入院1日目 -- 4月21日木曜日
年度をまたいでしまったので、師長さんや看護師さんなど初めて見る方がちょこちょこいらっしゃいました。
そして間を置かずの2回目入院なためオリエンテーションはスキップして、さくさくとベッドレンタルなどの手続きをして荷ほどき。
しかしここの病院、添い寝禁止・ベッドレンタル必須なのがめんどくさいなぁ。
前回はナースステーションから一番遠い部屋だったのに、今回はなぜかナースステーションの真ん前のお部屋!
気管切開してる子やちっちゃい赤ちゃんばっかりで、時折聞こえてくる吸引の音や泣き声以外はとっても静か…
そんな中1人騒がしいキョウ。
全く言うことを聞かず、手術前からすでに母は精神的な疲労がひどいよ_(:3」∠)_
再三注意しているのに食事中にベッドに寝転がったのでまた注意したら、起き上がるときにベッドテーブルを蹴り飛ばしてトレイにお茶をこぼし…このときは思わず足をひっぱたきました。食べ物を粗末にするのは母ちゃん許しまへんで!
キョウはなぜか入院の朝から咳をしていて、病室にやってきたK先生に
「うーん…この咳の感じだと、もしかしたら麻酔を使えなくて手術延期になるかもしれません」
と言われびっくり!
まじかよ…前の風邪引いたときより全然マシだから気にもしてなかった…せっかく幼稚園休んできたのに、また入院やり直しとか絶対に嫌だよ…
小児科の先生や麻酔科の先生に診察していただき、
「環境が変わったストレスか、ハウスダストで出たか、風邪かのどれかでしょうね。扁桃腺はそんなに腫れていないからそこまでひどくはないですが、咳が出たまま麻酔を使うと咳がひどく悪化することが多いので、慎重な判断が必要です」
ということで、抗アレルギー薬と咳止めと痰切り、あらゆる鎮咳系のお薬を処方されました。
手術できるかどうかは明日になってみないとどうにも…ということで、とりあえず神様に祈るしかない。
そして夜。
キョウは昼寝ナシだったのですぐ寝てくれましたが、目の前にナースステーションがあるせいで消灯後もとても明るくて、窓もブラインドを閉めないようなので街灯がキラキラと輝き、私がなかなか寝付けません。
うちだけ騒がしくしてて申し訳ないし、明るくて眠れないし、前の部屋が良かったなぁ…と精神力と体力がガリガリ減っていくのを感じながら就寝。
入院2日目 手術 -- 4月22日金曜日
前回より少し早い、6時以降絶飲食だったので、5:45頃に起こしてポカリを一口。
お腹が空いたようで、術後の回復食用にと買ってきてあった「もものゼリー(ほんとは桃のミルクプリン)たべるー!」とぐずぐず。
なんとかごまかしていると主治医と小児科の先生がやってきて、昨日より咳がおさまっているキョウを見て
「僕らの診立てではおそらく許容範囲…だと思います。いけると思います」
とのことで、なんとか延期回避!
そしてやっと時間が来たので、前と同じく抱っこで手術室へ。
やっぱり怖がって手術台に乗ろうとしないキョウ…
今回は点滴のルートがないので、みんなでおだてたりあやしたりしながら手術台に乗せ、最終的には体をおさえつけて無理矢理口にマスクをかぶせることになってしまいました。
ギャンギャン泣きながら暴れながら、息を吸うごとにだんだんと力が抜けていくキョウの手を必死で握りつつ
(おお…麻酔ってすごい…)
とその威力に恐れ入っていると、意識してなかったもののどうやらすごくショックを受けたような顔をしていたようで(私が)、複数の看護師さんから
「お母さん!大丈夫ですからね!!」
と声をかけられ、その声でうっかり涙が…
なんか、慰められるとそれまで平気なつもりだったのに急にブワーって涙が出ちゃうこと、ありますよね。
余計な心配かけてしまって申し訳ないし恥ずかしいです。2回目なのに。
お昼ご飯を食べたりブログを書いたりして時間を潰していたら、1時間くらいで戻ってきました。
今回は興奮がひどく、横になったままエビのように跳ねて、暑いから足首の患者識別タグ外してとか、桃のゼリーを食べるとか汗だくになりながら大声で泣き叫んでいました。
前回とは違ってどこも切ってないから、ある意味元気なんでしょうね。
