これは夏のとある日、大学時代の友人4人で名古屋へ買い物に出かけた時の話だ。昼ご飯をどうするかという話になり、外で歩くのは暑いから地下街で済まそうという話になり、歩いていると、、、


趣のある寿司屋に出会った。

満場一致でここに入ろうという話になり店内へ入店。

みんなやや夏バテということもあり、量の少ないものを注文した。

食事を食べながらほっと一息をついている時、

その時だった。


「おい、ちらし寿司よこせ。」

食事を終えた友人Aが、友人Bのちらし寿司を横取りしようとしていた。

私はあいにくにも両家顔合わせでの寿ご飯写真を撮ってストーリーにあげたり、舞子海上プロムナードでイキった写真を撮る度胸を持ち合わせておらず、

根っからの小心者であるため、注意をすることができなかった。

友人Aは激昂したらすぐに暴力を奮ってしまうため、

渋々と友人Bは譲っていた。友人Cは買い物へ行くにも関わらず、24時間TVの服を身につけていた友人Cは、

まぐろに必死でまるで気づいていなかった。


友人Cは割引やクーポンというものには目がなく、どこでも飛びつく癖があり、

今回もLINE友達追加クーポンでまぐろ2貫を無料で食べていた。


友人Aは、横取りしたちらし寿司を食べながら、友人Bを見つめていた。

奇人だな、いや変人だな、きもいわるいなと思ってしまった。


そんな私は今日この頃、注意ができなかった自分への罪悪感と、友人Aとのしがらみからどうしたら逃れられるのか、友人Cはあのとき、何のチャリティーをしたかったのか気になりながら、日々を生きています。