3月7日    193日

夕方、うたた寝してたら夢を見た。
私がいるのは、母の実家があるような山の中の集落。
陽斗を探しに外を飛び回る。
傘を回すスピードと傘の角度で、速さや高さ、コーナーを曲がる角度が決まる。
なかなか難しいし、誰も外に出ていない。
誰かが指導の為に一緒にいてくれてる。
女の人だと思うけど姿は見えなかった。
夢だ、と認識している私。
だからこそ、陽斗に会える!と一生懸命に傘を操るのだけど、寝ている私の体が傘を回さないと進めないらしい。
すぐに疲れて動きが止まりがちになる私の体。
『頑張って傘を回して』
「体が寝てるんだもん、難しい。」
こんな会話が何度もあった。
1度、高く飛べた時に遠くに見えた自分の家。
早く動き回りたいのに…早く家に向かって陽斗を探したいのに…と、とても歯痒い。
山の下を通っている国道までおり、飛ぶのを諦めてヒッチハイクか車に飛びつくことにした。
一緒にいてくれてる誰かは、反対した。
が、無視して車道に出て緑の車に飛び付いた。
ドアノブのような部分がもげた。
失敗。
トラック数台にアタック。
夢だと分かってるから、正面から飛びつく戦法をとったが、減速され睨まれ避けられてしまうばかり。
やっと1台とまってくれたから、勝手に乗り込んだ。
非常に驚いた顔の、出っ歯気味の男性に説明。
陽斗の話もした。
抱き締めて慰めてくれた作業服が、埃臭かった。
左のポケットにスマホ。
右のポケットに、封を切ったピースとマイルドセブン。
…私のじゃない煙草…誰のだ?

…続きがあったのに、ここまでしか思い出せない。
夢だと認識できていたのだが、これは明晰夢?
にしては思うようにならなかった。

夜、叔父叔母夫婦が来てくれた。
熊本に餃子を買いに行ったから、とお土産を下さった。
陽斗の好物の、餃子。
美味しいね、あきちゃん。
叔父達の口から、卒業式の話題が出た。
「行った方が良い。」
「最後やから行くべき。」
「自分やったら、行く。」
「泣きまくってても良いやん。」
「今までの陽斗に対しての償い…」
皆、言いたいように言ってくれるなぁ。
父が、陽斗に対しての私の対応を責めてるのが分かった。
ハッキリ言った訳じゃないけど、口ごもりながら、言葉を選びながらではあったけど、お酒の力もあったのか、分かった。
日頃言葉には出さないけど、あーそう思ってたんだぁ…って、なんかガタンッて気持ちが落ちた。
仕方無い、良い母では無かったもの。
ともあれ、行きたくないのは私だけの感情。
陽斗の為では無い。
陽斗の為に…きっと、今日、叔父達が言ってくれたのは、あきちゃんからの返事かな?
夢か何かで教えてね、ってお母さん言ったもんね。
そっか、あきちゃん、卒業式に行って欲しいか。
最初から最後までは居られないかもしれんけど、お母さん、行くようにするね。
楽しみじゃないけど、怖さも不安も、イヤって気持ちもあるけど、あきちゃんの名前が呼ばれるの、ちゃあんと聞けるようにするね。
陽斗が居たら…間違いなく、バリッと化粧しまくって、ガッツリ髪も巻きまくって、高いヒール履いて、ちょっとでもスタイル良く若く格好良く見られるように、陽斗が見つけやすいように、陽斗が貶されんように、お母さんきっと頑張る。
そのつもりやったし…。
そこまではできんやろから、行くだけでも充分や、って大目にみてね、あきちゃん。
叔父ちゃん、叔母ちゃん、遅くまでありがとう。

叔父叔母の帰宅後、なかなか寝付けなかった。
また妹に文句を言われた。

昼間はぼーっと。
ひたすらスマホ片手に読みふける日々。
読んでも頭には大して入ってないのかも。

あきちゃん、ダメ母です、相変わらず。
ごめんね。

大好きなあきちゃん。
ありがとう、あきちゃん。

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