バンブーオブビッグあとがき参『リン』 | 劇団マリーシア兄弟 プレスブログ

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こんばんわ!週末は色んな所でお祭りをやっていたようですね。

夏だなぁと感じると同時に、

なんとなく夏の終わりを感じる広報担当の健太郎です。

 

今回のあとがきは、つっちー演じた林公一(ハヤシコウイチ以下、リン)のターンです。

 

超が付くほどのあがり症の芸人リンは、

つい最近、後輩である矢吹丈(以下ジョー)とコンビを組むが、

過去3回とも、まともにネタを披露することなく撃沈。

3回目に至っては、出番の20秒前に鼻血を出すという悲惨ぶり。

失恋も重なり、かなりの辛い状況に陥っている。

身長も年齢も離れている後輩の相方との心の距離感も気になりつつも、

不甲斐なさからか、あまり強く言えないでいる…。

 

こんな所でしょうか。

今回、前々作『ストラックアウトライフ』以来の出演だったつっちー。

 

今回は、とにもかくにもジョーとのコンビ、ニレンジャーがポイントでした。

実年齢もがっつり年の差のある貝原伶(以下、サトシ)とのデコボココンビ。

劇団マリーシア兄弟の純正メンバーでは、

最年長と最年少のコンビでした。

 

前回のブログで解散経験者はサブロウしかいないみたいな事言いましたけど、

多分、リンは解散経験してますね。

 

このあたりが一筆書きブログの恐ろしい所です(笑)

書き直せばいいんですが、あえて書き直しません!

めんどくさいし、なんか色々狂うから。

 

世界のキヒラ(キヒラユウキ、以下世界のキヒラ)が年長者の役をやることがとても多いのですが、

こやつは、俺よりも歳下です(笑)

所長とか、主任みたいな役職役をやることがなぜか多いです。

いや、貫禄半端ないからなんですけどね。

 

今作では、客演のトシオカさんの次につっちーが年長者でした。

 

さて、そんなつっちーの衝撃の登場。

劇場のスタッフをやりすぎて、疲れたのか(笑)

 

いやいや、作品の流れの話で、自分たちのステージ前に鼻血を出したというリン。

爆笑が起きていたという彼らのステージは、間違いなく

”笑われた”ステージだったことでしょう。

その惨劇を終えて、放心状態のリン。

 

とても、心配そうにする相方ジョー。

その流れで「相方なんだから、敬語は止めて。」

と、今まで言えてなかった事を言えたと思ったら、

待ってましたと言わんばかりにジョーからタメ語でボコボコにダメ出しをされる。

 

あまりの衝撃に思わず、「ごめん…。」

と言ってしまうもののジョーの口撃は止まらず(笑)

 

 

この下りは、徹底的に稽古しましたね。

この二人の軸になる部分でしたから。

ジョー役のサトシの怒涛のような口撃もさることながら、

途中途中に挟んでいくリンの声のタイミング、トーン、ボリューム等、

なかなか難易度の高いシーンでした。

 

でも、ここでもしっかりお客様の笑いを取っていましたね。

 

なにより、リンのリアクションが肝でしたから、

それはそれで、難しいシーンだったことだと思われます。

最初、大きく話が動いていくシーン。

ニレンジャーのジョーの一言がきっかけとなり、

ヨウヘイ(中島権人、以下ケント)だけが映画が決まり、

カエデ(佐々木祐磨、以下ユウマ)は落選した事が、

バンブーオブビッグ二人の周知の事実となる。

 

ヨウヘイの映画出演決定だけが頭にあり、カラキ事務所の沢渡と

コンビで主役まで聞いていたのに、それによってカエデがいないという事実を

すっかり忘れていた二人。

 

相変わらず、まわりの空気が読めないジョーによって話はどんどん

悪い方向へ。カエデとヨウヘイの亀裂がみるみる悪化。

そこにサブロウも加わり、場面は一色触発みたいな空気になって

凍りついた瞬間。

 

リン「そのまま売れるかも…。」

 

結局、この人も読めないわけですよ、空気が(笑)

一番言っちゃいけないセリフですよ。

 

なんだかんだこの二人は、合っているわけですよ。

フィーリングというか、感覚がね。

 

いくら先輩と言えど、あの空気の中で

映画で組んだ二人がそのまま売れるかもなんて、

まともな精神の持ち主では言えませんよ(笑)

 

リンが口を開いた事で、安心したのかすぐさまジョーもさらなる追い打ちをかけます。

 

このタイミングで、タケシとサブロウは、

「あ、こりゃ無理だ…。」

という諦めになります。

 

『バンブーオブビッグ』という作品においては、

なくてはならない決壊シーンの重要な役割ではありました。

 

 

ここの下りから、

そのまま売れるかも…のシーンまで、

夏休みはなんで自由なのかの答えくらいしか、喋っていないリン。

 

さぞ、お芝居が大変だったかと思います!!

