不妊治療中は、いいと聞けばなんでもやってました。

さまざまなサプリメント、食生活の改善、鍼灸、規則正しい生活、木村さんにザクロの絵を待ち受けにしたりコウノトリキティをバッグにつけてみたり。

当時頭の中は赤ちゃんのことで頭がいっぱいで、毎日毎日妊娠!妊娠!とそのことはかり考えていました。

街中で赤ちゃんを連れた家族を見ると、微笑ましいなと思う一方で、なぜうちには赤ちゃん来てくれないんだろうと落ち込み、芸能人の妊娠のニュースを聞いては落ち込み…正直不妊ノイローゼみたいなもんだったなぁと振り返ると思います。

落ち込んだりあからさまにイライラした態度は人前では絶対出さないように、努めて明るく振舞っていましたが、心はいつもモヤモヤしていました。

色んなことをやってきたけど、どれも効果のほどはわかりません。
ただ、鍼灸に関しては1番よかったんじゃないか?と思っています。
明らかに冷えが取れたし(ひどい冷え性ではありませんでしたが)、通い始めて3ヶ月目に体外をやって妊娠できたので。
産後持病の偏頭痛がひどくなり、毎日鎮痛薬がかかせないくらいになりましたが、1年間コツコツと鍼灸に通い、今ではごくたまに頭痛になるレベルまで改善しているので、お金はかかりましたが鍼灸が良かったなと思います。
それ以外は特に…。

[妊活]を意識し始めてから様々なことに取り組んでいても、結局自然妊娠はできず。何も気にせず飲酒・喫煙・不摂生をしている人に限って妊娠しやすかったり、妊娠後も無頓着なのに何事もなく無事に赤ちゃんが生まれたりするのを見聞きしているうちに、結局何をしてもしなくても、妊娠する時はするし、しないときはしないという結論に至りました。
こればかりは本当に不公平だなと思うけれど、どうにもならない事実なんですよね。

望まずして妊娠し、育てられないからと中絶したり、未受診のまま産み捨てたり、虐待したり…そんな親のところに生まれてくるのなら、どうして私のところに、不妊に悩み子どもを心から望む人のところに赤ちゃんは来てくれないのか…と憤りを感じたこともたくさんありました。

私も何も苦労せずに自然妊娠したかったです。普通に夫婦仲良く生活して、『あ、そういえば生理遅れてるなぁ』からの妊娠検査薬で陽性!みたいなの、何度憧れたことか。

今、娘がいるから言えることですが、不妊治療を経験したことで、妊娠出産は本当に奇跡的なことだし、そしてとてもデリケートなこと、今は悩んでいる人も沢山いるんだと改めて感じました。
そして苦労したからこそちょっとしたことにも感謝できるようになったこと、赤ちゃんができなくて悩んでいる人の気持ちをすごく理解でき、話を聞いてあげられるようになったことは治療したことによって自分にプラスになったかなと思っています。


不妊治療専門クリニックに通いはじめたのは結婚してから8ヶ月目のことでした。

一般の産婦人科へ通い出したのは4ヶ月目だったので、不妊治療スタートは早い方だったと思います。

若くてもなかなか授かれない人もいるし、年齢を重ねてもすぐに授かれる人もいるので一概には言えませんが、やはり見た目が若くても身体は老化する一方なので、子どもを望むのなら1日も早く病院へ行くことってすごく大事だと思います。

行った結果タイミングであっさり授かれたらそれはそれでラッキーだし、原因がわかって早めに治療して授かれる可能性もあがると思います。

婦人科や不妊治療の専門病院てなんとなくハードル高く感じるけれど、言ってみれば女性に1番身近な診療科なんですよね。

もし勇気がないのなら、ガン検診などで婦人科を訪れた時にでも先生に相談して一緒に診察してもらうのもいいのではないでしょうか?
私も結婚後初めて婦人科に行った時は子宮頚がん検診を兼ねて診てもらいました。

ハードルが高いから…と敬遠して、そのまま放置したことでより授かりにくくなるよりさっさと受診した方が無駄にモヤモヤしなくて済むと思います。

妊活ってどうしても周りと比べてしまうんですよね。
自分より後で結婚した子がどんどん妊娠していったり、子どもいらない!って言ってた子があっさりデキ婚しちゃったり。

比べる必要ないのに、ついつい『なんで私は妊娠しないんだ!』って勝手にモヤモヤして。

私も治療してた頃は、期間が短いにもかかわらずモヤモヤすることが多かったです。

『子どもはまだ?考えてないの?』

『実は妊娠して、いま◯ヶ月なんだ』

『子どもはかわいいよ!早くつくりなよ』

別に相手に悪気があるわけでなくても、だんだんと自分の心がひねくれていく辛さ。

結婚してから妊娠するまで1年3ヶ月。
何年も治療されている方からしたら私など短い期間だったし大したことない!って思われるかもしれません。
結果的に今は子どもがいるわけですし。
それでもその時は苦しかったです。
毎月毎月卵胞が育たなくて泣いて落ち込んで、外に出るのも嫌になりました。

