私は、寝かしつけが苦手です。
おそらく、保育の中で最も苦手な行為です。(笑)
私に触られて興奮するのはなぜだ?
手の先からなにか良からぬビームでも出ているのか・・・?
私が眠そうな顔をすれば、子どもたちもつられて寝てくれるのか?
無表情になってみようか・・・。
ティッシュで顔をサワサワすると寝るらしい!
やってみるか・・。
この本を読めば必ず寝るらしい。
よしよし読んでみようじゃないか!
手を替え品を替え・・・。
でも、思うように寝てくれない日々。
当然私は、自信を失う。
そして私は自信回復の為に、「何もしなくても寝る子ども」をトントンしては寝かしつけの実績とし、最低限の自信を保持する。(笑)
午睡の時間帯・・・
私は一人”格闘”しているのです。(笑)
そんなある日、
午睡の時間に、寝ずに遊んでいる2歳児の男の子に向かって、
「寝ないなら、先生がK君のお布団で寝ちゃうよ!」
と言ったのです。
本当は・・・
本来なら・・・
私はこういう言い方が好きではありません。
でも、万策尽き果てた 私には、もうこの言葉しか残されていませんでした。
すると遊んでいたK君が笑顔で、
「いいよ!」
と言い、こともあろうか、私にお布団を掛けて、トントンしてくるではありませんか・・・。
そして悔しいことに、トントンする彼の手からは、優しさがじわじわ伝わって来るのです。
彼は特にふざけていませんでした。
彼はただ、優しい気持ちで、私を寝かしにかかっていたのです。(笑)
私は、もはや引き際を失い、2歳児にトントンしてもらう逆転現象に、しばし身を委ねたのでした。(笑)
しばらくして、私は彼に「ありがとう」と礼を言い、私が彼にトントンする本来の姿に戻ったのです。
おそらく、寝かしつけに対する苦手意識は、私から”余裕” と ”相手への思いやり”奪い、
寝かしつけに躍起になる私
を生んでいたのでしょう。
彼の優しい手の感触を体に残しながら、私は反省しました。
どんな時も、
「余裕」と
「優しい気持ち」
を忘れてはいけないな・・・と。
今も時々、彼の優しいトントンの手とともに、この出来事を思い出すのです。