妙な例のテーマ)
久しぶりのブログがなんか意味不明な感じのやつですみません。笑
キョウもダイも元気です!
ローテーブルから飛び降りて脚をバッキリ折られました!!!!