「国家の品格」に思う
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最近1日1冊のペースで本を買って読んでいます。気がつけば部屋が本だらけ。さて今日は「国家の品格」です。
本の帯を見たら画期的日本論!とある。「画期的」に反応し思わず買ってしまいました。この本、けっこう売れているようですね。どこが画期的なんだろうと思いながら読み進めていくと理由が分かりました。それは数学者が書いたから画期的なんです。数学者のイメージは、一般的に堅物、論理武装的なものでしょうか。
著書の中で、数学者が「最も重要なことは論理で説明はできない」といい、感性、情緒が大切だと力説しています。書かれてある中身は特に目新しいものはないように思います。でもこの本お勧めです。
「人を殺してはいけないのはなぜ?」の問いに、著者は「論理的理由なんかない、駄目だからだめ。問答無用」という。
そういえば、以前テレビの討論番組で、教師がいまの教育問題について語るものがありました。生徒から「なぜ人を殺してはいけないの」の問いに、ある教師は、「命は大切なものだから」的な回答をしていたのを思い出しました。まあそうなんですが、見ていて説得力を感じませんでした。論理で考え答えを出そうとしていたからなんだろうなあ、と、この本を読んで納得しました。
理由なんてない。だめなものはだめなんだ。胸にスーっと心地よく入ってくる言葉が、あちらこちらにちりばめられ、本のタイトルからはおよそ想像できない後味のいい本です。お勧めです。
田中謙二