バンブーオブビッグあとがき肆『ジョー』 | 劇団マリーシア兄弟 プレスブログ

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こんばんわ。

打ち上げも終わり、ますます”バンブーオブビッグ”が終わった感が強まっていますが、

俺はまだまだ終われません。頑張って、あとがき書いていきます広報担当健太郎です。

 

 

さて、さっそくですが

予告通り、あとがき肆。

今回はサトシ演じたジョーのターン!

 

若手芸人のジョーは最近、先輩芸人のリンとお笑いコンビ、

ニレンジャーを組んだばかり。ネタを懸命に作ってはいるものの

過去二回のライブでは披露することなく土下座で謝罪するなど撃沈。

三回目も散々な結果で、さすがに思う所がありそう。

そんな状態でも、彼がお笑いをやる理由とは…?

彼が思う笑いとは…?

 

こんな所でしょうか。

さて、今回ジョーは非常に重要な役回りでした。

 

ジョーがいなかったら、こんなにこの作品はドタバタしなかったことでしょう(笑)

 

 

さて、サトシを観にきたお客様からすれば、

「なかなかサトシ出てこないなぁ…。」

とヤキモキされたことでしょう。

 

そして、登場したらこれですよ。

鼻血の長身と連れ添って(笑)

 

ここでセリフを振り返ってみると、

ヨウヘイが言ってました。

 

サブロウ「どうよニレンジャー?」

ヨウヘイ「ウケてますよ。」

サブロウ「マジで?」

ヨウヘイ「爆笑起きてますよ。」

サブロウ「本当に?」

ヨウヘイ「なんかリンさんが鼻血出して登場してんで…。」

 

噂の鼻血です。

ただ、本人たちの様子を見る限りで、狙ったわけではなく

いわゆる笑われたステージだったようです。

 

落ち込んでいる先輩芸人、リンを気遣っていたジョーでしたが、

リン「相方なんだから敬語はやめようよ…。」

 

との言葉をキッカケに溜まりに溜まったウップンが一気に

溢れる溢れる(笑)

 

見てください、この豹変した表情を(笑)

(リンから見たジョー。)

見てください、この豹変した表情を。

恐ろしい子です。

 

そもそも、ここまで豹変すると、

敬語とかそうゆう問題じゃないんですけどね(笑)

ちなみに、お酒弱いキャラの他にも

力が弱いキャラ設定もあるサトシ。

 

このペットボトル。

ガチの新品だと開かない(というキャラ作りな)ので、

本番前に、自分が開けるかもしれないペットボトルは

全て、本番前に緩めていました(笑)

 

この箱の中には、何本か水が入っていて、

サトシが一番最初に水を取るわけではないので、

何本も仕込んでおかないといけませんでした。

 

おかげで、それを知らなかった他のメンバーは

異様にフタが緩いことに驚いた人もいたみたいです(笑)

 

このシーンで突然現れたジョーの裏側。

と、いうより素なのでしょうかね。

 

たしかに、ネタを一生懸命書いているのに、

それを披露することなくステージから降りるのは、

想像するになかなか凄いことだと思います。

 

バンドでステージにあがったら、歌詞全部忘れて、

一曲丸々歌わずに帰ってくるようなもんですもんね。

笑い事では無いとは思います(笑)

 

とは言え、ある意味での初対面です(笑)

付き合ってくださいってお願いした後輩が

オッケー出たら、バチバチのタメ語どころか、

お前呼ばわりしたくらいの衝撃です。

 

リンに

「言い過ぎ…。」

と言われると、

我に返ります。

 

これも裏話ですが、このやりとりは本当に稽古しました。

そして、苦労しました。

 

もう、サトシ逃げ出しちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしたくらいです。

チカラは、事あるごとに

「俺、言ったよね??辛いって。」

と言ってました。

 

いやいやいや…言われても無理ですよ(笑)

前に悔やんで、前悔なんて言葉ないんですから。

 

 

(セクシー系ヒーローキャラのサトシ)

でも、サトシは逃げずに劇場で、

ステージに、みなさんの前に立ちました。

 

間違いなく、今公演にて一番の成長を遂げた男だと思います。

でも、本番迎えるまでは、さぞ不安だったことでしょう。

 

と、思っていたらゲネプロは完璧な仕上がりしてました。

悔しかったので、ゲネプロは失敗しておかなきゃあ…と、

先輩俳優みんなでいじめてやりました。

 

