1つの単位が小さくなっていく話
「昔はこうだったのが、今はこうだ」で体験したのは、豆腐1丁の大きさ。
昔の1丁は今の大きめの豆腐の倍以上だった。
元々1丁の大きさに規格があったわけではないらしい。
地方によっても(店によっても)、大きさは違いがあったらしい。
家族構成の少人数化に合わせて、あるときから半丁売りを行うようになり、木綿豆腐の場合は製造過程でへそが出来たが、その頃の豆腐にはへそが2つあるものがあった。
1丁の豆腐にへそが2つあり、半分にしても真ん中にへそがあった。
参考:豆腐のへそ ふにゃさんのブログより掲載
豆腐がパック入りになったときその半丁サイズでパックに入れたため、いつしか、この1パックが1丁と呼ばれるようになって現在に至る(実際には当時の半丁より小さいものが多い)。
これは高級豆腐
スーパーでおなじみの豆腐
ついでに、豆腐1丁の価格が数百円から数十円(28円も存在する)昔の通りに作れば高級豆腐になり、価格も栄養価も高くなる。
現在スーパーなどで販売されている数十円の豆腐は、安い凝固剤で薄い豆乳でも作れるので、栄養価が劣るのは当然だが、さっぱりした味わいは、安い豆腐でも悪くはない。
お米の1俵は今でも60kgのはずだが、それは、米俵1俵が60kgだから。
ところが大分前から米俵は殆ど使用されることは無くなり、現在では紙袋が主流を占めるようになって、その大きな袋が30kg入りとなっている。
ややこしいことに、その30kgの紙袋を「1俵」と言う人が多くなっており、正式には今でも、1俵=60kgだが、近い将来、米1俵は30kgとなってしまうことは確実と思える。
米俵自体が小さいものもあり、それも1俵いくらで販売されている。
60㎏の米俵はもはや流通の主力ではない。
業界では、30kg×2袋を1俵としているが、小売りの場合は1袋が1俵と呼ばれることが多い。
かつては木炭も1俵いくらで売られていた。
近い将来、業界でも米は何㎏で扱われるのが当たり前になると思われる。
話は変わって、この先には日用品や食品の値上げが予想されているが、既に密かに実質値上げをしているものが多く知られている。
スナック菓子の一袋は同じでも、中身の量が減っているものは多い、1包装中の中身の個数を減らしたりしたものは、探せば限りなく見つかる。
「虎屋」では最中の大きさは小さくなったし、水羊羹も箱の大きさは同じでも中身を減らす特別のアイデアが用いられた。
オモテの大きさは変わらないが、裏から見ると小さくなったのが分かる
しかし、流石は老舗、と言うか、高級品なので、これを普通に買える人からはクレームは出ていないらしい。
小さくなっても、味が良ければ満足。
身近では、近くで味の良いシュークリームを売っているが、外観は同じ大きさでも、中身(クリーム)の目減りは著しい。
それがどうした!