花房です。皆様こんにちは。


ある迷い人が相談にやってまいりまして、とにかく不安に取りつかれている、と言いました。

彼女は30代で結婚しており、子供はおりませんがご主人ともうまくいっていて、同居の義理の両親とも、ほんとうになんの気兼ねも不満もなく暮らしている。

しかも、彼女の仕事も順調で、こまかい問題はときおり起こるものの、すぐに解決して仕事仲間との絆や信頼が深まったりと、ごく普通の問題のない、むしろ恵まれている環境にあるといいます。


なのに、数か月前から毎日がとにかく不安であると。


いつか、なにもかもの歯車が狂って、すべてを失う上に誤解をうけ、マイナスの評価に人生転落していくのではないか、という妄想に取りつかれ、それをぬぐうことができないのだといいます。


なぜ、突然そのような考えに取りつかれてしまったのでしょうか。





お話としては、「どうすればよいでしょうか」ではなく、占ってほしいとのことでした。が、私はこのかたのお話を聞くことがとても重要と思い、「その前に人生の話を聞かせてください」と語りました。

彼女は、「2度にわたって、花房さんにはこれまでの人生をお話ししております。なので、今後を占っていただきたいのです」とおっしゃいました。


幼いころの話をもう一度聴かせていただきました。

すると、5歳で兄弟が生まれるまで一人だった彼女の話がなにかおかしいことに気付きました。彼女には、幼くして亡くなった妹がいたのです。

その妹が、ずっと彼女と遊んでいたのでした。


こういった魂的なお話は繊細なことですので、扱うのには非常に神経を使いますが、人間の脳というのは不思議なもので、忘れた記憶も、何十年もたって感情の端っこに影響したりすることがあるのです。


妹さんの生まれた日が判明しているので、彼女との関係を占いました。



とても縁があり、妹さんから彼女への影響が大きい星でありました。

死してもなお、姉を頼り、無念を訴え、時折姉を通じて男性にときめいたりする強い魂です。

問題は、彼女の母親がなくなった妹さんを充分に供養していなかったことにありました。



ここから先は、私にはどうすることもできないので、知っている住職さま(彼女の家が仏教の家計だったため)をご案内させていただき、今回の相談はおしまいになりました。




その後、彼女から連絡があり、母親による妹さんの供養が終わったこと、漠然とした、それでいて大きかった不安感が、和らいだことなどを聞きました。









生まれてきて、感情があり、その命がいまも続いているということ、これはたんなる事実で、意味があるのかどうなのか問われたら、偶然かも知れないし理由づけして必然かもしれませんし、私はわかりませんが、

こころに沸き起こる強い感情、それがみにくいものだったり、間違ったものだったりしても、それに悩み振り回されることこそ生きている躍動ではなかろうかと思います。


贅沢です。


感情など、贅沢です。


生態系のほとんどの生命は、生まれた意味など考えずに食って排泄して交尾して、または分裂して増やして死ぬ。ただそれだけ。


命とともに与えられたのですから、人間はこの贅沢を、存分に守ったらいいと、私は思います。