2004年の母の日のプレゼントで、
長男が選んで連れて帰って来たワンちゃん。

当時、ツワリが酷く、ほとんど何も食べれなくて毎日吐いてた私の所へやってきた、くっさい元気な奴。

最初は、『嘘でしょ?罰ゲーム?』
って程の匂いと、まだ赤ちゃんの犬の
しつけで、毎日フラフラだった気がする(笑)

そんなアイツも、半年もすると大きな大きな立派なピットブルになっていた。

当時の彼の犬(それもまたピットブル)
が居たので、二匹が家に居て、私はお腹は大きいし、散歩も自由に出来なかったんだけど、当時の家はお庭があったから、割と自由に遊ばせれていたのだけど、ちょうど、次男が産まれた頃、二匹が大喧嘩を始めたの。

ピットブルは、闘犬で元々は喧嘩をしたりする犬種だし、いざスイッチがはいると半端なくって。

何度かそぅゆぅ場面もあったのだけど、なんとか引き離してきてて、
この時は、子供と私しかいない状況のなか、大きな二匹が獣の様な声を出してやり合ってて、この時の光景は怖過ぎて、流石に固まったょね。

血もダーダー出てるし、肉が開いて、骨見えるし、、、
マズイ。マズイ。マジ!マズイ!
体当たりで入って行って(死ぬかと思った)すぐに病院に運ばれたんだけど、
忍者は、すぐに手術。先生には、厳しいかも。って、言われたりして。。
目の前が真っ白だったよね。

手術は、成功。

でも、それがキッカケで、忍者が一歳の誕生日を迎えるまえに、引き離された二匹。

彼の犬は、彼の仕事場。
私の犬は、我が家。

こうして、ちょっと聞くと怖そうな忍者と子供達の生活が始まったんだ。
いくら闘犬とは言え、赤ちゃんや子供達と一緒に育てていたから、本当に優しい犬だったし、特に、私とはほとんど24時間どこでも一緒!

どこ行くのも車に乗せていたし、寝る時も一緒だし、とにかくずっとずっと。

一度、渋谷のTSUTAYAに行こうとした時の話し。なんのキャッチが分からないお兄さんが声をかけてきた時。無視しても無視してもしつこい相手に。
『この犬、噛みますょ。』
って、一言。w
サーーーっといなくなったょね。

そぅ、私のベイビーであり、彼氏であり、ボディガードだったの、彼は☆

どこ行くの一緒だった頃↓(若っw)

photo:01





それから少しして、また妊娠。。
ツワリは、無かったものの、忍者の強い力を止めたり引っ張ったり出来なくなってきて、ALIAが産まれる少し前に滋賀県の知り合いのお家にお願いしたんだ。。

ALIAが産まれ、少し落ち着いた所で帰ってきた忍者。
やっぱり、私の最高のパートナーで、
いつも一緒生活だったのだけど、気がついたら忍者と、ALIAを育てていたの。

ALIAがハイハイするようになってくると、横を必ずガードして付いていくし、捕まり立ちする頃には、立つタイミングで一緒にデカイ忍者も立つ。
忍者の尻尾がALIAにぶつかるし、
デカイし、横にいて邪魔だし、ALIAは、結構泣かされてた(笑)

photo:02



とは言え、口もきけない何にも分からない赤ちゃんのALIAと忍者は、仲良しで、彼女が尻尾をどれだけ引っ張っても怒らないし、乗っかろうが、何しようが怒らなかったょ。

本当に可愛い奴で、優しい奴。


そんな私たちも家の事情で一時的に離れ離れになることになり、忍者はまた滋賀県へ。

それから何ヶ月かして、忍者が病気になったと聞かされる。
元気もなく、食欲もない。。。

いますぐに行けない、会えない、どうしようも出来ない状況で歯がゆい気持ちだった。

夏が終わって少ししたら会いに行こうと決めていたのだけど、次に滋賀の方から連絡があったときは、もぅ手遅れに近い状態だと聞かされた。

いてもたってもいれず、その日すぐ子供達を連れて会いに行ったのだけど、もぅ手遅れだった。。。

後悔と、葛藤で、最悪なテンションだった私は、子供達の前だというのに、ビックリするくらいの大きな声で泣き叫んでいた。。
悲しんでいたハズの子供達がみんな、私を励まそうと、みんながさすってくれていた気がする。

ちょうど、当時の彼と別れて二週間後の話しだった。

彼と長男が連れてきた犬で、みんなとの想い出がたくさん詰まった犬だったから、何かの意味があるのかと思いつつ、後悔ばかりが私の中に残った。

仕方のない病気だったし、
タイミングも偶然だったらしいのだが、なんだか理解できず。納得できず。。。

この話しが出来るようになるまで、
時間が必要だったな。

今日で、彼が亡くなって二年。
三回忌の為に滋賀県まで会いに行ってきた。

今日までの生活で、具合が悪くなるような位、落ち込んだりもなく、たまに思い出して落ち込んだりするくらいで、普通に生活をしていたのだけど。

不思議だよね。
忍者の目の前に立った瞬間に、
ワーーーーっとなった。

気持ちも、身体も、全部が。

来るのも分かっていたし、お墓参りをする自分には何の前兆もなく、いきなり襲ったあの感覚。。

言葉では、言い表せないんだけど。
ワーーーーっと、なったんだ。

帰り道に、忍者に会いたいなー。
と、彼を想った。。

photo:03



ずっと、ずっーと胸の中にいる彼が
いまでも、愛しい。