術後3時間は水分もだめなので、落ち着くまで抱き締めたりYouTubeのアンパンおもちゃ動画を見せたりして、興奮がおさまったところでデジタル時計を見せて、
「いま、いちぜろさんぜろ(10:30)だよね。これが、いちさんさんぜろ(13:30)になったらお茶飲んで、もうちょっとしたらゼリー食べていいんだって。キョウ数字読めるからわかるもんね。ゼリーは絶対あげるから、1人で全部食べていいから、もうちょっと待ってね」
となだめましたが、落ち着いていたはずなのに思い出したようにゼリーを欲しがって泣き始める…よっぽどお腹が空いてるんだろうな。
そして看護師さんは「無理やり麻酔かけられたのはたぶん覚えてないから大丈夫ですよ!」って言ってましたが、
「おくちのコップ(麻酔時に強制的にマスクをおさえつけられたこと)いやだったよー…」
と泣いていました。
バッチリ覚えてた…
「起きてたら時計が気になって時間がゆっくりに感じるから、寝て待とう!」
と携帯でオルゴールの音を鳴らして寝かしつけを試み、一緒にウトウトしてしまい気づけば時間だったので、ナースコールしてお茶を飲ませ、その30分後に念願の「桃ゼリー(プリン)」を食べさせて、やっと落ち着きました。
今回は手術中にあらかじめ吐き気止めの坐薬を入れてくださったそうで、一度も戻しませんでした。
落ち着いたところで同室の方々に
「お騒がせしてすみません…」
と謝ると、
「そんなそんな!お互い様ですから(^^)うちこそ、夜泣きしててすみません」(←赤ちゃんの可愛い声なのでむしろ聞くとキュンとする)
とか
「うちにも上にお兄ちゃんいるので、わかりますよー!やんちゃなお年頃ですよね。大丈夫ですから気にしないで!入院嫌だよねぇ、頑張ったね!」
とか…
みなさんお優しい。゚゚(^ω^)゚゚。
意識もクリアになってきたようなのでトイレに連れて行きたいのですが、今回もやっぱり尿道が痛いようで、どんなに促しても頑なにおしっこしようとせず…おかげでなかなか点滴をはずしてもらえません。
結局また坐薬をいれてもらって、ようやくおしっこが出ました。
そして夕方頃に泌尿器の先生にエコーをしてもらって、夜7時頃にやっと点滴がはずれて自由の身になりました。
これでお熱が出たり異常がおきたりしなければ、明日退院できる!!
夜中、寝付けなかったので前回の入院時にメモ書きしておいた記録を清書していたのですが、書いてる途中で寝落ちしたらしく、起きたら
でも「吐くほうがよっぽどましですあまあまあまあままうまう(略)まうう!」の部分はちょっと笑った。
入院3日目 退院 -- 4月23日土曜日
前はカテーテルの留置期間が長かったから痛みが長引いていたのか、今回入れてくれた先生がテクニシャンだった?からかはわかりませんが、坐薬は昨日の1回きりで今朝はお薬ナシでも普通におしっこを出してくれました。
むしろ、痛かったことさえ忘れてるような感じ。よかったよかった!
幼稚園はオムツ禁止で、本人も漏らすのは嫌だろうし、トイレのことで先生にご負担をかけてしまわないか心配していたのでホッとしました。
朝の回診で無事に退院許可が下り、麻酔科の先生の診察も受け、何も問題が起きなかったことを伝え、予定通り退院。
お腹を切ったわけでもなく、大人だったら日帰りでやるような手術らしいので、とてもあっさりです。
ともあれ、麻酔の重篤な副作用などもなく短期間で退院できてホッとしました。
土曜日で医事がお休みなので、入院費の請求書は郵送しますので次回外来日にお支払いくださいとのこと。
手術しにきたというよりもはやプレイルームに遊びにきたと言っても過言じゃない!
でも、もし咳で延期になってたら本当に遊びにきただけになるところだったので、ちゃんと抜けて本当によかったです。
いまのところキョウの咳は悪化しているような兆候はなく、むしろ止まっています。なんだったんだろ、あれ。
次の来院予定は1週間後の5月2日。
それが終われば、ひとまずこの病気については一応のケリがついた…ことになるのかな?
もしかしたら、ちゃんと逆流が治ったかまた尿道の検査(痛い)があるのかもしれませんが…
ひとまず…おつかれ!!