恒例のあとがき不定期更新シリーズ。
第2弾となりました。
そのヒロ役でした、
広報ブログ、美術、小道具担当、健太郎です。
今回、クルマは出しませんでしたので、
運搬、運転手役はありませんでした(笑)
三三『もっと、キャッチャーっぽくできないかなぁ…??』
おれ『あの…おれ、草野球でキャッチーやってるんですけど…?』
時として、本物に見えない本物ってやつですね。
今回も、言われました。
ミュージシャンっぽくない、と。
俺、バンドマンだったんですよ(笑)
かといって、私服はステージにあがるような服装ではないのは間違いなくて、でもたしかにミュージシャンが普段着そうな服ってのはたしかにあると思います。
そんな感じで色々苦心した今回の衣装。
前半は骸骨マイクのロンT。
終盤は、赤のチェック柄に下は
UVERworldのライブTシャツ。
早着替えの時、脱ぎ忘れてTシャツお披露目出来ない時ありましたけど(笑)
両ロンTとも、バンド時代にステージで着ようと思って購入したものです^ ^
さて、そんな
バターナイフウィークエンドのメンバー、
ヒロにせまるあとがき。
最近、シゲオがねずみ講にハマって不穏な動きをしていてるので、ライブハウス等でそのアフターフォローに追われている。カズヤとミドリの解散を聞かされ、誰にも起こりうる現状に頭を悩ませる。なんだかんだシゲオを信用してしまったが為に、予期せぬ方向に物語は石のように転がり落ちて行く。
破天荒な所はなく、至極真っ当なことを普通に言うキャラでした。
ミュージシャンっぽくするために、二日目からオープニングでイヤホンつけたり、マガジン連載中の『風夏』というバンドモノの漫画を読んだりしてました(笑)
今回、演出で言われたのは、
「とにかく、ケンタロウでやってくれ。」
という事。
そして、それが
「今までで、この上なく一番難しい芝居になる。ケンタロウがこけたら、次の作品は失敗する。」
と。
僕自身、誰よりも僕自身なんですが…(笑)
でも、ステージの上にある重力みたいなものが、その普通を普通にやらしてくれない。
普通を演じる異様なものにさせるんですよね。
ただ、その場に立ち尽くすことが
突然、ものすごく難しくなります。
だけど俺自身、そこまでの劇的な変化があったわけじゃないんですが、今回はとても褒められました。
努力を褒められたのではなく、芝居を褒めてもらうことが多かったです。
それは、本番を終えたあとのお客様からも。
それは、本当に嬉しかったですね。
今作のヒロは、物語のジョイント役でした。
ミドリ、カズヤ、シゲオそれぞれと一対一の場面がありましたし、その各々の話の橋渡し役みたいな所がありました。
打順で言うなら、1番のシゲオがまずランナーに出る。そしたら、そのランナーは3番、4番にまわすために2番の俺がしっかり送る。
シゲオがアウトになった場合は、俺がしっかりランナーに出て、後ろの二人にまわすような。
自分がどうこうではなく、この作品はヒロがいなければ回っていないお話だったと思います。
シゲオは、悪いやつじゃないんですよね。
詐欺をやってるなんて、本気で思っていない。
なので、心から心配して辞めさせたいのですが
どうにも喧嘩腰にお互いなってしまう。
グリーンピースとバターナイフウィークエンドが対照的なのは、
この二人は思ったことを言い合うスタイルの関係ということですね。ピンとこなかろうがなんだろうが、思ったことは口にする。
そして、少しだけヒロのほうが真っ当な考えを持っているということ。シゲオがなにもかも素っ頓狂なわけではないんです。ナイフのスペルは間違ってましたけど(笑)
よくいただいた質問で
「BNKWは、どんなジャンルのバンドなんですか?」と、バンドがどんなバンドなのかという疑問が多く寄せられました。
また、
「バターナイフウィークエンドがライブやるなら、観に行きたい。」と。
バターナイフウィークエンドが、ライブやったらくるんだな??(念押しw)
どこかで、お会いできたら楽しそうですね
( ̄▽ ̄)
二人の才能とかに対する両想いを感じながらも、未来に向かう矢印のズレに心を痛めます。
お笑いの道で、これから一気に道が開けていくことに心を踊らすミドリと、その道のドアをすでに閉めてしまったカズヤの話を並行で聞かされるので。
結果、二人は別の道を歩くことになるのですが、ミュージシャンでも、芸人でも、俳優でも、
本当によく見る場面だと思います。
自分も、脱退や解散は経験あります。
こんなことは、日常で本当にあふれています。
よく告知とかを受けて、
今度は無理だからまた行くね、
とか
つぎは?
