いつか花の下で 終 | 百火繚乱

百火繚乱

特撮大好きです。変身する前も後も、変身した中の人も、声の人も好きです。
ゴーカイジャー、シンケンジャー、仮面ライダー中心かな。
シンケンジャーの小説、殿様で恋愛小説も書いてます。

「俺だ、入るぞ」
丈瑠が部屋に入って襖を閉めた。
栞が、いつもと変わらない笑顔で駆け寄ってくる。
「どうしたんですか?」
首を傾げる栞を、何も言わずに抱きしめた。
「俺が出て行けと言ったら、お前は黙って従うのか」
彦間の言う通りだ。栞はそう言われるのを覚悟していたように、驚きもせず、腕の中でじっとしている。
否定しない栞を、丈瑠が怒ったように引き離して、肩を強く掴んだ。
「俺から離れる事を考えるな。言っただろ、ずっとそばに置くと」
栞が目を逸らす。
「でも、私は丈瑠様の妨げになります・・・」
丈瑠が悩んでいる事は気が付いていた。自分の存在が丈瑠を困らせていると。
丈瑠がまた強く抱きしめた。
「お前を手放す事は考えていない。そばに置いていても、強くなってみせる」
息もできないほどきつく抱きしめる。
「行く当てなどないくせに、簡単に出て行くなどと言うな」
栞がそっと丈瑠を押し戻し、揺れる瞳でじっと見上げた。
「行く所があっても、ここにいていい?」
不安そうに訊ねて、丈瑠が小さく笑う。
「お前を手放すと、何も手に付かなくなりそうだ。だから、俺のためにそばにいろ」
栞の目が、驚いたように開いてから、とてもうれしそうに微笑む。
「損な性分だな」
幸せに慣れる事が難しい。
頭を撫でながら言う丈瑠に、栞が口を尖らせた。
「丈瑠様もです」
丈瑠がふっと笑う。
「ゆっくり慣れていけばいい」
自分に言い聞かせるように言う丈瑠を、栞がじっと見つめた。
丈瑠のためならいつでも出て行ける。
それでも桜の木に願った。せめて花の咲くまで一緒にいたいと。
栞が、ゆっくり背伸びをして首に腕を巻き付ける。
幸せになってもいいのなら、願ってもいいのだろうか。
花が咲いて、いくつ季節が巡っても、貴方と一緒にいられますように、と。
目を閉じた栞に、丈瑠がそっと口付けた。

                     

                         完




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花咲いてないし・・・

それより、VSゴセイ、まあ皆さん軽装だったから、秋だろうな。くらいは思っていて、11月下旬くらいかな。と勝手に設定していたら、この間のゴーカイで、あれって、10月2日だったと知った・・・
えーーー!ちょっと!!ごまかし切れない、タイムラグが・・・本編まで引っかかってそうだ。聞かなかった事にしよう。