第6幕ノ1 | 百火繚乱

百火繚乱

特撮大好きです。変身する前も後も、変身した中の人も、声の人も好きです。
ゴーカイジャー、シンケンジャー、仮面ライダー中心かな。
シンケンジャーの小説、殿様で恋愛小説も書いてます。

第六幕   極付派手侍


 翌日、ガレオンでは、ジョーが置き手紙を残して姿を消すという事件が起きていた。
心配するアイム、ハカセ、ルカに対して、目を覚ましたマーベラスは動じない。
体力を戻すため、大量の食事を摂るマーベラスに、薫が問いかける。
「一つ聞いていいか。どうしてあの男が戻ると言えるのだ。大丈夫と確信できるのだ」
マーベラスがにやりと笑う。
「決まってんだろ。俺とあいつだからだ。初めて会った瞬間に、運命は決まった」
そして、二人の出会いを物語る。
「だから絶対戻ってくる」
マーベラスが言い切った時、モニターにザンギャックが映る。
「海賊ども出てこい。来なければこの星の全てを破壊する」
その声に、マーベラスが立ち上がった。
「行くぞ」
マーベラスを先頭に当然の様に出て行く海賊達を、薫が呼び止めた。
「お前達、地球がどうなろうと関係ないはずだろう」
「ああ、関係ねえな。これは俺たちの戦いだ」
言い切るマーベラスに、他の三人も同意する様に笑顔を見せる。
先ほどのマーベラスの話では、今までにも、ザンギャックに滅ぼされた星はたくさんあった。そしてマーベラス達は、それを阻止してきた訳ではない、なのに、地球に限って、彼らはそれを阻止しようとしている。
それが、宇宙最大のお宝のためだとしても、ザンギャックと戦う事が、ゴーカイジャーの使命だとしても、彼らのやっている事は地球を守る事だ。
地球を守るためなら、薫もいくらだって戦える。
それに、マーベラスの傷は、戦うには少し深い様に思えた。
「その怪我では無理だ。手を貸そう」
「いらねえお世話だ。俺の背中を守ってくれる奴なら、ちゃんと来る」
確信を持った瞳で、マーベラスが言い切る。
「なるほど」
薫も穏やかに笑った。
理由は何にせよ、地球を守るため、怪我を押して戦おうとしているマーベラス達に、見送る薫の心も決まった。








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