マルカフェの中のひと、こと、中川マルカ。がんばりました。
『幻想と怪奇8 魔女の祝祭』(新紀元社)に、中川マルカ 短編小説 「くらう」 が掲載されました。
「幻想と怪奇」は、1973年「我国最初の幻想怪奇文学研究誌」として
紀田順一郎・荒俣宏により創刊された、あこがれの文芸誌。
45年ぶりに復刊した本誌に採用いただけるとは、
またとない幸運です。
歴々、そして、今号も豪華な作品がたちならび、
目次を眺めるだけでテンションが
おかしくなってしまいそうです。ほんとに。
【目次】
〈幻想と怪奇〉ギャラリー 「魔女の伝承とイメージ」
第一部「魔女たちの集い」
A・M・バレイジ「金雀枝(えにしだ)の窪地」(植草昌実訳)/ウィリアム・F・ハーヴィー「ミス・コーネリアス」(岩田佳代子訳)/斜線堂有紀「アリ・アスター監督が好きなのは君、そう、そこにいる君だよ」
第二部「秘儀と魔道書」
E・F・ベンスン「聖所」(圷香織訳)/モンタギュー・サマーズ「奥義書」(夏来健次訳)/マーガレット・アーウィン「コーベット氏の蔵書」(宮﨑真紀訳)/マージョリー・ボウエン「ひとり残る者」(安原和見訳)
第三部「魔術師の物語」
アレイスター・クロウリー「ヴァイオリンを弾く女」(植草昌実訳)/アルジャーノン・ブラックウッド「生贄の池」(渦巻栗訳)/サックス・ローマー「魔女の谷にて」(田村美佐子訳)
第四部「マジカル・ショートショート」
「宵祭」井上雅彦/「理性が月の形を正確に描く」西崎憲
第五部「魔術に抗する者たち」
朝松健「赫い影」/リサ・タトル「死せる妻たちの奇妙な事件」(金井真弓訳)
書評
・ジョージ・W・M・レノルズ 夏来健次訳『人狼ヴァグナー』国書刊行会
・三津田信三『忌名の如き贄るもの』講談社
「Le forum du Roman Fantastique」
井川俊彦「海坊主」/中川マルカ「くらう」/伴名練「消える
のりました!
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中川マルカ 「くらう」 は、
魂こめて奉じた、あやかしの食物語。
ご覧いただけましたら、幸いです。
魔女、魔道書、魔術師……幻想と怪奇の世界ではお馴染みの言葉とはいえ、実像はおぼろげなのでは。ここで読者の皆様に、こっそり御覧にいれましょう。サバトに集う魔女たちを。冥き智慧を秘め本棚に潜む古書を。それをひもといて行われる闇の秘儀を。怪奇幻想の名手たちによる逸品に加え、伝説の魔術師アレイスター・クロウリーと、彼が属した〈黄金の夜明け団〉の団員作家による創作を、この一冊に収録。その数は〈魔女の1ダース〉……おや、数があわない? 良いところにお気づきですが、貴方はもう踏み込んでしまいましたよ。物語の〈呪圏〉に。-新紀元社本号ページよりー