家の近くの小さい路地の十字路に、毎夜決まった時間にネコが来ているみたいです。白くて尻尾がふさふさしていて、首輪があるネコ。いつも、『伏せ』の姿勢でじっとしています。
木曜の午前2時過ぎ、私は仕事のあと家事などを済ませ、ひと段落がてらスーパーに行くために外に出ました。
いつものように、交差点には白いネコがいつもの姿勢でおりました。
でも、いつもと違うのは、そのネコを撫でている人がいました。
男の人がひとり。
私は少し驚いたけれど、少し雑談をして、名残惜しくスーパーへ歩いて行ったの。
私は、スーパーに向かうあいだ中、また会うにはどうしたら良いか? ばかり考えていました。
(つづく