バンブーオブビッグあとがき陸『フタミ』 | 劇団マリーシア兄弟 プレスブログ

劇団マリーシア兄弟 プレスブログ

劇団マリーシア兄弟の情宣部のブログです。
劇団マリーシア兄弟に関する情報を提供しています。

 

こんばんわ、広報担当健太郎です。

 

不安定な天気が続きますが、いかがお過ごしでしょうか??

こちら、横浜の外れは降る降ると言いつつ、未だ雨は降っておりません。

 

 

テンポよく進んでおります、あとがきシリーズ。

いよいよ折り返しで第六弾。

 

全世界のファンの皆様、お待たせ致しました。

ここでついに世界のキヒラ演じた”フタミ”のターンです。

 

年齢順で言っても、全メンバーで真ん中なんですが、

今回も安定の最年長設定。

誰も文句言いません。

お客様も、普通にそうだと思われている方もたくさんいます(笑)

 

では、早速キヒラユウキ演じた”二海亭求道(以下フタミ)”のターン。

 

落語界に風穴をあける為、日夜芸を探求する落語家、二海亭一門の真打。

声のでかさで兄弟子13人抜きで一気に真打に昇進した、落語家モンスター。

自身の落語の技術は、噛んでいるのではなく、アレンジしているんだと主張。

未婚だが、ガンで亡くなった弟夫婦の子供を引き取り育てている。

 

こんな所でしょうか。

 

ほんとは、”よく噛む落語家”

の一言で終わらせようとしたけど

ちゃんとしました(笑)

 

第10回公演の今作でしたが、

主宰の大浦力(以下、チカラ様)を除けば、

唯一の第1回公演からのメンバーです。

 

俺も、お客として劇団マリーシア兄弟を第6.1公演

(この辺のカウントがすごいよくわからないけども)

まで観劇に行ってましたが、当時から彼は異彩でした。

 

登場人物の中でも、異彩を放っていましたね。

そんな彼にとって、10回公演というのは、どういったものだったのでしょうか…?

 

あ、すいません…

インタビューとかしてなかったです…。

 

今作で唯一かな?衣装チェンジがありました。

最初の登場の時、着ていた衣装はこちら。

 

もう楽屋にいる時は、

どこぞの教祖が

地下に潜伏しているのかと思いましたよ(笑)

 

酒を飲めば、武将。

つくづく絵になる男です。

 

さて、順を追って振り返ってみましょう。

 

冒頭。サブロウとの二人の会話。

 

最初の難所でした(笑)

 

話を理解していて、いい事なんですけど、

ここの場面、いや…だいたいの場面で世界のキヒラ…

 

だいたいのニュアンスで喋るんですよ。

 

だから、全日程…

多分、一回も完全一致で同じセリフ言った事ないんじゃないかなぁ…(笑)

 

だいたい合ってるんです。

だいたい伝わるんです。

だからまぁ、いい事なんですけどね、別に。

 

(いい笑顔です。)

 

二海亭求道(ニカイテイキュウドウ)が芸名で、本名は二海周作(フタミシュウサク)と言います。

 

フタミさんの”夏休みはなんで自由なのか?”の答えは、

「夏休みだから。」

 

たしかにバカっぽい。

でも、シンプルでど真ん中な答えなような気もする。

まぁ、中身は感じないけど。

 

 

ガンで亡くなった弟夫婦の子供、

彼からすると甥を引き取り、育てているフタミ。

息子だと思って育てているというその甥の名前はシンイチ。

そのシンイチは、どうやら学習障害のようなものを持っていて、

文字が読めないという。

 

この下りも、世界のキヒラ(長いので、以下セカキヒ)は

なんとなく喋るので、3回に1回くらい

○文字が読めない

×文字が書けない

と言って、裏で聞いているメンバーやステージ上のメンバーの

心の中をかき乱していました(笑)

 

いや、なんとなく意味はわかるんですけど

本当は間違っちゃいけない所です。

 

文字が読めないかわりに、

記憶力と聴力が異常に発達していて、一度聴いた事は忘れないという

特殊能力みたいなものも持っているそうで、落語家になるのなら、

間違い無く天才の素質を持っているそうです。

 

この扇子?は、浅草で購入してきたみたいです。

こうゆう所に余念のない男なんです。

ブータン帰りの役をやるときは、人知れず

ブータン展に行ったりと、いつもしっかり土台を作る男です。

 

話から、どんどん逸れてしまいますが、

これは裏話。

当初10人でやる予定だった今回の”バンブーオブビッグ”。

9人となっても、見事に成功…いや、お陰様で

むしろ大成功だったと言えるものになりましたが…

と、いうことはもう一人登場人物が本来いたんです。

 

それが彼の付き人でタダスケというキャラクターでした。

 

(写真小さ!)

今回、主役をケントが引き受けてくれたので

タダスケというキャラクターが脚本から消えてしまいました。

このキャラも、本当は皆様に見ていただきたかった所ではありました。

 

その細かい所は、ケントのあとがきで語るとして…

 

こんな風に師匠の後についてきて、

着付けをして、スタンバイにいくという稽古までしていました。

この話の流れで言ってしまいますが、話としてはフタミのクライマックス。

”コーラを一気飲みして、埼京線の駅を全部言う。”

これ、タダスケの役割でした(笑)

 

各キャラクター、タダスケがいなくなった分セリフが増えたりしたんですけど、

フタミ役のセカキヒが一番変更がありました。

(もちろん、主役に変わったケントは丸々変更アリなわけですが。)

 

よく引き受けたなぁ…(笑)

ケントは、異様にゲップをするのが上手かったんですが、

セカキヒはなかなか苦しみ、実は本番前日の最後の稽古の時まで、

うまくできませんでした。

 

