10/16 『 松任谷由実のオールナイトニッポン GOLD』
10月16日(金)22 時~24時 生放送
ゲスト:角川春樹 石坂浩二

☆同日に公開された映画「みをつくし料理帖」についての話など、愉快なお話が盛り沢山でしたけれど、今回も、松任谷由実さんによる筒美京平氏追悼のトークに絞ってお届けいたします。
yuming「ニュースで驚いたことは、作曲家の筒美京平さんがお亡くなりになりました。
荒井由実時代の最後頃に筒美さんからオファーがあって、詞を書いてくれないかということで、私新人だし、すごい人気作曲家の人だから、勉強になるかもなと思って、詞だけで参加した曲が随分あります。
郷ひろみさんの“HIROMIC WORLD”というアルバム1枚作りました。(75年)
筒美さんは、洋楽志向の人で、詞にリズムのある詞を求めてたから、松本隆さんもたくさんお仕事されているけれど、詞にリズムがあると言うのか、音楽分かってる作詞の人をお望みだったんじゃないかな。

六本木の当時CBSソニーの本社があった隣の超億ションの最上階がご自宅兼仕事場で、そこに打ち合わせに行ったり、そこで作ったものをお見せしに行ったってしてましたね。
そうすると、カンパリソーダがすぐ出てきて、カンパリソーダに凝ってらしたみたい。
業界の人のトップの一部が何かお酒の流行とかも作るんだよね。
強いお酒だと、レミーマルタンが流行ってたな。ブランデーだけど。

とにかく筒美さんは、私が知っている限りでは、黒人音楽が好きだったみたい。
モータウンの特に洗練されたものとか、フィラデルフィアサウンドって言われてたものとか、印象に残っているのは、“スリーディグリーズ”っていう女性黒人3人組のグループ“、シュープリームス”みたいなのがデビューしてヒットしたんだけど、洋楽がこんなにヒットするんだ、って思ったけど、実は筒美さんが作っててね、筒美さんが仕掛け、プロデュース、オーディションで集めた子たちのグループだったりして、あ、そういうことだったのかと思ったり。
五十嵐夕紀さんの曲を2曲くらい筒美さんと作ったかなぁ。
「6年たったら」五十嵐夕紀
(作詞:松任谷由実 作曲:筒美京平 編曲:萩田光雄 77年)
♪6年たったら〜 6年たったら〜 わたしどうなるかしら〜 というサビだったんだけどね、リリースした後に筒美さんから「わたしどうなるかしら、というのはどうかなぁ、そこで結論出さなきゃいけないんじゃないの?」と言われて、私は内心そうは思わなくて、聴き手に委ねるところがあっていいんじゃないかと、ファジーなことも含めて一つの作品になった音楽だからと、内心思ってて、もちろん言わないよ。
それが最後の仕事かな、ご一緒したの。
偉大な作曲家の筒美京平さん、御冥福をお祈りします。

☆ 松任谷由実さんの名曲、「春よ、来い」を留置所で聴いた角川春樹氏はとても感動し、映画「みをつくし料理帖」の主題歌は、「春よ、来い」を越す名曲を、とyumingにオファー。(手嶌葵「散りてなお」作詞・作曲:松任谷由実、編曲:松任谷正隆) https://open.spotify.com/track/4FK1eMiab3Zd70PiaQvvFQ?si=95DftCvkRZmZ3FWffFwt2Q


【information】


⑵ 松任谷由実ニューアルバム『深海の街』12月1日発売決定! 

⑶NHKスペシャル「“時代の色”を感じたい 作曲家・筒美京平」
[NHK総合1] 2020年10月31日 午後9:00 ~ 午後9:50 (50分)

⑷FMおだわら「午前0時の歌謡祭」
「特集:船山基紀サウンドストーリー」
ゲスト:船山基紀
◇前篇:11月15日(日) 24~ 25
◇後篇:11月22日(日) 24~ 25
※番組では船山先生が編曲を手がけた作品へのリクエストとともに、先生へのメッセージや質問も受付中!
10月28日(水)正午までに、番組のTwitter公式アカウントへのDMもしくは、E-mailまで。

⑸CD 「船山基紀サウンドストーリー~時代のイントロダクション~」【完全生産限定盤】 
発売日:2020年12月16日
定価(税込):11,000円