って言われることもあると思うんです。
もちろん、告知等がうざったいなぁと思うこともあるでしょうし、とにかく来て欲しいってだけで無闇に告知側もやってる時もあるかとも思います。
でも、
同じくメンバーで、同じライブを…って、
実は、とても難しいことなんです。
誰もが、この辞める、脱退、解散の事が頭に浮かびながら踏ん張っています。
あ、いや本当に責めているわけじゃないですよ。
辛いなら、文句言うなら
辞めればいいじゃんって
言われたら、ハイその通りですなので(笑)
ただ、今回の作品がそうゆうテーマだったので、
「また同じメンバーでやってね!それは観に行くから!」
と、言われると複雑な気持ちになるということです。
そんな時は大好評のもう定番と化している世界のキヒラのミュージカル(笑)
バンドでミュージカルって、どうやるんだろう…しかも、このメンバーで(笑)
『ベルズフィンガーロシアンルーレット』では、一公演計3発。
『ストラックアウトライフ』では、1発。
その仕返しをするときがきましたよ、みなさん。
でもですね、真面目な話。
殴られる方が楽です(笑)
殴るの難しいです。そして、リアクション次第でどうにでもなってしまうので、殴る側はその後どうにも出来ない上に殴るクオリティを求められる。これは、まぁ難しいです。
世界のキヒラには、本番は遠慮して滑るくらいなら思い切りやるからね、
とは言っていていたんですけど、
劇場に入ってどんどんうまくなって、千秋楽に向けてどんどん下手になっていきました(笑)
いつも個人的な舞台の楽しみ方として、舞台上で俺の好きなものをさらっと登場させるという目論見があります。
今回は、まず二日目の衣装の
UVERworldのライブTシャツ。
そして、持ち込んだ本。
ちょこっと変わる日もあったんですけど、
先程言った漫画、『風夏』。
そして、有川浩さんの『シアター!』、
藤石波矢さんの『今からあなたを脅迫します』、
西野亮廣さんの『革命のファンファーレ』。
このあたりを出して、一人で楽しく満足していました。本番中、本当に読んでしまってセリフが飛びそうになった時もありました(笑)
とても、リアルな芝居が出来たと思います(笑)
俺が書いているので、
みなさんに一言…と、いうのもなんともおかしいものなんですが、長くなってしまったので、
ここらでまとめたいと思います。
今作は、
四人ということで稽古が始まるまでは、
けっこう不安があったんですが、
稽古始まってからは、あれ? 四人ってけっこうやりやすいね?って感じであれよあれよと
どんどんまとまっていきました。
そして、劇場に入ってゲネプロを観てもらって、初日を終えて、一気に完成に近づきました。
自分自身、バンドマンだった過去もあり、
解散、脱退等、昔を思い出すようなセリフ、
シーンがたくさんありました。
先程も言いましたが、
この四人で出来ている奇跡を感じながら
過ごしたステージでもありました。
そのステージが、最高傑作と言われるものになったのは、本当に劇場に足を運んでくれたお客様のおかげです。
応援してくれている方も本当にありがとうございます。
でも、劇場でお客様と完成させる部分があるということで、足を運んでくれるお客様には本当感謝しています。
来年は、
この熱を冷ますことなく、
再び劇場でみなさまにお会い出来るよう頑張りますので、よろしくお願いします!
また、劇場以外での活動がある場合も
よろしくお願いします。
では、このまま
ヒロのあとがきブログを締めたいと思います。
次回は、ユウタ演じたカズヤに迫るあとがきです。
たまたまここまで、毎日更新してますが、
不定期なので、明日あがらなかった場合は
ご容赦ください。
このブログ作るの、
すごい時間かかるんです(笑)