俺は、喋らないと存在していられない俳優の筆頭なので、

きっと出来ない…。

 

ジョーが何故、お笑いをやっているのかをカエデに問うシーン。

アンケートにあった”後輩を見ている微笑みが素敵”だったという言葉は、

このあたりの感想ではないかと個人的には思っています。

 

自分は、ステージ上にいないシーンなので、想像になりますが。

ここらで、”微笑みの土屋”という新たな二つ名を勝手につけました。

 

自分は、本番20秒前に鼻血を出したくせに、

コラボ枠でのフタミのパフォーマンスが許せないリン(笑)

このあたりでも、さりげなくジョーとの相性の良さが伺えたりします。

 

でも、鼻血を出した事を「最悪です。」といったリンは、

どこかお笑いに対する厳しさを感じる所もあります。

 

なので、きっとフタミのことが許せなかったんでしょう。

写真で見る限り、めちゃくちゃ怒ってますけど(笑)

 

この時点で、ニレンジャーの二人は、なんとなく

怪しいなぁとは感じていたんですけど、

最年長芸人の貫禄に負けてしまった。

 

それが、悲劇の始まりでした(笑)

でも、たしかにこの時点で、

フタミ「ゲップをせずに、埼京線の駅名を言えばいいのね?」

って聞いてましたからね。

 

二人の確認不足です(笑)

 

ニレンジャーの二人が何を言っているのか、

まったく理解出来ない様子のフタミ。

 

楽屋だけど、リアルステージ上でコーラを一気飲みする世界のキヒラ。

見事にゲップ炸裂。

 

ステージでやらなかったゲップを楽屋でやったフタミにガチギレリン(笑)

サブロウとともに、リンも制止に行きます。

この写真のサブロウのブレとリンのブレの少なさに

動きの違いが少しわかる(笑)

 

そして、二発目のゲップに今度は、

"微笑みの土屋"が、"進撃の土屋"となって襲いかかる。

 

(フタミから見たリン)

これは、もう恐怖ですよ。

この2m級の巨人が突っ込んでくるんですから(笑)

 

稽古場では、いつも椅子とかにぶつかって、

ガチャンガチャン激しい音が響いていました。

 

ジョーになだめられているリン。

公演期間のたしか後半。このちょっと前のタイミングで、

ジョーがリンをひっぱたくというアドリブが急遽追加されました(演出はこの事実を知らずww)

 

これをやらないと言われていたつっちーが実際叩かれた時の

ガチなリアクションが凄かったです。

 

もしかしたら、お客様からは見えない角度だったかな…。

俺には、ハッキリ見えました。

悲惨な表情をしたつっちーが。

 

悲惨な顔をさせたら、マリーシア1と言われている”悲惨の土屋”の真骨頂でした(笑)

 

”微笑み”、”進撃”、”悲惨”…。

つっちーには、いつのまにか色んな二つ名が付いてきました。

 

今、マリーシアメンバーは

二つ名を募集してます(笑)

いや、自分たちで考えろや!

 

 

(このタイミングで最年少に引っぱたかれる最年長)

 

映画どころか、解散してお笑いを辞めるというヨウヘイに問いかけるリン。

 

やろうとした気持ちとやめようとした気持ち、

どちらが大きいかで考えたほうがいいとヨウヘイに語ります。

 

「恋愛で例えるなら…」

と、イイことを言いそうで、どこかズレるリン(笑)

 

結局、リンは自身の失恋話、恋愛論を語るだけ語って

満足気でステージをあとにします。

 

ここで、ポイントだったのが

リンはジョーに失恋話をしているんですよね。

 

ここも、後輩であるジョーに心を許していた所が見てとれます。

ジョーは、嫌々聞いていたのかどうかはわかりませんが(笑)

 

「やると決めたらやる。それは終わりがくるまで。

簡単にやめられるなら、元々始まってなかったんだと思うよ。」

 

リンの考えが明確にあらわれるセリフです。

このシーンでない所でも、ヨウヘイに

「そんな簡単にコンビは壊れないよ。やるって決めたんだから。」

 

というセリフがあります。

 

日頃、モノ言えない男ですが

ここに彼の信念が隠されていた気がします。

 

”決意”には、物凄い意思と意味があるんだと。

 

 

 

この二人の4回目のステージはどんなものになるんでしょうね。

心の距離が無くなって、一気にイイモノになるんじゃないだろうか、

なんて気がしたりしますよね。

 

平成のニレンジャー。

 

昭和のニレンジャー(笑)

 

 

では、次回のあとがき肆はこの流れのまま

ニレンジャーの相方、サトシ演じたジョーに迫るあとがきです。

 

 

 

 

また、しばらくお待ちください。