回想3、ということで、今日はキッチンのお話。
厨房の設えは、先日のペンキ塗りに続いて、非常に頭を悩ませた場所のひとつでした。
なにしろ、お店を動かしていくための、エンジンみたいなものですから。
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30年、フル稼働してきたアトリエは
人の手を離れると、まるで呼吸をするのをやめてしまったかのようにひっそりと
しかし、以前には、たしかなものが息づいていたのだとはっきりわかる佇まいでした
特に、入ってすぐの、水屋だった場所
大好きだった、美術室みたいなにおいがしました
天井まで飛び散る塗料の跡は、永年さんのマーブルペーパーが何万枚も生み出された証し
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水屋には、幸い、水道もガスも電気も引かれてあり、
此処を厨房スペースにすると決めたのは当然のことでした
しかし、軽飲食店の厨房の設え…
こだわろうと思えばどこまでも掘り下げていけるような分野。カフェめぐりをする中で、店内のインテリアやメニューなどに加え、非常に気になっていた場所ではあったのですが、それこそ、お店の数だけ厨房のスタイルがあるようで。ざっくりとしたイメージを描いてはいたものの、いざ、モノを選ぶとなると、ちっとも進まないのです。
なにしろ、家庭用キッチン以外、まともに使ったことなどないド素人。業務用の冷蔵庫さてどれにしましょうか、なんて言われたところで、勝手がまるでわかりません。シンクに関しては区の規定があったため、それを基準に検討 。しかし、じゃあそれを右側につけるのか、左にするのか、高さや細かな幅の調整はどうするか…
大変だろうとは思っていましたが、蛇口ひとつ決めるのも、立ち止まって検討。ひねるタイプか、押すタイプか。コンセントの数はどうするか、コードの色は黒?白?グレー?…あれもこれも、らいおん建築事務所さんの助言をいただきつつ、ひとつずつ、自分たちで選んでいかなければなりませんでした。
「自由にやっていいよ」
が、なんと不自由なことか。と。笑
自由と言うのはやはり、一定の「枠」が設けられた中でこそ生きてくるものなんだなと、すごく、思いました。ここで言う「枠」というのは、例えば条例による規定であるとか、自分の持ち得る知識だとか、からだで覚えた経験だとか…つまりは、ものさしがあって初めて活用できるものだと、はっきりわかりました。あ、もちろん、予算、の制約というのも大くて。お金がざぶざぶ湯水のように使える環境ならば、色んな意味で、自由を自由に満喫できるのでしょうけれど、予算の囲いのなかで知恵を絞るにも自由な発想をするには、裏打ちされた知識と経験が不可欠で。一生懸命調べたり、経験者の方に助言を仰いだり、そしてやっぱり、現場に入ってくださった技術者の方にうんと頼って、なんとなくこうしたいんだけど、実現するためにはどうすればいいですか、と、実用的な方法を教えていただいたりしました。頼もしかったなあ。
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そんなこんなで、冷蔵庫が納まって
コンロや流し が納まった、
というわけです。
シンクのサイズ変更についてのお話はコチラ
(改装真っ最中の必死な様子がうかがえます)
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冷蔵庫は、こんなにでっかいサイズ要るかしら、と一瞬不安にもなりました。なにしろわたしが4体くらい入るサイズ。笑。ですが、大は小を兼ねまくって、現在大活躍をしてくれています。時に、器も冷やせるし、ゆとりを持って食材の管理が出来る優れもの★ホシザキさんは、メンテナンスに関しても対応がとても良く、大きな買い物でしたが、選んでよかったなあと思っています。合わせて、コンロと流し台、こちらも細かな要望をくまなく汲んでいただけたおかげで気持ちよく使えています。慣れるまでは右往左往していた厨房仕事も、ようやく(いや、ほんとうに、ようやく)、自分なりの流れがつかめてきたように思います。相変わらずおっちょこちょいなので、テンパることもすくなくないのですが、自分たちでつくった場所、というちいさな誇りに支えられて、なんとか、頑張れているところです。
●金土日の週末カフェ(営業時間 11:00-17:00)
●Malu Cafe/マルカフェ
〒145-0073 大田区北嶺町37-2
TEL/FAX:03-6425-8951
MAIL:chef@malucafe.com
※10月23日(日)は終日貸切営業です
※貸切・ご予約、随時お承りいたします‥★
