タイ教育支援NGO「マレットファン(夢のたね)」のブログ  -6ページ目

タイ教育支援NGO「マレットファン(夢のたね)」のブログ 

「マレット・ファン」は、タイ語で「夢のたね」という意味。「こども」にかかわる「おとな」の能力およびモチベーションの向上をめざし、研修や交流プロジェクトを実施しています。タイ、日本、そしてアジアに夢のたねをまく活動をブログでも広げていきたいです!


今回は『マレットファン』の事務所 についてお話しします。
バンコクの中で地価最高と言われるシーロム地区に事務所を構えることができた経緯はこうでした。

『マレットファン』の設立にあたり、事務所を探していた折、
ご友人から耳にされたウィタワット氏が声をおかけくださいました。


ウィタワット氏は、チュラロンコーン大学の政経学部の元教授で、

現在は、東北タイの故郷でゆっくりと暮らしていらっしゃいます。

多くのNGOへ資金および情報の提供をされている活動家でもあります。



※ワークショップで開会の辞を述べてくださるウィタワット氏。


2012年の年末、予算に見合う物件を探しあぐねて、
誰かの部屋を事務所にしようかとまで考えていたところでした。




相当な緊張と覚悟で臨んだウィタワット氏との最初の面談。
私たちが団体の趣旨を必死になって説明するのを、
静かに見守った後、こうおっしゃってくださいました。


『あなたたちのしたいことはわかりました。タイ社会にとって、素晴らしいことだと思います。
どうやら私ができることで、あなたたちが一番必要としていることを満たせるようですね。
好きなように使ってください。』




3階建てのお宅の2階、ウィタワット氏の奥さまが書斎として使っていらしたお部屋です。
快諾の言葉を聞いた瞬間、 3人とも一気に舞い上がってしまいました。





このような、あたたかいお気持ちをいただき、『マレットファン』は活動を開始することできました。
この最初の感動を忘れずに、大切に使わせていただきます。


マレットファン
松尾久美

今回はロゴ誕生の経緯と託した想いをお話しさせていただきます。
いまではマレットファンと言えば、このロゴを思い浮かべてもらえるほど、
なくてはならない存在になった「とびだす芽」のロゴ。

私たちの後ろで、いつも、活動を支えてくれています。




作者は『minao』さんというデザイナーさんです。
マレットファン日本事務局を担当してくださっている『織り人』 さんの紹介で、
奇特にもロゴ製作を快く引き受けてくださることになったのです。
(実はHP内の地図 のデザインも『minao』さんです)。


設立して2か月、私たち自身もまだまだおぼろげだった団体像を、
なんとかして伝えようと必死でした。


「子どもにかかわるおとなへの支援をする団体だから、

 そのロゴは、元気でかわいい感じ、

 イメージカラーとしては緑とオレンジ、

 たねに関連する図柄だといいな、、、」など。

  
こんな漠然としたイメージのかけらや活動の趣旨を、
丁寧に紡ぎ合わせてくださり、イメージぴったりのロゴが誕生したのです。




タイ語で夢のたねを意味する『マレットファン』。


マレットファンの使命は、研修会や活動を通して、
「こども」や「こども」にかかわる「おとな」の心に、
成長や発展のためのきっかけとなる『夢のたね』を蒔くこと。


なので、ロゴは『夢のたね』そのものの姿をとっています。


そして、葉っぱの緑のグラデーションが、「成長と広がりの継続性」を表します。


団体がぐんぐんと成長し、タイ・日本のみなさん、社会とのつながりが
どんどん広がっていくようにとの願いがこめられているのです。



さらに、芽が勢いよく枠から飛び出す姿は、「従来の発想や枠組みからの飛躍」を意味します。


「こども」、「おとな」はこうあるべきとか、「正しいとされてきた保育・教育」とか、
タイだからこう、日本だからこうといった、これまでの当たり前を抜け出して、
新たな概念を創りだし、提案していく団体を目指したいという想いの表現です。




いまでは、このロゴにこそ、私たちの初心が反映され、
目指す方向にいつも導いてくれているような気さえするようにまでなりました。


これも、私たちの想いを受けとめて形にしてくださったからこそです。


改めて『minao』さんに厚く御礼申し上げます。
今後もこのロゴとともに、ぐんぐん伸び、どんどん広がり、
そして、新たな感動を創りだしていく団体を目指します!


