”セミの幼虫は土の中で7年を過ごし、地上に出てくるとわずか1週間で死ぬ…

セミはかわいそう・・・”

 

 

家への帰り道、道端に落ちたセミを見て、今年もまた恒例のように思い出したこのフレーズ

 

 

*実際にはセミの種類によって、

 土の中にいる時間や地上に出てからの

 日数に違いがある

 

*国によって「かわいそう」などの捉え方が違う

 

 

諸説あるようですが、いずれにしても言いたいのは

 

”土の中での時間”と

”地上に出てからの時間”に

生存時間の格差があること

 

それを象徴的に表現したのがこのフレーズということなのでしょう。

 

 

私はなぜか子どもの頃から、このフレーズに 反発する癖というか反発スイッチがONになるがあるようです。(笑)

 

 

子どもの頃は自分セミに当て込んで

 

「土の中にいる時だって立派に生きてるよ!かわいそう!なんて言われたくない!」

 

勝手にセミの代弁者 を装い怒っていたり

 

 

 

はそこから発展して、

 

「太陽の下で羽ばたくことが ”晴れ舞台” であり目的なんだ!なんて強迫観念の目で、私は絶対に子ども達を見ないぞ!

土の中でじっとしていることの価値を私は絶対に見逃さないぞ!」

 

という決意

(笑)

 

毎年、セミが道端に落ちているのを見ると、不思議なスイッチが入ってしまう私。

 

 

冷静に考えれば、別に地上で過ごす時間が短いことを「かわいそう!」と言って何が悪いのか・・・

悪くない!とも思うのですが・・・

 

 

とにかく、

瞬時に入るスイッチが今年もまた発動されたという話でした。

 

 

子ども達に人気のトロル原作の絵本・アニメ

「おしりたんてい」

 

とにかく人気がすごいのです。

先日も3歳児クラスの子が、「おしりたんてい」をしていました。

 

「おしりたんてい」 の詳細を知らない私が、

ふと思った疑問子ども達に投げかけると・・・

子ども達がまじめに考えながら答えてくれました。

 

「あれ?おしり探偵の ”おしり” ってどうなってるの?」

 

「おしり探偵におしりはないよ!」

「あ、そうなんだ!え?じゃ、おしりの部分はどうなってるの?」

「おしりはあるよ!」

「あるんだ〜!」 

「おしりが2個あるんだよ!」

「顔とおしりに2個あるってことか・・」

「顔が”もも”みたいなんだよ!」

「確かに・・”もも”みたいだよね!」

「”もも”じゃないよ、おしりだよ!」

 

(笑)

 

友達が自分の見解を表明するたびに、

 

「え?」

 

という反応を示しながら、まじめに自分の考えを伝える子ども達

 

まさか

自分の考えとは違う考えをしている人が、いたとは思いもしなかったのでしょう。

 

散々自分たちの考えを言って、最期はみんなで笑いました。

私も答えを知らなかったので、子ども達の発言のたびに想像をしては笑ってしまいました。

 

 

幼稚園教育要領には、

*「人間関係」内容

⑹自分の思ったことを相手に伝え、相手の思っていることに気づく。

 

*「言葉」ねらい

⑵人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合う喜びを味わう。

 

こんな文言があります。

まさに「”おしりたんてい”の”おしり”はどうなっているのか?」をめぐり子ども達が活発に行っていたことです。

 

自分の考えを言葉にして自分以外の人に伝え、自分以外の人にも考えがあることを知る経験は、とても重要なことです。

 

まさに人と関わり合いながら学んでいく内容です。

 

 

しかし実は、おしゃべりをしているからと言ってそれが出来ているとは限りません

 

一見、会話に見えていても、その実一方通行会話として成り立っていないものも多くあると思うのです。

 

それは子ども同士の会話だけに限りません!

子どもと大人の会話も、大人同士の会話においても言えることです。

 

 

が思うには・・

会話の内容高尚であることもいいのですが・・

大切なことは、会話として成り立っているか否かなのではないかと思うのです。

 

 

ま、「おしりたんてい」に関しては、正直、私としては保育者として園でどのように扱って良いかわからないという思いもありますが・・・(笑)

 

保育後、そもそも「おしりたんてい」のことがよくわかっていなかったので、本の紹介を見たところ、

 

顔が”おしり”の形に見える探偵で、「フーム、においますね!」と言って、数々の難事件を「ププッ」と解決していくお話

 

というようなことが書いてありました!

