新卒採用の就職慣行
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高卒の就職には慣行があるのをご存知でしょうか。私は知りませんでした。現行制度は徐々に見直されてきていますが、まだまだ完全に自由化されていません。その実態をご報告します。
① 指定校制度
高卒新卒を募集するにはハローワークで発行された求人票を送ることが必要ですが、企業はすべての高校に送るわけではないのです。これまでの実績などを考慮して特定の高校に送っています。生徒は学校にある求人票を見て就職先を考えますから、当然求人票が来ていない企業は最初から選択の余地がないのです。最近ではハローワークのネット上ですべての企業の求人票を閲覧できますが、閲覧環境は学校によって差はあるので、紙の求人票が来ている、来ていないが大きな差になっているのです。
② 1人1社応募制度
2002年度から文部科学省と厚生労働省が、1人1社応募制の慣行を見直すよう方針を打ち出しましたが、浸透はしていません。例えば広島県のように選考から9月30日までは1人1社制を維持するように申し合わせているケースが多いのです。このケースだと、最初は1社に絞って採用試験に臨み、不合格だった場合は10月以降2社目を受けることになります。
③ 校内選考
1人1社制度と関連性があるのですが、生徒が希望する企業が集中しないように、校内で調整をしています。学校の成績、家庭の事情、人物などを見て、進路担当がA君は甲社、Bさんは乙社というように振り分けるのです。先生の調整のご苦労も想像以上に大変だと思いますが、この調整でほぼ本人の行き先が決まっていきます。
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採用コンサルタント 田中謙二