こんにちは。渡辺真里子です。

年々消費量が減っていると言われているお米。

それでもやはり主食として欠かせないという人は多いのではないでしょうか?

さて、あなたはふだん食べているごはん、玄米派ですか?白米派ですか?


栄養学的には玄米の方がビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれていて白米よりも栄養価が高い、と言われます。

じゃあ薬膳では?というと、

玄米も白米も特に区別はなく「粳米(こうべい・うるちまい)」として効能をとらえます。

ちなみに、粳米は生薬として漢方薬に使われることもあるんですよ。

(生薬としての粳米は基本的に玄米が使われます)


それはさておき、
お米の効能の特徴は、気を補うことが得意で、特に脾胃(消化器系)の働きを高めてくれます。

なので、お腹が弱って消化力が落ちているような時にサポートしてくれる食材です。

じゃあそんな時に玄米と白米どちらを選んだら良いか、ということなんですが。

栄養豊富で効果が高そうな玄米を選びますか?

それとも栄養価は下がるけど柔らかくて消化よさそうな白米を選びますか?


薬膳的な考えに立つと、
お腹が弱っているのなら、やはり消化の良いものを選んだ方が良いです。

食べ物を消化することって、案外気を消耗するんです。

だからそんな時に消化の悪い玄米を食べると、いくら気を補ってくれる効能があるとは言っても消化が追いつかずもたれてしまいます。

また、消化にたくさん気を使ってしまうので、身体の虚弱が余計に進んでしまうことも。

なのでお腹が弱っている時やいつも弱りがちな人は白米の方がおすすめです。

(「体質タイプ」でいうと「気力不足のエメラルドタイプ」さんと「冷えのシルバータイプ」さんはその傾向があります)

ちなみにお腹が弱った状態(脾気虚)とは、こんな症状が現れている状態を指します。

食欲不振・消化不良・食後の膨満感・胃もたれ・食後の下痢・未消化物が混じる下痢

特にお腹に問題がなく、いつもご飯がおいしく食べられている人は消化力もしっかりあるので、玄米を常食しても大丈夫でしょう。


まとめると、

薬膳では玄米も白米も特に効能で大きな違いはありません。

ただし消化のしにくさという点でお腹の弱い人に玄米は不向きです。

そのような人が常食するとさらに虚弱が進むことも考えられるので、主食に選ぶなら白米の方がおすすめです。

特にお腹に問題のない人はお好きな方をどうぞ。

よく噛んで食べてくださいね。


身体によいといわれる食材はいろいろありますが、それらはお腹で消化吸収して初めて効果が発揮できます。

選ぶ時には「自分の体質に合うかどうか」でぜひ選ぶようにしましょう。



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