9月6・7日の2日間、タイ北部ウッタラディット県の教員養成大学のご依頼により、
布おもちゃと折り紙・切り紙のワークショップを実施してきました。
(※ウッタラディット県はバンコクから車で7時間弱)
ウッタラディット教員養成大学は、
周囲4県で幼児教育を学べるたった一つの大学です。
したがって大学が呼びかける今回の特別ワークショップには関心が寄せられ、
他県から遠路はるばる参加された先生たちが多くいらっしゃいました。
開会式は期待と緊張の入り混じった雰囲気が会場を包みます。
参加者は、各県の先生たち83名、
先生のたまごたちであるウッタラディット大の幼児教育課の2、3回生120名。
合計200名以上という大人数での縫いもの、折り紙のワークショップはマレットファン初。
講師さんもスタッフ3名も、どれほど参加者さんに満足いただけるか不安でいっぱいでした。
しかし、4回生の学生さんたちのサポートにより、順調な進行がかないました。
最後には、ほとんどの方が選んだおもちゃを完成させ、
慈しむように大事に大事に袋に入れてらっしゃいました。
その姿に、開会式での松尾先生の言葉を思い出しました。
『手作りおもちゃは保育者、保護者がそのおもちゃに思い入れを持てることに意義がある、
なぜなら、子どもは周りのおとなの言葉によってではなく、
おとなの示す気持ち・態度によって、そのおもちゃの大切さに気づき、大事に扱うものだから』
経済発展に偏りのあるタイでは、首都バンコクと地方の情報量に大きな格差があります。
ウッタラディット県教員養成大学のように、
各地域において学びの中心的な役割を果たす機関がうまくいかされることにより、
その格差が少しでも狭まることが期待されるところです。
NGOであるマレットファンとしては、各地の大学との連携をしながら、
現場のニーズに応える情報発信のできる団体を目指したいと思います。
マレットファン
松尾久美