粋な和装の紳士よ横恋慕にはご注意を〜勝手に和装推進委員会(謎) | think aloud

粋な和装の紳士よ横恋慕にはご注意を〜勝手に和装推進委員会(謎)

こんにちは

本日はわたくし的には嬉しい事を

昨夏より気が付きますと近隣をはじめゆく先々で和装の粋な紳士と出逢ってしまいます

通り道の路地に面した一階建てのアパートには恰幅堂々たる渋いお色の着流しの紳士が
其方の紳士は和装以外の装いをなさらない様です
そして
「ちょいとそこまで…」
と、言う声が聞こえそうな場面では着流しに下駄でママチャリにお乗りになるお背中をお見受けします

最寄りの駅へ着きますとホームにはこれまた溜息が出る程粋な和装の紳士が
細部にまで渡る拘りと心意気は天晴です

電車に乗りますと向かいの席には実に品のある羽織・袴姿の今にでも茶を点てそうな雰囲気の紳士が

和装の紳士のみなさまは各々に個性豊かな粋な着付けをなさいますね

お着物も帯もさり気ない装いでもどこからどう見ても年代物の逸品です
お仕立てがイマドキのお着物とは雲泥の差なのです

粋な装いの紳士とすれ違うだけで勝手にドキドキしてしまうわたくしであります
↑こういう横恋慕をするいきものも居りますので和装の紳士はご注意下さいませね…

わたくしが足繁く通う月島の和装舗は小さいながらも品揃えが豊富です
ご家族で古くより営まれて居られます

反物からお仕立てまでを驚く程の低価格で提供して居られます
勿論小物類もかなり充実して居りますね
年代物のお着物の古着も充実

そちらの舗のみで頭の先から足の先まで好みの品が揃います

一階は女性物、二階では紳士物を専門に扱って居られます

運が良ければ小慣れた雰囲気の粋な日常向けのお召し物に巡り会えます

もう一軒の舗は此方は最近になり下総で出会いました

片田舎のローカル線の駅近辺とは思えぬ程のどっしりとした店構えは実に風情があります

舗の中はこれまたお宝の天国でした
丁度年に一度の大盤振る舞いの日でしたので驚愕の価格帯で大・大・大サーヴィスでした
桁を見間違えたかと思う程に

一際驚きましたのが
あの!博多織の帯や西陣織の反物が何と二桁程お手頃なって居たのです
「お願い致します…わたくしを誘惑するにも程がありますよ…」
と、嘆願の想いでした

簪も丁度良い塩梅の品が
恐る恐るショウケースの中をのぞきますと美しく並べられた目映いばかりの蝶貝の帯留のお顔ぶれには心が吸い寄せられました

御主人曰く其方の舗でしか取扱いの無い帯留だそうでして
残念乍ら作品をお創りになられて居られるとある御方の最期の作品だそうで
御主人が少し切なそうに
「とうとう其の方の手掛ける品は店頭のみとなりました…」
そうともなりますと食指が動かぬ訳が御座いません…
渾身の一作が揃い踏みなのですから

あとは月島の次に足繁く通う門前仲町の参道沿いに舗を構える和装舗さんですね
なかなかに佳い出会いが御座いますよ

さてさて浴衣について少しばかり

幼い頃より浴衣は亡き祖母が仕立てて下さって居りました
祖母から母へ母からわたくしへと受け継がれた数々の浴衣

上京するまで「お仕立て済の浴衣」に御目にかかった事が御座いませんでしたので
上京後にいささかのカルチャーショックを受けましたね

お仕立て済の浴衣もピンキリですがやはり昨今出回っているお手頃価格の「セットもの」に関しましては申し訳御座いませんがいささか反物が劣ります…

セット一式ですので反物と帯の調和にも不協和音です

其れは其れで気軽に普段着として浴衣をお召しになられたい方にとりまして佳いお買い物やも知れませんね

しかし…合わせなどがしっくりと来なかったり荒っぽいお仕立ての品が多く見受けられます
「え…?…其処の箇所でお仕立てを…?」
と、疑問を隠せません…

此方は大量に仕立てられて居りますので「被る率」が非常に高確率です
花火大会の際には電車の同じ車両に同じ反物や帯をお召しの方をお見受けしますね…

肝心の「着付け」も案外しっくり来ないものですね
寸法がS・M・Lだったりしますので何処かしら違和感は否めませんね

どの様な品でも「着付け」次第で印象はガラリと変わります

我が父は普段は洋装を好みますが和装に関しても得意です
母のお着物の着付けの際にも父が手早く行う程です

旅先にて旅籠の浴衣を我流でむりくり着付けた際には父より
「ちょいとお前さん、何だい?その着付けは…まるでなって居ないよ?待って居なさい、お父さんがなおすから覚えなさいな」
と、即座に着付けを仕込まれたものです

おかげさまで夏場の浴衣の出番には少しはお赦しいただける範囲に着付けが出来る様になりました

夏場になりますと拙宅へ「浴衣を着てみたい」と、女の子がやって参ります
快く承諾しその女の子に一等似合う浴衣と帯を無償でお貸しし着付けや髪の毛の結い上げを行う事もありますね

わたくしの勝負お着物は15歳を迎えた際に母より
「元服ですよ」
と、いただいた品です
15歳の小娘には崇高で渋すぎる位のお着物です

いただいたお着物は余りにも難易度が高過ぎましてこの歳になる迄畏れ多く自信を持って着付ける勇気は御座いませんでした

最近になりようやく
「そろそろ良いかしら…?」
と、少しずつ思いはじめたところです

其れまでは長屋のおかみさんの様なお着物が好みでした

哀しいのは幾らお手入れをまめにしてもお着物の一大事におなおしに駆け込める専門の舗が激減しているのです…

受け継がれる大切なお着物ですので場合によっては地方まで遠征する事も御座います

今年の秋には装い新たに着付けをしてみましょうかね…