成功という言葉を聞くと、
何か特別な力が必要な気がします。
才能がある人
センスがある人
運がいい人
そんなふうに、
自分にはないものを持っている人だけが
前に進めるように感じてしまいます。
でも実際は、
成功していく人が最初から
完成された何かを持っていたとは限りません。
むしろ逆で、
自分の中にある雑多なもの
まとまりのないもの
少し人には見せにくいもの
そういうものを
捨てずに持っていた人のほうが、
あとで強くなることがあります。
昔の失敗
遠回りした経験
うまくいかなかった挑戦
人に理解されなかった好きなこと
一見すると、
それはただのガラクタに見えるかもしれません。
役に立たなかった記憶
中途半端に終わった経験
できなかったことの積み重ね
けれど、
そういうものの中にこそ、
その人だけの輪郭があります。
自分では当たり前すぎて、
自分では価値が分からないものがあります。
昔から自然にできていたこと
なぜか気になって見てしまうもの
つまずいたからこそ深く考えたこと
それは自分にとっては普通でも、
他人から見れば十分に珍しく
十分に価値があることがあります。
人はつい、
自分にないものを欲しがります。
あの人の話し方
あの人の発信の仕方
あの人の結果
あの人の生き方
そして真似をする
もちろん、
最初は真似から学ぶこともあります。
それ自体が悪いわけではありません。
ただ、
真似を続けている限り、
どこかで苦しくなります。
なぜなら、他人の形は
自分の骨格にはぴったり合わないからです。
どれだけ上手に似せても、
どこかに無理が出る。
言葉が浮く。
動きが重くなる。
気づかないうちに、
自分から少しずつ離れていく。
成功する人は、
完璧な人ではありません。
他人の正解をなぞることをやめて、
自分の中にある素材を
使い始めた人です。
失敗したから分かることがある
遠回りしたから見える景色がある
傷ついたから届く言葉がある
それはきれいに整えられた経歴より、
ずっと強いことがあります。
自分の「普通」は、
自分では軽く見てしまいやすいものです。
でも本当に人の役に立つのは、
案外そういうものだったりします。
特別な成功法則より、
自分が歩いてきた道
誰にも見せたくなかった失敗
なんとなく続いてしまった好きなこと
回り道のように見えた時間
それらは無駄ではなく、
自分だけの土台です。
何者かになろうとしすぎると、
かえって自分が薄くなります。
けれど、
自分の中にあるものを見直し始めると、
人生は少しずつ噛み合い始めます。
点と点が結びつく時が来る
あの時のあれはこういうことだったのか、と
背伸びしなくていい
借り物の言葉で飾らなくていい
まずは、自分の手元にあるものを見る
その中に、
もう成功の種はあるのかもしれません。
成功の種は、
遠くにあるのではなく、
たいてい自分の足元に落ちています。
ただ、それがあまりにも
自分にとって自然すぎるから、
見逃してしまうだけです。
他人の真似をやめたとき、
ようやく自分の人生が動き出す。
そしてそのとき、
昔はガラクタだと思っていたものが、
ほんとうは宝だったと気づくのかもしれません。

