「思考が現実を作る」という言葉は
よく耳にします

 

 

けれど、正直に言えば
その言い方には少し無理がある気もします

 

 

天候が変わるわけでもないし
相場が動くわけでもない
病気が治るわけでもありません

 

 

 

世界は
思考だけで自由に書き換えられるほど
単純ではない

 

 

この感覚は、
誰もが感じることだと思います。

 

 

 

ただ一方で、
「思考が行動を変え、結果を変える」
という意味でなら、
思考の力はとても現実的で、
かなり強い影響を持っています。

 

 

 

たとえば、
悲観的な思考にとらわれている時。

 

 

人は自然と身構え、
防衛的になり、
リスクを避けるようになります。

 

 

その結果、
新しい人に会わず、
新しい話を聞かず、
チャンスが視界に入らなくなる。

 

 

世界は何も変わっていないのに、
自分が立っている世界だけが
どんどん狭まっていきます。

 

 

 

逆に、
少しでも楽観的な余裕がある時。

 

 

人は外に出て、
人に会い、
話を聞く。

 

 

すると、
情報が入り、
選択肢が増えていく。

 

 

世界が変わったわけではないのに、
視界に入ってくる景色の奥行きが
明らかに変わってきます。

 

 

 

思考が
「どこに注意を向けるか」を決める。

 

 

注意の向け先が
「何が目に入るか」を決める。

 

 

目に入った現実が
「どんな行動を取るか」を決める。

 

 

そして行動が、
結果としての現実を積み重ねていく。

 

 

 

この回路は、
意識しなくとも
確実に回り続けています。

 

 

 

だから、
「思考が現実を作る」という言葉は、
魔法の話ではありません。

 

 

「注意と行動の回路」

として捉えれば
とても現実的で
納得のいく話になります

 

 

 

無理にポジティブでいる必要はありません。

ただ、
自分はいま
何に注意を向けているのか。

 

 

それだけは、
一度立ち止まって
確認したほうがいいでしょう

 

 

 

不安ばかりを追いかけていないか。
欠けているものだけを数えていないか。
可能性の芽を、
無意識に視界から外していないか。

 

 

思考は、
世界そのものを作り替えなくても、
世界との距離や関わり方を
確実に変えていきます。

 

 

どこを見るかで、
人生の進み方は変わる。

 

 

それは嘘偽りのない、
仕組みとしての事実です。

 

 

 

今日、
ほんの少しだけ
注意の向け先をずらしてみる

 

 

いつもと違うものを見てみる、

と言う意識を持ってみる

 

 

それだけで、
これまで見えていなかった選択肢が
静かに現れてくるかもしれません