子どもにとっても、大人にとってもストレスのかかる”片付け”場面をどのように捉えるかということは、とても重要なことであると改めて感じています。
子ども達が方々で、好きな遊びを展開すると、あっという間に足の踏み場がなくなり、混沌とした状態になります。
そんな時、幼児教育・保育の現場において、保育者の反応は大きく2つに分けることができます。
⑴子どもに片付けを促す
⑵保育者が片付ける
⑴の子どもに片付けを促すことは、家庭と同様、教育・しつけ的な意味合いを持って行われていることでしょう。
では逆に、⑵に何の意味合いがあるのか?
教育・しつけ的な側面から見れば、保育者が片付けるというのは、一見おかしなことのように思えます。
が、子ども達を集団でお預かりしている教育・保育の現場において、子どもの安全を確保するということは、最重要課題です。
つまり、子どもが遊びに集中する中、危険物が出しっぱなしだったり、足元が雑多であったり、動線確保がなされていない状況は、危険と判断されます。
ですから、教育・しつけの側面とは別に、子ども達が遊んでいる傍らで、安全確保の側面から、保育者が片付けを行う状況が生まれるのです。
しかし、幼児教育・保育の現場において、教育・安全の確保だけでは不十分と言えます。
学びの保障
言い換えれば、
遊びの保障
が必要です。
子ども達が集団で生活をするということは、限られた場と物を共有しなければいけないということです。
共有することが集団における学びの1つであることは確かですが、発達の段階を考慮すれば、子供達一人ひとりが十分に遊び込むことを保障することもまた、保育者の重要な仕事です。
つまり、そこにいる子供達全員が遊び込める環境を創出する為に、保育者は限られた場と物を適宜、提供したり、整理したり、振り分けたりといったコーディネートを行う必要があるという訳です。
それが、時として保育者による片付けという形で現れることになるのです。
そう考えると、片付けの意味は大きく3つに分けることができるということになります。
子どもの関わる場所における片付け場面は、家庭においても、幼児教育・保育の現場においても、ストレスがかかります。
ですから改めて、
今、必要な片付けはなにか?
何を目的とした片付けなのか?
といったことを冷静に捉えて、子どもの関わる場面における片付けと向き合うことができたなら、少しストレスが軽減するのではないかと思うのです。そして同時に、
★教育
★安全
★遊び(学び)の保障
を確実に達成することができると感じています。