話を戻しましょう。

リンのあとがきでも触れたように、

ジョーXリンの”ニレンジャー”。

この二人は、”バンブーオブビッグ”に並んで、

明確にわかりやすいコンビでした。

 

そして、バンブーの二人とは違い、作品内においては、

この二人が別々に舞台上にいる事はないってくらい

完全なるコンビでした。

 

なので、セリフのやりとりもそうだし、

なによりバックムーブでこの二人だけが

違う演技、芝居をしているという時間がかなり多かったです。

 

お客様に映るような芝居も、さり気ない芝居も

かなり今回、多くを要求されてました。

 

静のリン、動のジョーと言ったコンビバランスだったでしょうか。

 

相方リンの事をどこまで尊敬していたかわかりませんが、

ヨウヘイには特別な尊敬があったようです。

 

ヨウヘイと初めて、楽屋で会った時は

開口一番に

「映画、決まったんですよね!沢渡さんから聞きました!」

と、ぶち込んできます。

 

お客様の「あーあー」という声が聞こえてきそうでした。

 

沢渡さんから聞いた→沢渡さんとヨウヘイさんが主演→カエデさん落選

 

の方程式がスコンと消えてしまうわけです。

元々、本来ジョーというキャラは、頭が悪いキャラではありません。

むしろ、多少自分に自信があるタイプだと思います。

 

だけど、ヨウヘイの映画決定に純粋にお祝いしたくなり、

ドンドン言ってしまうわけです。

 

前述のとおり、バカではないので、

途中で「あれ?空気おかしくね?あれ、俺のせい??」

みたいになるんですが、カエデが

ヨウヘイを応援するというスタンスを見せてきます。

 

事情を知っていたタケシとサブロウは、この反応を見て

思わず声を大きく盛り上がってしまいます。

それを見て、安心したジョーがまた事態を混沌へ導いていきます(笑)

 

もちろん作品的に、見るからに重要なシーンなんですが、

サトシからすると本当に重要で難しいシーンでした。

 

これっぽっちのミスも許されないシーンです。

途中でつまったり、とちったりして

この空気ブチ壊している暴走列車(ジョーの事)を止めれちゃうスキを作ったら、

アウトなんです。

 

サブロウもタケシもジョーの話は止めたい心境なので、

ヒロシくんも俺も、気持ちは助けてあげたくても、

役上、なかなかフォローが難しい所なんです。

 

一度だけ、そこそこ大きいミスをしましたが、

やはりその時、タケシ、サブロウは何もできませんでした。

だがしかし、その時はカエデ役のユウマが見事なカバーをしました。

あれは、かなりのテクニックだったと今でも思いますね。

 

サトシは、この事を教訓として、

「もうパイの実はステージ上で食べない。」と言っていました。

 

そんな大変なシーンも、サトシの頑張りで

見事にバンブーの二人にヒビが入りました。

 

もちろん悪意はなかったし、本当にヨウヘイのことを尊敬しているので、

このあと本気で謝ります。

 

ヨウヘイの反応を見る限り、ヨウヘイもジョーのことは

いい後輩に思っていることが伺えました。

 

 

タケシが電話でいなくなった時も、

何故お笑い芸人をやっているか?の問いに答えるシーンがありました。

 

「正義の味方になりたい。」と。

そういえば、コンビ名も”ニレンジャー”というヒーローを連想させるものでした。

 

しかし、じゃあ役者になりなよ、

と先輩方に言われますが、

断固として、お笑い芸人がやりたいんですとの主張。

 

そもそもヒーローではなく、正義の味方になりたいと言います。

 

カエデとのシーンでその持論が炸裂します。

 

「この世の絶対的正義って存在するんだと思うんですよ。」

カエデは、まともに聞いてくれていませんでしたが、

次の言葉でその表情は曇ります。

 

「人を笑わせることです。」

 

 

これって、みなさんにはどう聞こえましたかね?

俺の中では、下手したらこの作品の中で

一番ヒットしたセリフかもしれません。

今後のあとがきでは、違う事言うかもだけど。

 

だいたい正義を語る時って、

正義と悪の二極化しますが、

実際、戦いの中身を見てみると

お互いがお互いの正義を掲げて戦っている事が多いんだと思います。

 

一番、最初に地球にきたバルタン星人も、

自分の星では人口増えすぎて、もう無理だーって事で

地球を侵略しにきました。たしか…。

 

でも、こんなの歴史の中では、ひたすらに繰り返されてきた事じゃないですか?

