回想、その5 | ●Malu Cafe●

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はじめまして、Malu Cafe(マルカフエ)です

回想録。今回は、椅子のお話に続いて、手作り家具のことを。
わたしもマスターも、大工仕事が得意と言う分けでは全くなく、そもそも、家具をつくる、の発想はハナから、ありませんでした。では、どうして家具を「作る」ことになったかというと…それは、気に入ったものが、なかったから。です。

もうちょっと正確にいうと、素敵なデザインの家具は山ほどあったのですが、思い描いていたイメージに合うもの、すでに購入したソファ、椅子にしっくりくるものを見つけられなかったからでした。それで、どうしようかなと思っていた時に、周りから聞こえたのは、「作ればいいよ」の声。しかし、作るといったってどうしたもんかと考えていたら、「作る」にあたっての強力なサポートが得られ、それが「作る」への積極的な動機となり、もう一つ、譲れなかった理由に、どうしても使いたい材料が出てきたことで、具体的に、「手作り家具」へ着手するに至ったのでした。

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マルカフェ店内の家具、手づくりされたものが3つあります。

● 大テーブル
● 小テーブル
● 出入口のカウンター

いちばんのお気に入りは、あの、大テーブル。

テーブルの板は、水屋の、作業台でした。旧くて、大きくて、でもちょっと頼りないぺろんとした板の作業台。塗料のいっぱいついたまま、長い時間を此処で作品作りに貢献してきたアトリエの象徴みたいな、無愛想な板。使いたい材料、というのは、これでした。しかし、ひたすら汚れているし、ただの板だし、それに、はっきり言って、板そのものはそんなに良い材料と言うわけでもありません。しかし、初めて見た時からずっと気になっていて、厨房の設置のため取り外しが決まった際に、何かに活用できないかしらともやもや引っかかっていた材でした。そのまま処分してしまうのはあまりに惜しく思われ、取り外してもらうことが決まってからも、廃棄してくださいと言うことがどうしてもできませんでした。

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「なんとか、なりませんかね。たとえばテーブルとか」

と、思い付きで言ったことばを汲んでいただき、テーブルに改造してもらうことが決まりました。
取り外しの時に、ばりばり壊すのではなく、出来るだけ現状を留めたまま壁から剥がしてくださるようお願いをして、一枚の板として再利用出来るかたちで解体していただきました。

その後、裏を補強して、天板を張り直して、脚を付けて、皆で「拭取り」作業をして…と。
当時の作業風景は下記タイトルからご覧いただけます
「みんなのあつまるテーブルを作りたい」
「白、黒、グレーとか」
「大テーブルと窓の外」
「ムラムラするテーブル。たぶん完成。」

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裏をつけてもらったから、とっても丈夫になったんです。
少々のことでは壊れないよ、って大工さんのお墨付き!
そこで、脚にはスチールを。脚の長さは、椅子の高さと合わせて、食事をしやすい、作業をしやすい、そういう高さで調整してもらうことにしました。無垢の木とかどんぐりの木で作ったような、ばーーーんとでっかい迫力のある長テーブル、も憧れですが、手づくり感あふれるこの佇まいは、世界に一つ。かつての工房で大活躍していたときとは違う役目を担い、MaluCafeの顔になりました。

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●まだ、色むらだらけの頃の、テーブル
脚がついて、しっかりと立った時にはなんともいえないあったかい気持ちに‥
どっしりほどよい高さが、お食事はもちろんワークショップや物書きの時間にも活躍してくれています。

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そして、同様に、椅子から決まった小テーブル。

椅子は、カリモクのKチェア、1シーターと2シーター。ソファに掛けた際にちょうどよい高さと云うのはちょっと決めにくかったんですが、カフェ巡りはじめ、家具屋さんでも色々お尋ねして、こんな具合かなという高さで調整してもらいました。こちらは天板に脚を取り付けただけのシンプルなもの。元は真っ白の天板だったのですが、室内のトーンを統一するために、真っ黒に塗りつぶすことにしました。黒も光沢のあるちょっとユニークな塗料でしたので仕上がりはカントリー風ではなく、不思議な感じに。笑。この頃にはペンキ塗りにもいくらか慣れてきて、「じゃあ、塗りますか」って。さっと刷毛を用意して、ペンキをそれなりに塗ることができるようになっていました。慣れれば、まあ「それなりに」何でも出来るようになるものですね。笑

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●おー!なんかカフェっぽい!なんてはしゃいで食器を置いてみたり
塗り斑はあるものの、つやつやの表面なので光が入ると反射するという面白い効果が。

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で、最後にもうひとつ、出入口に設けたカウンターです。

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こちらもIKEAで材料を調達。白壁に合わせて、合板を白く塗装し完成させました。アイデア&組立ては、らいおん建築事務所さん。これほしいな、を、かたちにするためにあれこれ考えてくださいました。わたしの身長にはちょっと高すぎるカウンターかも、と、実はちょっとびびっていたのですが(笑)、今ではお客さまとのやりとりにも実にちょうどよい高さで気持ちよく使わせていただいています。

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ちなみに、大きな窓のあった奥の部屋は、こんな風に使われていました。

だから昔を知る方は、現在のあっさりした設えにびっくりなさるようでして。こんな風になったのね!って、おどろきの言葉と合わせて、当時のお話やご近所の今昔を教えていただけるのはとてもうれしいことです。このテーブルも、元は水屋で使われていたものなんですよ、って、あたかも自分の手柄のようにテーブルの来歴をお話しさせていただくのも、たのしみだったりします。大家族さながら、或いは、学生時代の部室みたいに、人が集ってことばを交わせる場所、を、目指して。テーブルは元気にそのお役目を果たしてくれようとしています。

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予算が湯水のように在れば、というのは何度も書いてありますが、決められた枠の中で、あーでもないこーでもないと知恵を絞りながら最良の答えを探す作業と言うのも、それがうまくいったときの気分は何にも代えがたいものがあるように思います。そんなこんなで、手作り家具の、お話。でした。
次回あたり、珈琲の話。かな。マスター書いてくれたらいいなあ。

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11月4日、5日、6日は、「おやすみ」です
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