マレットファン
松尾久美

マレットファンの設立 より2年が過ぎようとしています。

ブログをご覧くださっている皆さまからのご声援にはげまされながら、
目標へ向かってひたすら邁進してきた2年間でした。




おかげさまで、タイ国内で多くの方に知っていただき、
講師依頼もいただけるようにもなってまいりました。


3年目という節目を迎え『初心忘るべからず』の言葉が、
頭をよぎる今日この頃です。


そこで、ブログ上にて設立の際の想いなどを綴ることで、
今後の歩みへの道しるべとさせていただきたいと思いつきました。


勝手な試みでたいへん恐縮ですが、

どうぞお付合いをいただきますようお願いいたします。

ひきつづき皆さまからのご感想・ご意見などいただけること、

心よりお待ちしております。


マレットファン
松尾久美

10月25日午後、私立のプロムクン幼稚園 の職員さんたち18名に

コミュニケーションのワークショップをしてきました。


英語・タイ語を主言語とするインターナショナルスクールとして

2年前にオープンされた当園には、

タイの先生に加え、フィリピン出身の先生が4名勤めていらっしゃいます。

園長のゴップさんが通訳をしながらワークショップを進めました。



いろいろな遊びやゲームを通して、

自らのコミュニケーションのあり方に気付いていくワークショップ。


マレットファン・メンバーのみでの実施は初めてで、

猛特訓の末、緊張しながら本番を迎えました。




参加くださった職員の方々にとっても、

あまり慣れない形のワークショップだったとのこと。




最初は戸惑い、驚いてらっしゃるようでしたが、

徐々にワークを楽しみ、ゲームに没頭していってくださいました。







最後の振り返りの際、

終始おとなしい様子に見えたフィリピン出身のメー先生が

手をあげ感想を伝えてくださいました。





『国に帰りたい、家族が恋しいとクヨクヨしてた自分がいた。

 でも、いま、国を超えてこんなあたたかくてたいせつな家族が

 自分の周りにいることを実感できた。もうクヨクヨなんてしない!

 みんな、ありがとう』


言葉を詰まらせながら真摯に語る姿に、

他の先生たちもうるうるが止まらず、自然と応援の言葉が飛び交います。

一気に職員さん間の一体感が強まったような瞬間でした。




言葉が違う方を交えてのワークだからこそ、

同じ目標にむかって、協力しあえ、通じあえた時の感動が

さらに増すのかもしれないなぁと、

私たちも新たな学びと視点をいただいたワークショップとなりました。





※当幼稚園は、バンコクから車で2時間ほどのチョンブリー県シーラチャー郡に位置しています。

 日本人の多く滞在する国であるタイの中でも、日本人の比率が最も高い地域です。

 日本の子どもたちのための教育機関も多くありますが、

 インターナショナル・スクールであるプロムクン幼稚園にも多くの日本の子どもたちが通っています。

 この日の午前中には日本の親子向けのワークショップ を実施しました。


マレットファン

松尾久美

10月25日の朝、バンコクから車で2時間ほどのチョンブリー県シーラチャー郡で

にほんの親子向けのワークショップをしてきました。



参加くださったのは、プロムクン幼稚園に通う日本の子どもたちとその保護者さん、

そして、近隣の日タイの親子さんたちを含む23組、約70名のみなさんです。


シーラチャー郡は、日本人が多く滞在するタイの中でも、

比率が最も高い地域、

日本人の住むマンションが幾重と連なっています。


もちろん日本人学校、幼稚園も設置されています。



そんなシーラチャーにて、今回の企画が実現したのは、

当地区でインターナショナルスクールのプロムクン幼稚園

運営するゴップ園長とのご縁からです。



 

※左がゴップ園長



遊びを通した育ちの促進を理念とする

プロムクン幼稚園には日本の子どもたちが多く通っています。




ゴップ園長は、画一的な指導方法が一般的であるタイの幼児教育機関に異を唱え、

遊びを中心に据え、ひとりひとりの個性を生かす保育を推進しています。


この想いに共感をしたマレットファンが協力できることとして、

日本語での親子ワークショップに思い当たったのです。





当日は予想以上に多くの親子さんたちがお集まりくださりました。

子どもたちの笑い声が響き、お父さん、お母さんの笑顔がこぼれる、

とても楽しい会でした。




さらに大きな気づきもありました。

タイの親子ワークショップと大きく違う点があったのです。

それは、手作りおもちゃを作る際に、日本の保護者さんはまず子どもたちにやってもらおうとすること。




タイで親子ワークショップをする場合、

ハサミ、カッターなどの作業は、ほぼすべておとなの仕事になっていて、

それが当たり前と考えていました。


しかし、今回、目の当たりにしたのは、たどたどしいながらも、自分で切って、組み立てて、

つくったおもちゃを大切そうに誇らしげに抱える子どもたちの姿。


これからは、タイの親子への少し違うアプローチもありうるのかなと考えさせられました。


今後もこの交流を大切にしていきたいと思います。
ご参加くださった皆さん、ゴップ園長はじめ先生方、ありがとうございました。


※午後は、当園の先生たちへのワークショップをしました。


マレットファン

松尾久美

大阪市立子育ていろいろ相談センターさん主催の毎年恒例
『えほん展いろいろ』、

今年は11月21~24日までです。


マレットファンのメンバーの師匠・加藤啓子さんが

企画からかかわっていらっしゃいます。


バンコクの大学での講演 時に会場設営をする加藤さん





1,000冊以上の選りすぐりの絵本が表紙をみせて、

広い会場にならぶ光景は圧巻です!