 

フォッフォッフォ言っているやつらが、地球外から来たから、完全悪みたいに映って

いますが、地球上の歴史では同じ人類でやってきたことです。

 

なので、正義には必ず反対側があって、

しかしそれが悪とは限らない…ってのがすごい頭にあったわけなんですが、

この”人を笑わせる事”って、敵のいない”絶対的正義”だと思うんです。

 

なので、このセリフ好きです。

 

 

喩え話がウルトラマンだったりで、この俺が特撮モノが好きだって事は

どこかでわかるかもしれませんが、

実はサトシも特撮モノが好きです(もちろん、キャラ作りです)。

 

しかし、平成世代なので圧倒的に

好きの中身が違います(笑)

 

でもまぁ、突き詰めていけばリアルタイムかそうでないかの違いくらいなので、

共通言語はたくさん出てきます。

 

 

 

 

…今日は、余談が多いな…。

文字数だけ、どんどん稼いでしまっている…。

 

 

タケシの相方、マサルとやるはずだったコラボネタは、

同じ事務所の大御所(っぽい)フタミさんとやることになった。

自信満々に一発勝負でいこうよ、というフタミに不安が募るニレンジャーの二人。

 

ここでの、ネタのすり合わせの薄さが後の悲劇を産む事に。

確認をちゃんとしていなかったふたりのせいで、

フタミはネタを読んだまま、そのままネタを敢行。

”ゲップせずに埼京線の駅名を全部言う”

 

お約束を知らずに、そのネタを見れば

たしかにそのとおり。フタミからすれば、

なかなか辛いネタをしっかりやり遂げたとも言えます(笑)

 

ニレンジャーの三回目のステージに続いて、

コラボでもまともにステージでネタをやることができず、

さすがに今回は、先輩だろうと

ジョーの怒りはマックスです。

 

ステージでやらなかったゲップを楽屋でやられて、

ジョーはフタミに飛びかかります(笑)

 

この時の、ジョーのセリフの半分くらいはアドリブです。

ほんと劇場入って、このあたりのシーンも一気にクオリティあがったんだよなぁ。

 

なんて、思っていたら、

 

微笑みのリンちゃんまでも、豹変。

急いで、サブロウと一緒にジョーも止めに入ります。

 

進撃の土屋は二人がちょっと止めにきたくらいじゃ、

全く動じません。

 

サトシではなく、ジョーとして、

「やばい…これは、ガチで止められない…。」

そう、思ったんでしょうね。

 

稽古場でついてなかった演出がつきました。

いや、アドリブが飛び出しました。

 

それが、

ビンタでした(笑)

 

これには、リンではなくつっちーもびっくり。

 

これが、また見事なビンタでした(笑)

 

全公演でやったわけではないので、

ビンタが観れたお客様はラッキーかもしれません(笑)

多分、これはビンタしてないから、肩に手が置けているんだと思います。

 

 

読みやすいブログは、2000文字から3000文字だと言われる事もあるそうですが、

だいぶオーバーしてしまったので、

ここらで、ジョーのターンは終了したいと思います。

(読むのに、2000文字で約3分かかるそうです。)

 

リンの所で語れなかった部分の補足もあったので、

なおさらちょっと長くなってしまいました。

 

書き始める時は、そんなに書く事あるかなぁ…なんて、

思って書き始めるんですが、書き始めるとなかなか長くなり、

一日で書ききれなくなったりします…。

 

あと、ブログ書いている時に、文字数がわかる仕組みを

今日初めて知りました(笑)

これからは、意識して書きたいと思います。

 

前作『GreenPeace-グリーンピース-』ではスタッフとして入ってくれて、

今回もスタッフをしながら、ステージに立ちました。

 

本当に頑張ってくれたと思います。

一番頑張ったという言葉は、ちょっと軽いし

他メンバーが頑張ってないかってなったらそうではないんだけど、

キャパ以上な事をやってのけてくれたと思います。

 

確実に人としての許容量は広がったと思います。

最初は正式メンバーって事で敬語禁止になって、

だいぶ戸惑っていたけど、今では全然普通に自然になったし。

 

このあたりも、ジョーの役どころに役立ったところなのかもしれないですね。

 

それでは、次回のあとがき伍は自分。

ケンタロウ演じたタケシのターンです。