娘、息子の悲惨な職場 | tanakasrのブログ

娘、息子の悲惨な職場

採用コンサルタント、田中謙二のブログへようこそ。

 

今朝の毎日新聞から就職率の記事。「大学生の就職率が男子96.6%、女子97.3%で、男女とも過去最高」だったようです。こんな記事を見るたびに思うのが世代間格差。いつもその時代時代に翻弄されている就職学生たちの悲喜劇問題です。この記事を就職氷河期世代(大卒者だと1970年代から80年代初頭生まれ。1992年ころから2004年ころに就職した人たち)はどう見ているのでしょうか。雇用機会の世代間不均衡問題とも言い換えることができる深刻な問題。平成19年度版労働経済白書によれば、2001年の若者(1934歳)無業者数は49万人。翌年から激増しています。200264万人、2005年まで同数で推移し、2006年はやや減少したとはいえ62万人です。【若年無業者とは、総務省統計局「労働力調査」により、1534歳の非労働力人口のうち、家事も通学もしていない「その他」の者と定義されています】

 

人はいつ生まれてくるのか自分で選択できません。機会は均等であるべきなのに、たまたま生まれたその時代の情勢でその後の人生が大きく変わってしまうことがある、この問題の根本原因は何なのか。私は、新卒一括採用システムに問題の多くがあるのではないかと思っています。昨日の人的資源管理論の講義のなかでの講師の発言に、「日本の会社の人事部は横並びが好きで、なんでも他社と一緒でないとダメなようです。成果主義が流行ればみんながいっせいに導入し、うまくいないと分かれば一斉にやめる。」がありました。まさに同感。新卒一括採用システムも同じだと思います。あるメガバンクが2000人もの採用を計画すればウチもやるといったように(笑)。

 

今週の週刊エコノミストの特集記事。「娘、息子の悲惨な職場」に悲惨な職場が数社実名で書かれていましたが、これを読んだ今春メガバンクに就職した新人はどう思うのでしょう。記事を一方的に信じることはないにしても悲惨です。でも、就職人気企業ランキングは上位なんですね。まさにミスマッチ。

 

入社3年以内の離職率は高止まりしています。平成19年度版労働経済白書によれば、2003年の大卒者で35.7%。いわゆるミスマッチを説明するときによく使われる数字です。単純計算で2000人採用したら700人強が3年以内に脱落することをになります。スゴイ数字ですね。脱落者を減らす戦略を真剣に考えないと「採用コスト+その後の教育コスト」のロスはいったいいくらになるのでしょうか。採れるときにたくさん採って根性あるヤツが残ってくれればいいや的発想から、脱落者の数字を読み込んだ採用計画的を立てるのが現実でしょうが、こんな発想をいいかげん脱却できない企業の明日は…。

 

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採用コンサルタント 田中謙二