皆様、こんにちは。

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カーニバル時期が終わる一週間前、「脂の木曜日」という移動祝日があります。ポーランド人が待ちきれない日です。理由は、或るものを食べまくるからです。

 

「或るもの」はポーランド風のドーナツとポーランドの伝統的なクッキーのことです。ドーナツはポーランド語で「 pączek  ポンチェク(単数)≪複数は pączki≫」といいます。独特なのは薔薇🌹ジャム入りのものです。でも、普通は色々な味のジャム、チョコやクリームを入れたりします。白いチーズ(カッテージチーズ)を適当に甘くして入れる人もいます。なので、最近は、薔薇ジャムが入っているドーナツはどこででも売っているというわけではありません。

それから、伝統的なクッキーですが、「faworki  ファヴォルキ」、または「フルスト」といいます。とても好かれていまして、「脂の木曜日」ですと、数キロでも買って食べます。ドーナツも勿論そうです。一人で数個食べるのです。「一個だけでも食べないと、幸せになれない」と言われています。まぁ、カーニバルの最後の時期ですから、いっぱい食べておかないと、断食に入ったら、食べられませんので…。自分でも作ったっりしますが昔と比べたら、現在はやっぱり忙しいので、買う人が多いです。

 

ドーナツを食べることについてはいろいろな人が書きますが私はその由来もご紹介したいと思います。

 

「油の木曜日」の歴史は、異教時代にまでさかのぼります。冬が去り、春を迎えることを祝う日でした。現在、「脂の木曜日」は当然木曜日ですが、「灰の水曜日」の直前の火曜日に油脂類を多く含む食品を食べまくる時代もありました。しかし、脂っこいものをたくさん用意するとなると、数日かかりますね。月曜日だけでは足りず、土曜日と日曜日は働かない日で、金曜日は断食の日なので、結局木曜日しかなかったです。「脂の木曜日」のために、「灰の水曜日」までの数日間食べられるような、脂肪分の多い料理がたくさん用意されました。ドーナツももちろんそうです。そのドーナツは、パン生地で作られ、肉、肉脂カスまたは白豚脂を詰めたものでした。ウォッカ、ワイン、ビールなどのアルコール用のおやつでした。

 

甘いドーナツを食べる習慣は、おそらく16世紀に貴族の宮廷で生まれたと思われています。また、パン生地(サワードウ)の代わりにイースト生地を使うようになり、それでドーナツ自体が軽くなりました。

 

先ほども書きましたが、現在は多種果物のジャム、薔薇🌹ジャム、チョコレートなど、さまざまなフィリングがあります。昔、ドーナツの中にナッツ(特にヘーゼルナッツ)やアーモンドを入れることもありました。そのようなドーナツを見つけると、幸運と繁栄が訪れると言われていました。

昔のポーランドでは、「脂の木曜日」はとても華やかに祝われました。肉、雑穀、キャベツ、豚の脂身を使用した料理、そして甘いドーナツやファヴォルキもいっぱい食べました。カーニバルの終盤、40日間にわたる長い四旬節が始まる前に、心ゆくまで食べることが必要だったのです。

 

「脂の木曜日」のためにいろいろ作りました。ドーナツ、ファヴォルキ、“蛇ちゃんたち”などです。今回はその3種類の写真をアップします。”など“のものは次のときです。

話が少し異なりますが私はあんドーナツは食べられません。あんこ入りのパンは食べられないです。🤣なかなか慣れないです。あんこ自体はOKですがパンと一緒はダメです。初めて来日したときは、パン屋さんに行って、「あああ、ドーナツだな」と思って、嬉しくて、読まないで、買ってしまいました。食べはじめたところ、何だと思いました。ジャム入りのものだと思ったが全然。がっかりしました。フルーツ入りのパンもダメです。ヌードル入りのパンもダメです。🤣

 

 

 

 

 

ファヴォルキ

 

 

 

 

 

 

”蛇ちゃんたち”

 

 

 

 

 

 

フィリングなしのドーナツ

 

 

 

 

 

 

ジャム入りのドーナツ

 

 

 

 

 

 

毎年、お店はものすごい量のドーナツが売られます。
通常は10個買います。10個以上買う人も少なくないです。