なんと、今回、当センター、加藤さんたち企画委員の方々のご厚意で

マレットファンの3人が会場の設営段階から本番まで、

作業のお手伝いに入らせていただけることになったのです


※こちらは加藤さんのブログ 、マレットファンの参加を紹介してくださってます。



来年度はバンコクで初の『えほん展』を実施する予定のマレットファン。


こんなありがたい修行の機会はまたとない、と、急ぎ、チケット予約をした次第です。


16日の加藤啓子さんの講演会 の前日から2週間ほど、大阪に滞在します。

えほん展当日も会場におりますので、

お声掛けくださるとうれしいです!


そして、せっかくのマレットファン初の日本訪問なので、

これまでお世話になった方々へのご挨拶まわりや報告の機会とする予定にしています。


今回は、修行が主目的なので、大阪のみの滞在ですが、

来年には東京はじめ、他の地域へもうかがう予定です。


多くの方に支えられて活動してきたマレットファン。

このように直接、ご報告できる機会を大切にしていきたいと思っています。

皆さんの地域での活動に参加させていただけるのも大歓迎です。

ご連絡くださいね。


マレットファン

松尾久美

『いわさきちひろと日本の絵本絵画展』 にお邪魔してきました。



「いわさきちひろ」さんの数十の絵画、

そして日本の絵本の歴史をたどる絵巻草子などの展示から、

日本の著名な絵本作家さんの作品までが、大きなホールの壁面に3階に亘り展示されています。







ちひろさんの繊細な筆づかいで出現するかわいらしい子どもたちの絵に

時間を忘れました。




さらに、松尾としては、子どものころに読んでいた絵本

「だいくとおにろく(福音館・赤羽末吉さん絵)」の絵、数点に出会い、

異国でのなつかしい再会に大感激でした。




絵画展は11月16日まで。

場所はBTSナショナルスタジアム駅すぐのバンコク芸術文化センターです。

まだの方はぜひどうぞ!


