サクはじあとがき『佐渡忍』 | 劇団マリーシア兄弟 プレスブログ

劇団マリーシア兄弟 プレスブログ

劇団マリーシア兄弟の情宣部のブログです。
劇団マリーシア兄弟に関する情報を提供しています。

こんばんわ。

 

二度とない舞台デビューというタイミングに

一緒に舞台に立てた事をとても嬉しく思っている

劇団マリーシア兄弟プレスブログ担当の健太郎です。

 

いつも公演あとに

”あとがき”という勝手に始めて、やめられなくなって、

自分の首を絞めているシリーズを書いています。

 

脚本家から特別何かを聞いたとかではなく、

自分が勝手に稽古や本番、脚本を通して、

役や役者さん本人に感じた事を裏話なんかも交えながら、

一筆書きでさらっと書いているシリーズです。

 

現在、配信でも観劇が出来ます。

配信チケットは、12/9 18時まで購入できます!!視聴は同日19時半まで

 

ネタバレなしで、裏話も出来ないものですから、

もしも配信観る前にネタバレはちょっと……という方がいらっしゃいましたら、

是非、配信をご覧になってから戻ってきてください。

 

 

それでは、ネタバレカモン!

もう観たから大丈夫!!

 

という方は、ともに進みましょう。

 

 

  半端な気持ちで役者もスーツアクターも続ける社会不適合者

image

という事で、冒頭でも触れましたが

今作が舞台デビュー作品でした、

"NEXT GATE"様所属の倉橋郁成さん!(以下、カナルくん)

 

カナルくんが演じてくれた"佐渡忍”のあとがきです。

 

さて、そんなカナルくん。

まず言いたい!!!

 

 

 

いい子!!!

 

もう、本当にいい子でした!!

 

今回、客演で最後に出演が決まったのがカナルくんでした。

出演メンバーの平均年齢が高いので、

どうしても若い役者が欲しいと言うスタッフの熱望が実現したカタチ。

 

40オーバーがひしめく中、

20代前半のカナルくんはまぁ眩しかったです。


そして、本当によく働いてくれました。

 

image

 

千秋楽のあとの楽屋って凄いんです。

忘れ物とか(笑)。

掃除もしっかりしないといけないし。

 

そんな中、最後まで残って、

しっかり掃除や片付けをしてくれていました。

 

先輩たちが残していったモノとかを引き取ってくれたり笑い泣き

ゴミをまとめて、劇場の外まで持っていってくれたり、

嫌な顔一つせずにやってくれてました。

 

いい子!

 

あと、個人的な俺の話ですが

「写真とか撮ってばかりで

自分の写真が一枚もない」

みたいに愚痴っていたら

稽古中の俺の写真を撮って俺に送ってくれるんです。

 

いい子!!!

 

2.3回SNSでそんな愚痴めいたモノを漏らしましたが、

俺の写真を撮ってくれたのは敏腕スタッフとカナルくんだけでした!!

 

誰も稽古中の写真なんて撮ってくれない!!

#そもそも稽古中にパシャパシャ撮るのも現場次第では怒られるかもですが

#でも稽古中の写真とかとても大事だと本気で思っている

 

とまぁ、少しそれましたが

そんな感じでとてもいい子だったカナルくん演じた佐渡忍のあとがきです。

 

image

 

 

 

佐渡忍

他人に興味もなく、なんとなく役者の仕事も

スーツアクターもこなしている佐渡。

夢や目標も特にない。

自分の為に夢を持つ事に対して不快感すら持っている。

 

 

image

超ざっくり佐渡を表現するとこんな感じ。

簡単に言えば、クールという雰囲気なんですが

正確な性格でいうとクールというよりは冷めてる感じ。

 

他人に興味はないし、礼儀作法がしっかりできているわけではない。

今時の社会不適合者って感じですね。

 

カナルくんとは大違いです(笑)

 

