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病院につくと舅は必ず散歩をせがむ。
散歩と言っても、車椅子で院内をお散歩である。
上機嫌で車椅子に乗り、それを押すワタクシ。
6階からエレベーターを降りて売店に向かう。
自分では食べないようなお菓子をひと袋。
舅は今日も嬉しそうに選ぶのだ。
選ぶお菓子はいつも個包装になったもので、
恐らく、ばらまき用に選んでいるのだろう。
ささやかな喜びを奪ってはならない。
誰の口に入るのかは知らないが、
レジに置くと「よろしゅう」とこちらを笑顔で振り返るのだ。
病室に戻る途中に「お母さんはどないや」と
定型句のように聞いて来る。
答えは15分前と一緒。
「足が痛いから、来られへんのやって」
毎度おなじみの嘘をつき続けるしかないのだ。
ある朝、姑が右耳が全然聞こえないという。
姑「あんなぁ、こっちの耳が全然聞こえへんねん。補聴器買うカネないし、どないしよか。」
私「それは病院に行ってみないとわからないよね」
なんだか、記憶がよみがえる。
姑「病院なぁ、病院行こか。」
依存したいことは必ず「〜しよか。」形式で答えを求めてくる姑。
私「近所にあるんだから行ってくれば?」
冷たい対応のように思われるかもしれないが、
10年ほど前にも似たようなことがあったのだ・・。
ヤツには前科がある。
私「まずは近所の病院に行って来て、紹介状とか出るような大事ならその時は付き添いするし・・。(イヤだけど)」
姑「そうか、そのほうがいいか。」
私「そうそう、今から行けば待たずに診てもらえるから、早く行っておいで」
・・・1時間後。
姑「耳垢詰まってただけやったわ」
私「そうだと思った。耳が聞こえないっ!って大騒ぎしたでしょ。あの時、金平糖より大きな塊出て来たよね。定期的に行った方がいいんじゃないの」
予感的中デスYO !!
だいたい、義母が「難聴」と言えば思い当たるのは
耳垢詰まってるか、ご都合性難聴か、どちらかなのだ。
あぁ、お相手していると、歯科クリニックに遅れてしまう。
そーっと、出かけなければ・・。
お昼ご飯を終えた夫は家の前で休日の洗車タイム!
綺麗に洗浄した車をガレージに入庫させ、
ワックスを素手でのばし、柔らかい布でピカピカに整えていく・・。
(ワタクシはガレージの奥で、車のフロントバンパーを担当)
美しく輝く愛車をうっとり眺め、
シャッターの昇降ボタンを押そうとした時に
グッドタイミング(?)で
姑がキャリーカートを押しながら帰宅した模様。
思わず、奥にいてよかったぁ・・と心の中でつぶやくワタクシ。
姑「おったんか?」
夫「でかけてたんか?」
質問に質問返し。
ワタクシがこの手法を使うと完全に自爆デス。
しかし、夫の説明によると、
どうせ、姑は自分の話を持ち出すのだから
ショートカットできるとのこと。
で、気になる姑の反応は・・
姑「スーパー行って来たんやけどな・・
話す人いないか待ってたんやけど、誰もおらんかった」
The 待ち伏せ。
誰もいなかったんじゃなくて、
きっと捕まらないように避けられたのではないかと
推察致しますデスYO !
ちなみにそれに対する夫の反応は?
夫「ふ〜ん、そうなんや」
とおもむろに↓ボタンを押したのだ・・。
確かにショートカットできてる!