結婚したらそのうち誰でも赤ちゃんを授かれるなんて思っていた自分てバカみたい!とか思ってました。

不妊治療を始め、最初は人工授精からと言われましたが、なかなか卵胞が育たず人工授精すら出来ませんでした。
卵管も、卵管造影検査で両方通してもらったけれどまだ狭い上に男性不妊もあるので、早い段階で体外を勧められました。

私に迷いはなく、それしか方法がないのならお金はかかるけど頑張ろう!と夫と決めて挑戦することになりました。

わが家の場合は、夫が治療に協力的だったこともスムーズに治療が進んだ要因だと思います。

ステップアップって段階に応じて金額も上がっていくし、特に人工授精と体外受精の金額の跳ね上がり方はものすごいですよね。

お金がネックになる場合もあるし、体外や顕微はより人の手がかかっているから嫌だと言う方もいると思いますが、私たち夫婦はどんな形で妊娠したとしてもわが子には変わりないのだから、未来のわが子に出会うために高度不妊治療に踏み切るという決断に至りました。

そして採卵で採れたたまごはたった1つ。

絶対無理じゃん?とまたまた絶望的な気持ちになりましたが、その1つが現在のわが子です。生命力の強さを感じずにはいられませんでした。

こうして私の不妊治療は1年3ヶ月で終わりました。

本当に色んな事が重なり合ってラッキーだったんだと思います。
そして強い生命力を持ってわが家にやってきてくれた娘に、そしてあの時体外を勧めてくれた主治医に感謝しています。





はじめましての記事でも書きましたが、私は不妊治療を経てわが子を授かることができました。

自分が子どもの頃から赤ちゃんが好きで、いとこも多く、自分より年下の子たちの面倒をよく見ていました。
祖父母も敷地内で同居していたため、孫たち(私からするといとこ)を小さい頃から預かっていて、私は小学生の頃から小さいいとこのオムツを替えたりミルクを飲ませたりあやしたりしていました。

そのような背景もあり、高校生の頃には早く結婚して子どもが欲しいなぁと思っていました。

理想は20代で結婚して30歳に2人産み終えること。しかし現実はなかなか縁がなく、結婚できたのは32歳の時でした。

友人が20代でどんどん結婚し、子どもを産む中焦っていましたが、こればかりは相手がいないとどうしようもないことなのでもどかしかったです。

夫とは付き合って約1年で結婚。
付き合い始める前から基礎体温はつけていましたが生理不順だったため、その頃から婦人科に通い生理を整える治療をしていました。

その頃はまだ妊活の予定もなかったので、カウフマン療法と言って薬で強制的に生理をこさせて整えていました。

そして結婚。

新婚旅行から妊活スタートです。
最初の2ヶ月くらいは順調に生理もきていましたが、また不順に。

早く赤ちゃんが欲しいのと、年齢的なこともあり、結婚して4ヶ月目には産婦人科を受診していました。

そこは不妊治療よりは産科メインのところでした。内診で多嚢胞っぽいと言われましたが詳しい検査はなくクロミッドを漫然と処方されるかんじ。クロミッド飲んで、ある程度時期がきたら卵胞チェックに通うというレベルでした。

これではダメだなと思い、私より先に不妊治療を開始していた親友に相談し、親友もなかなか結果が出ずに転院するところだったので、私も同じ病院に予約をしました。

本当は家から10分の県内では有名なARTに通いたかったのですが、初診まで半年待ちということで断念。車で45分の専門クリニックに通いはじめました。

様々な検査の結果、私は多嚢胞性卵巣症候群、夫は精子無力症と診断。
絶望的な結果に呆然としましたが、原因が分かったのならもう前に進むしかない!と腹をくくりました。

②へ続く。
はじめまして。

現在36歳、夫ともうすぐ2歳になる娘の3人暮らしです。

夫婦ともに不妊傾向のため結婚して割と早い段階で不妊治療をスタートし、初めての体外受精(顕微)で娘を授かりました。

結婚してちょうど2年で出産したので、知らない人は不妊治療していたなんて思ってもないだろうなと思いますが、治療期間は短いながらも色んな気持ちは経験してきました。

治療経験を隠すつもりはないので、友人・知人とそんな話の流れになった時は特に意識せず治療経験を話すこともあります。
割とオープンにしているからか不妊で悩んでいる人から相談を受けることもあります。

不妊治療に関して未だに色々言う人もいますが、自分で決めたことだから他人がなんと言おうと気にならないし、治療の決断が早かったことも娘を授かれた一因だと思っています。

結婚した時私は32歳、夫は36歳でした。
私にもともと生理不順があり、結婚前から婦人科に通院したり基礎体温を測っていたことも、不妊治療を開始するにあたりあまり抵抗を感じなかった理由のひとつかもしれません。

普通は自分が原因で赤ちゃんができないなんて考えたくないし、不妊だと認めたくないですもんね。

けれど、現実から目を背けずにすぐ行動したことは私たち夫婦にとって本当によかったなと感じています。

自分が経験者だからか、今でもついつい不妊治療を頑張っている方のブログを覗いてしまいます。

本当に人それぞれだなと思います。

これから自分の治療時代のことや現在の育児のこと、その時その時に感じたことを書いて行こうかなと思います。