の、
ささやかなたのしさを見つけたのは
10代もおわりを過ぎた頃でした
どきどきしながら、扉をあけて
おとなのふりをして注文を告げる
目の前に、一杯の珈琲の運ばれてくるまでの
なんともいえないわくわくした気持ちは
静かな高揚感とでもいいましょうか
かばんに忍ばせた文庫本をこっそり取り出し
整然と並ぶ文字の列をさらさら追いながら
カウンターをちらと眺めて
まだかな
まだかな
まだかな
自分の順番を、つまさき立ちをして待っている気分
丁寧に供された珈琲のゆたかな香りをいっぱいに吸って
カップを満たす琥珀色にうっとりして口をつけると…
うあ。にがい
などという不測の事態にも
遭遇したり、しなかったり
わずか一杯 されど一杯
一人前の扱いを受けたところで
おとなの仲間入りができたような
誇らしい気持ちになったものでした
お酒を飲めるようになると
その帰り道に、
一杯
ラーメンの代わりに
甘いお菓子と珈琲で
●●●
ふと
そんなある日を思い出したのは、ケニアの珈琲を飲んだから
笑っちゃうくらい、酸っぱくて強くて、
びっくりするよな味でした。笑
●夜の雰囲気もわるくないでしょ
現場用ランプがやたら可愛く
このままお店におきたいくらいだー