蜷川幸雄さん演出で有名な舞台『近松心中物語』が、劇団☆新感線のいのうえひでのりさんの演出で蘇るということで、私も観てまいりました!
蜷川版は残念ながら観ることができなかったので、どうしても観たかった作品(^^)
『近松心中物語』は、劇作家の秋元松代さん作で、近松門左衛門の『冥途の飛脚』と『緋縮緬卯月(ひぢりめんうづき)の紅葉』を合わせた物語。遊女梅川&忠兵衛、お亀&与兵衛の二組のカップルの心中劇です。
秋元松代さんと言えば、『元禄港歌』を書いた方!蜷川演出で観たときには号泣した・・・。名作だったわ。
ざっくりとしたあらすじは・・・。
遊女の梅川を身請けしたい忠兵衛だけどそんなお金はなく、手を付けてはいけないお金に手を付け、行く当てのない二人は心中へとまっしぐら。
忠兵衛にお金を貸した与兵衛もただでは済まされず、お亀とともに心中を図ろうとするけれど・・・。
出演は、遊女梅川に宮沢りえちゃん、忠兵衛に堤真一さん、お亀に小池栄子さん、与兵衛に池田成志さん。
で、演出がいのうえひでのりさんとなると、お笑いの要素が入って来やしないか?と思っていたけれど、案の定、ところどころに笑いが(笑) 特にお亀&与兵衛の場面でね。蜷川版でもお笑い入ったのかしら?
『冥途の飛脚』は、文楽でも観たことがあって、いわゆる「封印切り」の場面はグッと来たけれど、今回の舞台でもグッと来た・・・
忠兵衛の表情に泣けた。
梅川&忠兵衛の心中シーンは「雪の中で」、が私は好きだなぁ。本家の文楽ではただの荒野なんだけど、真っ白な雪の中のほうが絵的に美しい。
そして『近松心中物語』のラストは、梅川&忠兵衛ではなく、お亀&与兵衛(っていうか与兵衛)で終わるのも印象的。てっきり梅川&忠兵衛で終わると思っていたからね。
与兵衛、いい役だなぁ。成志さん、お笑いばかりでなくこういう悲しい役もやれるのよね、っていう当たり前のことを確認しちゃいました(笑)
いのうえ版も良かったけれど、蜷川版の方が私の好みだったような気がする。
観てみたかったな。どこかでやらないかな。