※展示場では許可をいただき撮影させていただきました。

マレットファン

松尾久美

ねらいを確実にキャッチし、感激していただいた1日目 に引き続き、

充実した学びを提供できるようにと、

講師およびスタッフみんなが緊張して臨んだ2日目です。






2日目の午前中は、コミュニケーションのあり方に気づくワーク。




講師の指示により描いた絵、全く同じ指示なのに、

とらえ方によって、描かれる絵は全く別のモノになる。





実際に他の人と見せ合って、あまりの違いに大笑い、

その後、なぜ違うのか、どうしたら共通理解を得られるのかなど、

意見交換に発展します。


さらに、言葉を発せず、コミュニケーションをとるワーク。




これらを通して、1Way-2Way(一方通行ー双方向)、言語-非言語など、

コミュニケーションを捉える際の視点が浮かび上がってきました。





そして、2日目の午後は、

これまで培ったコミュニケーション力を最大限に生かして、

昨日からのグループで最難関の課題に取り組みます。





目隠しをし、さらに言葉も使わずに、スタート地点からゴール地点に置かれた紐に、

順番通りに並ばなければならないゲーム。


事前にグループ全員の共通理解を得られていないと成功しません。


その共通理解のためには、ひとりひとりが、自分の不安感も含めて、

他のメンバーに開示していかなければならず、

さらに、他のメンバーの意向も受け入れる必要があります。




まさに最大限のコミュニケーション力が試されるこのゲームに、

誰一人、臆することなく、入念な打ち合わせをし、

3回目にして、2チームともほぼ成功。


実施後、各グループ内での振り返りでは、

以下のように活発な意見交換がされました。




2日間での気づきと

グループ内に蓄積された信頼関係により成功したということ。


全員が明確に目標を理解すること、

誰もが意見を出せる、受け入れられる雰囲気であること、

失敗を前向きにとらえながら課題解決に向かうこと、

これらが、グループの課題達成にとって重要である。


さらに、実際の仕事、生活の場面にも置き換えて、

コミュニケーション、組織の人間関係、事業遂行のあり方についての、

深い洞察が進められていきました。


このワークショップの醍醐味である、

『ワークに没頭した直後の当事者同士での振り返り』の、

重要さに改めて気づかされました。



研修も終わりの時間が迫るころ、まだまだ議論が白熱していました。

しかし、ひとりの小学校の先生の発言に、会場の雰囲気が一変しました。



進学校で小学生の担任を受け持つエームさん。

言葉を詰まらせながら、少しずつ丁寧に話してくださったのは、

こんなことでした。


『自分の日頃の子どもたちへのかかわりを反省しました。


 厳しく接すること、せきたてるように成果に向かわせることが、

 彼らを成長させると信じてきたけど、

 そうじゃないと気付いたんです。


 今回の講師が提供してくれたような、

 学ぶこと自体が楽しいと思えるような時間を、
 自分も子どもたちに提供してあげられるんじゃないかって思えました。

 

 ワークショップの内容ももちろんですけど、

 樽井先生の存在自体が、

 私が明日からなりたい自分に変わっていけるための原動力です!』


とても陽気でおっとりした印象のエームさんによる、

涙交じりの告白で、今回のワークショップでの感動はピークに達したようでした。


この2日間で徐々に、自分の感情のあり方に気づき、

他者とのかかわりの中で新たな自分の一面を発見してきたことが、

自分を変えられるのだという自信につながったのだと思われます。




今回のワークショップの目的は、

効果的なコミュニケーションとは何かを体験から気づき、

参加者が日頃の子どもとのかかわり方を見直すきっかけを提供すること。

これが達成されたことに、大きな喜びと安堵を感じました。


マレットファンのメンバーとしても、

2日間での参加者さんの劇的な変化を目の当たりにした感動は大きく、

自分たちがその変化を促していく存在となるために精進していく、

大きな原動力となるワークショップとなりそうです。


マレットファン

松尾久美

10月11-12日、「創造的コミュニケーション」というテーマでワークショップを実施しました。

幼稚園・小学校の先生を中心に、

テレビ番組製作会社、出版社、行政機関の職員を含む24名の方が参加くださいました。




講師は、人間関係トレーニングおよび体験学習による

ワークショップの経験豊かな樽井美和子氏。


昨年もマレットファンのワークショップの講師を務めてくださり、

大好評を博しました。

昨年の様子はこちらをどうぞ


ワークショップの目的は、効果的なコミュニケーションとは何かを体験から気づき、

参加者が日頃の子どもとのかかわり方を見直すきっかけを提供すること。


連続2日間での内容は、

1日目:自分の感情を知り、受入れ、さらに他者を受けいれることを学ぶ

2日目:コミュニケーションとは何か、

    さらにコミュニケーションを生かした協力とはどんなものかに気づく


というもの。


1日目の朝、まずはワークショップの概要・目的を紹介し、

アイスブレーキングのワークに入ります。





硬い表情が徐々に笑顔へと変わり、

リラックスしていく参加者さんたち。





ひとりからふたり、ふたりから集団、簡単なものから難しいものへ、

少しずつ段階のあがるワークを経て、

自分を知り、他者と助け合える感覚を確かめていきます。




その助け合うことでの楽しさ、心地よさにより、

課題解決への集中度、コミュニケーション度がどんどん高まっていくようでした。




最後の振り返りでは


「集団がもつ本来のパワーを実感できた、

 お互いを認め合い、個人の持ち味が十分発揮されることで、

 集団の力は個人のそれの単なる和でなく、

 相乗効果を起こして何十倍にもなるという奇跡的瞬間に感激した!」


とのご感想をいただきました。




講師さんをはじめ、マレットファンスタッフとしても、

ワークショップのねらいが、確実に伝わっていることを嬉しく感じるとともに、

2日目へのプレッシャーを感じながら、準備に励みました。


マレットファン

松尾久美



11月中旬から2週間ほど、マレットファンは3人そろって、

大阪へ勉強をしに行くことになりました。


何を学びに行くかというのは、また別の機会にお伝えさせていただくことにして、

今回は講演会のお知らせをさせてください。


11月29日(土)14:00~15:30です。

※詳細は下記チラシをご覧くださいね。

  チラシ画像をクリックすると、大きな表示(PDF版)でご覧いただけます(別ページが開きます)。









マレットファン設立後、初の3人での講演会。

これまで、たいへんお世話になった方々に直接ご報告する機会とはりきっています!


そして、新たな出会いが、また新たな夢のたねとなるように祈っています。


お誘いあわせの上、いらしてくださいますようお願いします!


マレットファン

松尾久美