なんなら、出ない事が当たり前だから、

それでもどうやったらしっかりツッコミを入れらるかを考えていたくらいです。

 

しかしまぁ、超絶本番に強い男です、世界のキヒラ。

 

ここは、全公演驚異のシンクロ率ほぼ100%のゲップパフォーマンスを見せてくれました。

なんで、ここだけブレがないんだよ…(笑)

 

リンがキッカケでバンブーオブビッグの二人に亀裂が入った時、

フタミはミドリ社長曰く、

「何を言っているのか、全然わからない落語」をやっていました。

 

なので、二人がこじれた内容を軽く聞いたとすると、

ステージが終わったあとに、社長からコラボ枠の話をされた時に

聞かされたんでしょうね。

 

コラボ枠の下りに関しては、

リンとジョーの所でも触れているので、

省きます。

 

カエデとのふたりのシーン。

 

セカキヒ的に、一番の見せ場。

他のシーンをどれだけアレンジしてもいいから、

ここはノーアレンジでやりたいところでした。

 

”読む”、”書く”のあやうい所はありましたが、

ここをしっかり乗り越えました

 

ここでのシーンのセリフは、

それぞれなかなか深いモノがあったと思います。

 

全ては、考え方次第だという考え方…です。日本語おかしいな…。

 

 

”読みたくなくても読む”と”読みたくても読めない”。

この二つは、どちらが幸せか、と。

 

もしも、現代のような時代だと

SNSで嫌な事言われたりするという話があるじゃないですか?

あれって、読みたくなくても、読んじゃういい例だと思うんです。

では、もしもこれが読めなかったら…それは、不幸かどうか…。

 

この喩えなら、答えはきっと読めないほうが幸せだと思います。

 

そして、のらりくらり話をしていたかのように見せて最後にグサリ、

フタミ「だったら、しっかり見れば…?」

カエデ「何を?」

フタミ「現実…。」

 

「ヨウヘイは映画が決まった。カエデはあぶれた。それだけのこと。」

 

きっと、カエデはわかっていたんですよね。

それは、最後のヨウヘイに対する謝罪で分かることになりますが。

 

初ワッサビーンを引き出したシーンでもありました。

 

 

物語的なフタミの振り返りだとこんな感じでしょうか。

ヨウヘイには、特にフタミは言うことなく、このあと

タケシxサブロウのネタを観に行って出番は終了となりますから。

 

出番後のセカキヒ。

けして、寝ているわけではありません。

今日の舞台の内容を頭の中で振り返って、一瞬で反省と改善をしているんです。

完全に悩める昭和の大文豪の佇まい。

ちなみに、上の二枚は違う日です(笑)

 

ちなみに、超絶身内ネタがセリフにたまにある劇団マリーシア兄弟。

「絶好調過ぎて、チャップリンをピカソってアレンジして言っちゃったよ。」

というセリフは、なんてことはない彼の舞台上での実話です(笑)

 

脚本ではチャップリンなのに、本番でピカソって言ったんです(爆)

噛むってそうゆうことじゃないよね?という彼の真髄です(笑)

 

 

さて、話の流れと違う所で触れておかなければならない

世界のキヒラのアドリブです。

 

正確に言うと、脚本と違うセリフを言ったり、演出がつけたものじゃない

お芝居をした部分です。

 

この姿で登場する時の、

 

「にかいてーきゅーどーただいまーもどりましたー。」

 

です。

 

これは、1回却下されました。

でも、ちゃんと覚えていないんですが、セカキヒに確固たるバックボーン(裏付け)が

あって、それを聞いた演出が渋々オーケーを出しました(笑)

 

ほんとは、ただ声がでかいだけの登場になるはずでした。

 

「出陣じゃあ!!」

も、ほんとは「スタンバイ!!」でした。

 

これは、一発採用だったんですけど、

自分で用意したアイディアに苦しめられ、何回か、

 

「よし、シュタンバイ!!」

って、合体してしまっていました(笑)

 

あと、このシーンは何パターンかあって、

サブロウ、タケシは何を言ってくるか毎公演わからなかったシーン。

 

これは、ピッツァを10回言ったあとの、

「じゃあ、ここは?」の写真ですね。

 

肘と言おうが、膝と言おうが、

「エルボー!!」と言う奴です。

 

その後、2回エルボーと繰り返し、そのあとに

「二海亭エルボー!!」と叫んで終了です。

 

 

彼は、天才です…。

これを笑いに昇華できなかったのは、我々の責任です…。

 

 

あとは、この音階に乗せてセリフを言い、最後の音が出なかったり、

また最初の音になったりするネタです。

 

彼は天災です…。

 

自分の未熟さを痛感するシーンでした。

 

前作『GreenPeace-グリーンピース-』では、もちろん

世界のキヒラの持ち味を活かしたキャラクターではありましたが、

人数の少なさから、一人一人のポジションでやるべき事が

かなりガッチリあって、役割をしっかりやった部分も大きかったのですが…。

 

今回は、10回公演を記念してか、関係ナシか、

”キヒラ オールオッケー”

という御布令が出たので、本当に自由でした。

 

ここは、俺たちも楽しみながら、

なかなか緊張感のあるステージともなりました。

 

でも、本当こうゆう所は、うちの劇団の持ち味で、

磨くべき最大の武器で、今回はそこに立ち向かえるいい作品になりました。

 

いやぁ…写真多いな…(笑)

 

大丈夫かな…。

何か言い残している事はないかな…。

 

あったら、また

今後のあとがきで追加していきます^^

 

次のあとがき漆は、

今回初の続編での唯一の通しキャラクター。

チカラ演じたミドリ社長のターン!

 

 

 

 

では、次回あとがき。

もう少々お待ちください。