最後の最後で出演が決まったからというわけではないと思いますが、

この佐渡というキャラクターは、

カナルくんの成長とともにあった部分があったかと思います。

 

デビューという事もあって、台詞もそこまで多くなかったですし

動きもそこまで多くついていなかったかと思います。

 

image

アクションも最初は蹴り技があったのですが、

全然足が上がっていなかったり、身体の使い方に苦戦していました。

 

image

しかし、アクションがついてから

毎日しっかり柔軟体操とかをしていたみたいで、

早い段階でしっかり足も上がるようになっていました。

image

その蹴り技や写真のジャンプだったりは結局、

変更になったのでお見せする事はできませんでしたが

稽古を重ねるたび成長を見せてくれていた気がします。

 

そんな中、台詞も増えました。

 

最初の脚本の段階から一番台詞が増えた気がします。

image

※激しいアクションで破れたジーンズ

台詞や動きが増える度に、佐渡というキャラクターが

どんどん磨かれていきました。

 

それはもちろん、作品においても重要な事でした。

 

image

写真では見つけられませんでしたが、

ユウマ演じる大方とのやりとりも個人的に好きでした。

 

結局、なんで大方の事が嫌いだったのかは

自分は理解する事は出来ませんでした。

こればかりは聞いておけばよかった(笑)

 

大方と東の事だけハッキリと嫌いと言っているんですが、

何か共通項あるんでしょうかね。

個人的に、俺(渡瀬)は嫌われていなかったと思ってます。

 

image

そして、今回佐渡が一番大きく動く

対八坂のこのシーン。

最年少対最年長笑い泣き

 

立場としても、一番上であろうプロデューサーに食ってかかれる佐渡。

ここは八坂としても大事なシーンで、とても大切に稽古しました。

image

「売れなきゃ食っていけないじゃないですか?」

 

この台詞は、とても重たい台詞だと思います。

その答えのさまざまな形が

この作品の中で描かれていたと思います。

 

作品の中に、役者の若手、ベテラン。

役者を辞める者、続ける者。

役者を辞めた者、役者も辞めてプロデューサーも辞める者。

image

この作品の中に正解はなく、

今後のそれぞれの人生の中で

それぞれの選択を正解にしていく。

 

恐れ多くも偉そうに人生を語るとするならば、

我々、現実の人生も同じかと思います。

 

image

今回のサクはじ初日。

カナルくんからすると初舞台の日。

 

そこまで緊張している様子もなく、

デビューらしからぬ堂々とした姿を見せてくれていましたが、

逆に2日目はとても緊張したそうです。

 

いわゆる怖いモノ知らずではないけど、

初日にはわからなかったモノが初日が終わってみてわかってしまって、

それがわかると2日目は途端に怖くなったのだろうと思います。

 

ちょっと説明が下手でごめんなさい。

image

お客様が入って、作品が完成といつも言っているように

初日である種たどりつく境地があって、

それを認識してしまうとそこに凄い引っ張られます。

ある種、正解を知ってしまったかのような。

 

それはその日の正解であって、次の日の正解でない場合も

舞台では多々あるのですが、その答え合わせは

初舞台の人にはわかりようもありません。

 

それを肌で感じたのかもしれないですね。

 

image

そんなカナル君でしたが、デビューとは思えない。

日替わりの動きもいくつか用意してました。

image

まず最後の大方バージョンのアクション。

この最後の決めポーズ。

これ、毎回違いました。

これけっこうメンタルが強くないと出来ないと思います。

 

image

あと、相本と南との3人でのシーン。

まず、ここ良く耐えたな笑い泣き

 

 

image

ここのサンタの話に行く手前の部分。

毎回違うアドリブパートになってました。

 

毎回、相本演じるグッド良平。さんが

「今日はこれでいくから」といって、ちょっと打ち合わせして。

 

で、途中から数パターン用意して

お客様の反応を見て、グッドさん判断で

台詞を選択するという。

 

