新日本プロレス 闘魂史 #19 北尾特集
北尾光司vsクラッシャーバンバンビガロ (1990年2月10日 東京ドーム)大相撲の横綱からのプロレス転向ということで当時、注目されていた北尾のデビュー戦です。今まっさらな目で見てみると結構面白い試合してるんだよね。北尾のコスチュームは、ハルク・ホ―ガンを真似た黄色。コールと同時にTシャツを破るパフォーマンスもホーガンの真似。それがいけなかったのか会場は微妙な反応。基本的に当時のプロレスファンは、鳴り物入りがあまり好きでないので、デビュー戦で派手なことするのは好まないのです。ゴングが鳴ると空手?ポーズとともに大声で気合いを入れる北尾。 表情も力入ってます。東京ドームという広い会場でのデビュー戦ということを考えれば、北尾のやっていることは間違ってないと思えるんだが、やはり新人は粛々と試合しろというのが、当時の風潮だったのでしょう。ややブーイングが始まります。体格で優る北尾は、ビガロと真っ向勝負します。見応えあります。ホーガンだけじゃなく当時、旋風を巻き起こしていたUWFも取り入れようとしたのかレガースをつけている北尾は、キックも出していきます。そしてこれが案外スムーズ。どれくらいスムーズかというと永田の蹴りよりはスムーズです。そして特筆すべきは、やはりそのパワーで160キロのビガロをボディスラムで投げ切ります。これビガロ得意の自ら投げられちゃうムーブがないだけでなく、持ち方が悪かったのか一度途中で止まった体制からさらに持ち上げてます。これは力ないとできません。フィニッシュはギロチンドロップ。ロープに飛ぶ方向を間違えたとかで当時揶揄されてましたが、それこそ新人らしくてよいと思うのですが…声は出てるし、動きも大きいし、デビュー戦としてはやることやってる北尾ですが、残念ながら帰れコールが…う~ん、なにがいけなかったのか?風貌?体形?性格?メッシュ?いずれにしろこの北尾失敗の経験が今のオカダの売り出し方に生かされてますね。私は最近のオカダをこぞって「怪物」「本物」だのの洗脳交錯がややうっとうしいこの北尾のデビュー戦の規格外のポテンシャルを見て、よりそれを感じてしまいました。まあその規格外さゆえ、後にプロレス界からも追い出される運命をたどってしまうわけですが…デビュー戦の他に放送されたベイダー&ビガロとのタッグマッチもこれぞスーパーヘビー級のぶつかり合いという迫力を見せ付けてくれます。