そして「おしりたんてい」に”おしり”があることを確認できました!

(笑)

 

 

3歳児 早生まれの女の子からの質問

 

「結婚ってなあに?」

「入院ってなあに?」

 

その女の子は、絵に描いたように元気いっぱいで甘えん坊でやりたい放題かわいい女の子

 

昨日も朝から私によじ登り肩の上で立ってみたり、トイレに行くように促されても床に転がって、運んでくれれば行くと言ってみたりする・・・

ま、ここまで徹底していればもう何も言いようがない(笑)、とにかく1日中やりたい放題のかわいい女の子

 

 

その子が午睡時

お布団に横になり

私にトントンされながら

小声で聞いてきたのです。

 

未だかつて見たことのない神妙な表情で、

 

「結婚てなあに?」

 

私に緊張感が走ります。

即座に彼女の家庭環境を思い出し、質問の背景を探ります。

 

時にこの手の質問は、その子の現状の家庭背景からくるシビアなものもあるので、けっこう神経を使います

 

そして私は、彼女の顔を見ながら探り探り答えたのです。

 

「結婚ね・・

◯◯ちゃんのお父さんが◯◯ちゃんのお母さんのことを大好きになって・・・お母さんもお父さんのことが大好きになって・・・ずっと一緒にいたいねって思って・・・じゃ一緒にいよう!って決めること・・かな。

だから、◯◯ちゃんのお父さんとお母さんも結婚した時とっても嬉しいと思ってニコニコしてたと思うよ・・。」

 

 

とにかく探り探りです。(笑)

 

言葉を選びながら、真実はわかりませんが少なくともこの瞬間彼女が生まれてきたことは幸せの賜物であると思ってもらいたいという願いを込めながら・・・

 

 

慎重に・・

 慎重に・・・

 

 

見たことのない神妙な表情のまま、

見たこともないほどよく話を聞いています。

 

私はドキドキしながら彼女の反応を待ちます。

 

 

そして一呼吸おいて、彼女が満面の笑顔で、

「お家に結婚の写真があるんだよ!」

 

私はすかさず聞きます

「その写真、お父さんもお母さんもニコニコだったでしょ!」

 

 

彼女は長年の謎解けたように、

「うん!!明日持ってくるね!」

と言ったのです。

 

 

私はひとまず胸を撫でおろしたのでした。

 

 

 

するとまた神妙な表情に戻り、

 

「入院ってなあに?」

 

「お風邪の時に病院にいってお医者さんに診てもらったりするでしょ?」

 

「うん」

 

「だいたいはお薬をもらったりして、お大事にしてくださいね!って言われるんだけど、時々、お医者さんがお薬だけじゃちょっと心配だから病院にお泊まりしてください!っていうことがあるの。それが入院

足の骨がボキッって折れちゃって、お医者さんが心配してお泊まりしてね!って言ったりすることもあるよ。」

 

 

1つ1つの言葉を噛みしめるように聞いていた彼女が、ポソッと独り言のように

 

「おばあちゃん、足痛いって言ってた・・」

 

「おばあちゃんが入院したの?」

 

「うん」

 

「そっか、早く治るといいね!」

 

「うん、明日おばあちゃんとこに行くの」

 

そう言って、彼女は眠りについたのでした

 

 

子ども達と付き合っていると、時折、普段見せないような神妙な表情質問をしてくることがあります。

 

 

今回の ”結婚” の質問の背景ははっきりとはわかりませんが、”入院”に関してはおそらく入院したお婆ちゃんのお見舞いに行く予定を言われているものの”入院”そのものの意味がわからず、困っていたのでしょう。

 

 

毎日やりたい放題のように見える彼女が、実は1つの言葉の意味がわからず、長いこと頭を悩ましていることを、誰が想像できるでしょう

 

 

 

どんなにやりたい放題に見えても、きっと子ども達はこうしてわからないことの連続の中で必死に想像したり、仮説を立てたりして周りについて行こうと努力をしているのです。

 

 

だから子ども達が質問をしてきたら、それまでの背景大人の側も想像して、敬意を表して丁寧答えていく必要があると思うのです。

 

 

ま、いづれにしても誰が相手であっても、見えにくい背景に配慮しながら、敬意を表しながら、支え合って生きていけたらいいな・・

とふと思った昼下がりなのでした。