さてブログお休み中にトライしていたこと。

もうひとつは、つばめ薬膳アカデミーとしてご提供する
「メニューの見直し」です。

これは
以前の記事でご案内していた
「つばめのお茶会」でお聞きしたお話やご意見がきっかけになりました。

あ、そうそう、
「つばめのお茶会」では
会場4名、オンライン2名の方にお集まりいただきました。

ご参加くださったみなさま、
本当にありがとうございました。

人が集まることがどんどんと難しくなっていく中で
直前には兵庫と大阪で往来自粛が呼びかけられる事態となり
はたしてこんなイベントをやっていいんだろうか
と迷う気持ちもあったのですが、
後日みなさんから感想などもうかがって
思い切ってやってみてよかったと思いました。

他の人がどんなふうに活動しているのかとか
どんなことを苦労しているのか
ということを聞けたのがよかった、というご意見がありましたし

みなさんのお話をうかがう中で
私からこうしてみたら?というアドバイスも
いくつかさせていただいたのですが
お役に立つものもあったようです。



そんな中で私が感じたのは、

みなさん「薬膳」の知識を深めたい、
という気持ちも強いのですが、

実際にお仕事とするには
どんな準備をして、
どんな行動をしていけばいいのかが
わからない。

だから、何かやりたいと思いながらも
動けなくなってしまっているパターンが多いな、
ということでした。

言い換えれば、

せっかく人に伝えられるほどの知識を持っているのに
ビジネス化するための知識やノウハウがないために
どう形にしたらいいのかがわからず
実際に動けなくなっている、という感じです。

あと、
実際に自分でセミナーなどをやろうとすると
セミナーの内容を自分で作らないといけないわけですが
自分が持っている知識をどう組み立てたら
自分が思うようなセミナーにできるのかがわからない
というパターンも多いと感じました。

(組み立て方がわからないというか、自信がないだけかも。
 初心者あるある、のような気もします)

うーーーん、なんとももったいない、
というのが正直な感想です。

せっかくいい材料を持っているのに
それをどう使ったらいいのかわからない。

例えるなら、
せっかくいい素材を仕入れてきているのに
調理方法がわからず料理が提供できないレストラン、
という感じでしょうか?
(例えになってるのかな???笑)

そしてこれって、
いわゆる「資格制度」の弱点が
現れているな、とも思います。



巷ではいろんな資格があふれていて
「資格ビジネス」とも言われるように
資格を取得することをゴールにした講座が
たくさんあります。

薬膳業界もしかり。

さまざまな団体がそれぞれに独自資格を作り
世の中にはたくさんの薬膳の資格と
その資格を持つ人たちがいます。

でも、資格を持っているからといって
多くの人が上手にお仕事化できているか、というと
ちょっと疑問があります。

結論から言うと
知識を「学ぶスキル」と
知識を「教えるスキル」は
違います。

学ぶことはインプット、
つまり自分の中に取り込むことです。

教えることはアウトプット、
つまり自分の中にあるものを外に出すことです。

そもそも方向が真逆だし
たとえ教科書に書いてあるとおりに
読んで伝えたとしても
「伝える側の私」の解釈と
「聞いた側の人」の解釈が
同じとは限りません。

だから、
一生懸命勉強して資格をとったとしても
多くの場合、
それを上手に教えることができるかは
その人がもともと持っている
「教えるスキル」次第。

なぜなら「資格」を取るためのカリキュラムの中に
「教えること」のノウハウが含まれているのは
まれだから、です。

ここが「資格制度」の弱点だなー、と
ずっと感じてきました。

そしてそれは
資格制度を作ることによって
大きくなってきた薬膳業界にも
そのまま当てはまります。

その中で、私は長年
資格取得のための講座を担当させていただくことに
関わってきた人間なので
ずーっと歯がゆかったんですよね。

なんで資格を与えるだけで
終わっちゃうんだろう?って。

そして、
そのことに対して何もできない自分に対しても
受けてくださる方の期待に応えられず
責任を放棄してるような気がして
ずーっと歯がゆさを感じていました。

そこで一念発起して
薬膳を仕事にするためにまず必要な
「基礎知識を応用するための力」をつけていただく場
として立ち上げたのが
「つばめ薬膳アカデミー」なんです。



おかげさまで、
つばめの講座を受けてくださる受講生さんは
みなさん、講座が終わる頃には
薬膳レシピを立てる実力がぐーんとアップしておられます。

また、すでにご自身で教室をされている方からは
生徒さんから「最近の先生の説明、すごくわかりやすくなった」
と言われたのだそうです。

すばらしいですね。

そして、受講生みなさんのそんな変化を見ながら
私がやろうとしていたことは
間違ってなかったんだな、と思いました。

ただ…、

そうして実力アップしているにも関わらず
「伝える」ということになかなか一歩を踏み出せない方も
おられるのも事実ではあります。

それでどうしたら動き出せるように
お尻をたたけるかということを
ずっと考えてました。

そしてその解決のヒントがつかめたのが
「つばめのお茶会」でのお話だったんです。



今回のメニュー見直しの中で
ひとつの目玉として考えているのが

「つばめオリジナルの薬膳入門的なセミナー
 1回分の内容を
 テキストや台本だけでなく、
 準備物リストや企画メモなどを
 まるっとひとつのパッケージにしてお渡ししよう」

というプログラムです。

もちろん、単に資料をお渡しするのではなくて
講師として自信を持って登壇できるように
私から伝え方をレクチャーしたり
ロールプレイングで講師としての経験をしていただくよう
ワークショップ形式でのご提供を考えています。


講師活動をするって
それまでに人に教えたことや
お仕事で人前に立って話をしたことがある人なら
その経験から得た知識で
スタートできるんじゃないかな、と思うのです。

でもそういう経験を今までしたことがなければ
そもそも「人前で話をする」こと自体
とても緊張することですし
話をするにしても
どうやってその話を組み立てたらいいのかわからない。

ましてや
会場を借りたり、
借りずにおうちでするにしても
当日までに何をして何を準備したらとか
考えないといけないことはたくさんあります。

「教室をやりたいけどなかなか一歩が」という人って
そんな「考えないといけないこと」が
たくさんありすぎて
どこから手をつけたらいいのかわからない、
という気持ちが強いのかな、と思いました。

なので、こちらでまずはスタートするための
あれこれをひととおり準備させていただきましょう!
だから、まずは教室始めてみてね♡
というのが、
このプログラムの狙いです。


まだまだ内容を詰めている段階なので
詳しいことをお知らせできるのは
もう少し先になりますが、
ご興味ある方はぜひ楽しみにしててくださいね!







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