ｴｽﾀﾌﾞﾘﾒﾝﾂ:ｼｮﾊﾟﾝとｼﾞｮﾙｼﾞｭ･ｻﾝﾄﾞのﾏﾖﾙｶ島の別荘

皆様、おはようございます！

このブログにいらしていただき誠にありがとうございます。

今日は、ポーランドの有名なフレデリック・ショパン♬と、フランスの有名な作家ジョルジュ・サンド📚について少し書きたいと思います。

先日11月が終わり、12月に入りましたので、ショパン🎹が同じ時期に3週間過ごしたマヨルカ島のお宅をご紹介したいと思います。ショパン♫が滞在したマヨルカ島で最も有名なところはヴァルデモサ（バルデモーサ）という町です。しかし、この記事は違う場所について書きます。

ショパン♪は体調不良であったため、回復することを願い、ジョルジュ・サンド📕と彼女の娘、息子と一緒にマヨルカ島に行くことにしました。

マヨルカに到着したのは1838年11月8日です。11月14日まで、パルマ市で滞在してしました。しかし、市内の住宅事情が厳しかったので、他の宿泊施設を探さざるを得なかったです。エスタブリメンツ村にある「ソン・ヴェント（風の家）」別荘🏡を借りました。その家🏡は、パルマ市から6キロほど離れたところにあります。当時、別荘はゴメスという裕福な人のものでありました。11月15日から12月9日まで「ソン・ヴェント」に泊まりました。

11月末まではお天気が良く、割と快適に過ごせました。でも、12月に入ってから大雨が降り始め、家🏡の壁が水で濡れてしまいました。建物内は寒くなり、湿気も出てきました。ほとんどの部屋にガラス窓がありましたが気密性が低く、ドアも同様で、部屋の中に雨が結構降り込んでいたそうです。残念なことに、各部屋に暖炉もなく、簡易型のかまどが一つあるだけで、家全体を暖められなかったです。また、煙突がないため、かまどからの煙が家中に充満し、目やのどがやられることも多かったそうです。家具は、薄いマットレスの敷いた簡素な木製のベッド🛏、藁を詰めた椅子や原木のテーブルがありました。

天候のせいで、ショパン♬の具合は良くなるどころか、ますます悪化していきました。医者💊🩺を呼ばなければならず、そのために多額の費用💵がかかりました。ショパン🎹は、ポーランド人の友人、ユリアン・フォンタナに、外は18度、周りはバラやヤシの木、イチジクやオレンジでいっぱいなのに、自分は風邪をひいて体調を崩してしまったと書きました。

ついに、ショパン♪の病気を恐れた別荘🏡の持ち主は、家🏡を出るのを求めました。地元の人たちもショパン🎼の退去を望んでいました。12月9日、4人は「ソン・ヴェント」を出発し、パルマに戻りました。

私が「ソン・ヴェント」別荘🏡を訪れたのは2007年の夏でした。そこでとても親切な女性に出会いました。きれいな部屋にショパン♫が弾いたとされる古いピアノ🎹を見るチャンスがありました｡キッチンもとても素敵でした｡床は古いタイルが残っていました。

2009年からは、新しい所有者がいて、その人は別荘🏡に住んでいないみたいです。理由は都会から遠く離れ、不便な場所にあることです。そのため、家🏡の中は放置されています。また、入口までの道は草が生い茂っています。

写真(動画からの静止画)をご覧ください。友人のマリア・アントニアが撮影したものもあります。

寒いので、ご身体にお気をつけてください。

遠くから見える別荘