皆様、おはようございます。
12月24日になり、クリスマスイブです。
それについて少し書きたいと思います。
今は、イブ用の料理やクリスマス祭用の料理を作っていて、結構忙しいです。
キリストが生まれる大事な日の前日なので、料理や掃除をするだけではなく、精神的な準備も必要だということです。逆に、精神的な準備ははるかに重要です。 したがって、クリスマスの前夜は祈って、目を覚まし続けないといけないことです。 キリストの降誕を見逃さないように。「イブ」はポーランド語ではWigiliaヴィギリャ といいます(ラテン語のvigilare 単語の意味の一つは “何か見逃さないように目を覚まし続ける“)。様々な教会行事のヴィギリャが多いですが大文字で書くのはクリスマスイブのことのみです。現在は、復活祭のイブ(食事の内容は決まっていなくて、食事とは関係ないです。)とクリスマスイブ以外、普通は祝いません。
クリスマスイブの夕食が大事です。
私のクリスマスイブのテーブルです。
肉は食べませんが、“貧しい食事”を意味するものではありません。 昔、その年の畑と森の全ての穀物、野菜や果物などが入った料理はテーブルに出されました。使用された材料は意味があります。たとえば、蜂蜜は力を与え、ケシの実は良い睡眠と豊饒を与え、ナッツは知恵を高め、そら豆とキャベツで作られた料理は力と健康の象徴でした。 伝統によれば、使徒が12人いましたので、クリスマスイブの料理は12品ないといけません。 現在は家族のメンバーが少ない場合、そんなに作らないです。食べられなかったら、捨てないといけないようになりますので。私は捨てないために食べきれる分だけ用意します。夕食はスープから始まります。以前は魚、アーモンド、亜麻仁、フルーツのスープでした。現在は、主に小さい餃子入りの赤いレッドビートスープあるいはキノコスープが中心となりますが地方によって魚スープ、ドライフルーツスープ(ソラ豆入りのバージョンもあり)または白いバルシュチュというスープがでます。
小さい餃子入りの赤いレッドビートスープ
次の料理は、様々な方法で調理されたいろいろな穀物(例:ソラ豆入り穀物、キノコ入り穀物、穀物と芥子の実など)の料理です。芥子の実もとても大事な食材です。芥子の実入りヌードルとかクティアのために使われます。
クティアは、生命と成長の象徴である小麦、平和で深い眠りを表すポピー、そして甘さ、純粋さ、悪に対する勝利を表す蜂蜜でできています。
クティア
芥子の実入りヌードル
魚も大事なクリスマスイブ料理の材料です。当初、魚は海沿いの村でしか食べられませんでした。 魚はキリスト教の象徴です。 最初のクリスチャンのしるしでもあり、イエス・キリストを象徴しています。 昔はニシンとパイクが主でしたが、今日は鯉(鯉炒め、鯉と野菜の煮込み料理、鯉の煮凝り)とニシン(油漬けと酢漬けのニシン)が最も人気です。
※鯉につきましては別の記事を書いて、レシピもアップします。
鯉炒め
鯉の煮凝り
酢入り油漬けのニシン
野菜と魚の煮込み料理
クリスマスイブの主なケーキは、芥子の実入りケーキ、チーズケーキとジンジャーブレッドです。
チーズケーキ
芥子の実入りケーキ
麻の実ではデザートを作りました。
クリスマスイブの独特な飲み物は、ドライフルーツで作られた飲み物です。
現在、一番有名で、よく作られるクリスマスイブ料理はキノコ入りキャベツ料理(キノコ入りのビゴスbigos)、ソラ豆入りキャベツ料理、発酵キャベツ入り餃子、発酵キャベツとキノコ入り餃子、キノコ入り餃子です。 【キャベツは主に発酵したものです(ザワークラウト)。】
ソラ豆入り醗酵キャベツ料理
発酵キャベツとキノコ入り餃子
クリスマスイヴのときにパンとジャガイモも食べます。
ポーランドの習慣によると、クリスマスイブの料理は断食の食べ物の一種です。つまり肉がなく、動物脂肪を使用しないで作られる必要があります。カトリック教会は、断食の義務を1983年に廃止しました。しかし、ポーランドではその義務が廃止されたのは2003年です。なのに、今でも断食が勧められます。
ポーランドのクリスマスイブやクリスマスにつきましては、「栄養と料理」12月号、57ページに書いてあります。【50~57ページは発酵キャベツの作り方及びそれを使った料理をご紹介しました。山本ゆりこ先生との共著です。】
長い文章で申し訳ございません。いろいろご紹介したかったです。お読みいただき誠にありがとうございます。
全ての料理は私が作ったものです。
クリスマスは楽しくお過ごしください!!!