なかなかデビュー戦で背負える重圧ではなかった様に思ってしまうのですが

本人は若干楽しんでいるかのようにしっかりこなしていました。

先の楽しみな若手です。

 

image

 

個人的に一番好きな佐渡まわりが最後のアクション。

やる気のない佐渡です。

 

もう完全に東の事を下に見ている。

まさかのアクションに参加しないという。

 

佐渡のやる気のなさがうまくハマると

職業病の東が一人で殴られているシーンが活きてきます。

 

そして、好きだった本気で殴りかかるシーン。

我々は”フラストレーションパンチ”と呼んでいました。

 

これが面白かったので、最終的に東が

「あぶねっ!」って本気で避けるという形に演出がつきました。

 

ここにも佐渡のキャラがどんどん作られていった

カナルくんの成長があったと思います。

image

そろそろまとめなきゃですね。

 

最終的に、デビューだというのに

どこか今回の舞台をしっかり楽しんでいた様に思います。

今後がとても楽しみです。

早く売れっ子になって欲しいですね。

 

その際、我々との舞台が黒歴史みたいに

捨て去られていない事を祈りましょう滝汗


SNSも是非チェックしてください。

倉橋郁成Twitter

倉橋郁成Instagram

 

 

 

そして、次のあとがきは……

 

フライヤー通りに行こうかと思ったのですが、

となると次は主演のサトシになってしまうので

今度は下から。

image

次のあとがきは、”南真司”を演じてくれた吉田哲也について

書きたいと思います!

 

今回のあとがきで客演の方々を書き終えたので、

途端にペース落ちるかもしれないですオエー

 

気長にお待ちください。

それでは、また!!

 

 

  公演情報

 

 

 

 

劇団マリーシア兄弟 

第12回公演 

「サクセスストーリーがはじまらない」

脚本・演出:大浦力

 

料金

配信・1800円 配信チケット詳細

 

あらすじ

子供達から羨望の眼差しを受けるヒーローショー。
しかしその裏側は、そのステージを望む者と望まない者の清濁合わせた、出演者達。

かつては仮面ライダーに憧れこの世界に入った中年役者、

同じく仮面ライダーになることを目指している青年、

長年被り物を被り芝居とは何か分からなくなった俳優、

役者の夢を捨て作家になった男、

半端な気持ちで役者もスーツアクターも続ける社会不適合者、

アクション一筋で指導者になったアクションコーディネーター、

名ばかりの肩書きに狭い世界で溺れるプロデューサー、

プロのサンタを名乗る売れない俳優。

ヒーローショーの楽屋で起きる、
夢を追う人々の挫折と諦めと夢の終わりの物語。

 

劇場:シアターKASSAI(HP


 

公演スケジュール

11/23(水・祝) 18:00
11/24(木) 13:30 / 19:30
11/25(金) 19:30(配信の回)
11/26(土) 11:30 / 14:30 / 17:30
11/27(日) 11:30 / 16:00

 

【キャスト】

グッド良平。(吉本興業)

島隆一

本田晋(劇団骸骨ストリッパー)

倉橋郁成(NEXT GATE)

 

貝原伶(劇団マリーシア兄弟)

狩野健太郎(劇団マリーシア兄弟)

佐々木祐磨(劇団マリーシア兄弟)

吉田哲也(劇団マリーシア兄弟)

 

 


演出監修:かみざともりひと(劇団骸骨ストリッパー)
アクション指導:潮見勇輝(劇団骸骨ストリッパー)
舞台監督:森貴裕(株式会社M.T.Lab)
美術:照井旅詩
照明・音響:Light Staff Ten-holes
制作助手:梅原莉那
配信・撮影:観劇三昧
デザイン:池田丹虎
プロデューサー:脇坂兵吾
企画・制作:えなちゃん企画

【協力】
吉本興業
劇団骸骨ストリッパー
NEXT GATE
株式会社M.T.Lab
Light Staff Ten-holes
観劇三昧