この世に生きる中で、体があるゆえに湧き出る欲望の様々に皆さんはお悩みになると思います。
名誉や金銭、愛欲、自尊心。毎日さまざまな煩悩に悩まされて生きています。
持たない生活がよいとされて、捨てる技術が流行ったりしています。
生きているうちにしておいたほうがよいことは、欲を満たすことです。
最初から欲望が薄いかたが無理をしてモノやひとの意識を集める必要はありませんが、湧き出る欲望は満たすことです。
物欲が満たされてかえって質素な暮らしになって、
名誉欲がみたされて人の目を一切気にしなくなり、
金銭が集まってやがて手放し、
愛欲が満たされ情が流れてゆく。そして、この世でやるべきことがすべて終わる。
とことんやればいいのです。
そのあと、「もう充分やった。」という心境になればいいのです。
生きるとは複雑で、そしてシンプルです。
矛盾するようなこと、相反するように思えることもあります。
陰と陽がすべてを物語っています。
陰だけではなく、陽だけでもない。
黒か白か決めたがるひとが成仏できなかったり生きにくいことは、このことが胎からわかっていないからです。
いつ死んでもいいように、その時を精いっぱい生きることと、明日への希望のために今は耐えようと根を張る努力をすることは違うようで同じ輪廻の中にあるのです。
好きだけど嫌い、もそうです。
白いけど黒い、も、それです。
思い切り生きてください。
花房灯子