前に、「ザ・ダイバー」という演劇を見たんです。
池袋の東京芸術劇場で、野田秀樹さんの演劇です。
能「海士」と「源氏物語」をからめた、現代の女殺人犯(と精神科医と検事と...他にもたくさんの人)の話でした。

殺人犯の人格がくるくる変わるのにあわせて、言葉の世界は「海士」「源氏物語」、女の思い出、等めまぐるしくその場面を変えていき、だんだん事件の真相が明らかになっていきます。
でも、真相が明らかになっていくにつれて、誰が悪いのか?何が悪いのか?よくわからなくなってきます。

....?


主人公は、いろんなことが積み重なって大変なことをしでかしちゃうし、人格がひとつでは足りなくなっちゃうんですが!
この主人公の「コワさ」?というか「そうせざるを得なかった」追いつめられ方を見ていると、、もしも私が同じ状況になったら、彼女と同じ行動をしない、とは言い切れないと思った。

自分の中に、人を殺せちゃう要素があるなんて!
(そんなの嫌だし、そんな状況なりたくないけど!)


..っていうのが、ひと月前に見た演劇の感想です。

小説を読む事とか、演劇を見ることとかって、自分を知るためにする、のかなあ。

(えー今更何を言ってんの?!って笑われるかなー>< でも最近思ったことなんです。)