いかがお過ごしですか?

夜はシンと空気が張りつめて
寒さが痛いくらいです。

面接の続きです。




彼が連れ去られた後、わたしはボーっとしてました。

面接対策本を開いたり、確認したりしませんでした。

できませんよ・・・緊張しまくっているのですから・・・

足は震えるし、手汗は尋常ない。

ハンカチもシナシナになりますよ。

落ちつくためには深呼吸がいいと聞いたのでやってみました。



1.肺にある空気をすべて出す
2.出し切ったら息を止める(5秒)
3.思いっきり空気を吸う
4.肺に空気がたまったらそこで呼吸をとめる(5秒)



これを5分やると呼吸に意識がいって
緊張しないという。

吸ってー
とめてー

あわわわわわわわわ

わたしにはダメでした。

あとは弟の子どもの写真を見てました。
癒されます。

でも緊張はとけません。


そうこうしているうちにバタン、と音が聞こえました。

コツコツコツ。

きた…

「お待たせしましたマリノさんですね?」

「はいぃいいっ」
これぐらいテンパっていたと思います。

「こちらへどうぞ」

案内人の後ろを姿勢を正して歩く。

案内人は男の方。

襟足が綺麗に整っており

靴は茶色の高そうな靴。

スーツをちゃんと着こなしていました。

折り目もついているし、丈もちょうどよく
埃もなにもついていません。

面接会場の入り口に着いたとき


「こちらが面接会場になります。わたしも面接に参加します。わたしが入ってから5秒ほど時間をおいてから入室してください。ノックをしたら中から、どうぞ、と声をかけますので、それから入ってください」

「はいっ!」
ここはキリッと返事をしました。


案内人も面接官だとおおおおお?
案内人がドアを開けて中に入ったとき
中にいる他の面接官がどんな人か見たかったけど
見えませんでした。

心の中で数を数えます。

5

4

3

2

1

おりゃあああああああ

―トントントン

「どうぞ」

わたしはドアノブを回し、一歩を踏み出した。