高校新規学卒者の閉ざされた就職事情
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高校の進路担当の先生方と面談している中で、高校生の就職の実態が少しずつわかってきました。現実を見ることでミスマッチを少しでも減らすアイデアがあれこれ浮かんできます。まずは、現状をご報告します。
①生徒が就職を考える時間が少ないこと。
インターンシップは行われていますが、多くの場合3日間程度と短く、アルバイトの延長で終わっています。現場では、インターンシップと就職は別と考えられているため就業体験の域を出ません。デュアルシステムを実験的に行っている学校も少数ですがあります。
②複数の企業の就職試験を受ける機会が少ない。
2002年ころまで「1人1社制」という慣行があり、1人の生徒が一度に応募できる企業を1社に制限していたので生徒に選択の幅が大きく制限されていました。2002年以降は緩和されてようですが、まったく自由というわけではありません。
③会社訪問は自由にできていない。
現状では、就職試験を受ける企業にだけ訪問を指導している進路担当が多く自由に多くの企業を知る機会は驚くほど限られています。
④進路担当者の経験不足。
現在の就職担当者は教諭ですから、就職の経験がない人が圧倒的多数です。自分の職業観を持っていないとは言いませんが、経験値が圧倒的に少ない教諭が進路指導をしている現実があって、なおかつ教諭の指導で高校生の進路が決定されています。
⑤新卒募集には様々な規制がある。
自由に文書募集はできません。必ず職安で許可をもらう必要があります。企業が求人誌に募集を行う場合は、職安の受付番号を記載し、応募の受付は学校か職安を通すこと、というきまりがあるのです。
高校生の就職決定のプロセスは、学校に寄せられた求人票の中から興味がある企業を生徒自身が選び、先生、保護者の3者面談を経て、就職したい企業を選び、就職試験を受ける流れになっています。
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採用コンサルタント 田中謙二