自分であれこれ考え過ぎる余り、気分的に自滅するのも辛いですが、
ストレスの直接の原因が、他人の言動にある場合は、
それを受け止めるタイミングも頻度もなかなかコントロール出来ないため、
なお辛いですよね。

社会生活においては、戦場の銃弾のごとく、
いつ、どの方向から、心理的ダメージにつながる攻撃が飛んでくるか分かりません。
優しくて、みずみずしい感受性の持ち主であればあるほど、
大ダメージを追うシステムになっています。

上司、取引先、先輩、職場のおばちゃん、同級生、同僚等、
誰がテロリストなのかは人によって異なりますが、
こういった外的攻撃を無効化することで、
安らかに自分のペースで社会生活を送ってください。


今回の裏技を一言で表すと、

周囲の発言や態度といったストレス攻撃について、
自分のアバター(身代わり)に対応させるというものになります。

この裏技は、演技者としての自分と、本来の自分の二人三脚で行います。

本来の自分は、心地良くリラックスした状態で、適切な対応のみを単に判断し、
演技者としての自分が、淡々とその対応を実行するのです。

これによって、ダメージゼロの状態で、社会的ToDoを上手く処理できます。

しかし、こういきなり説明しても、

いやいや、
自分はとりあえず心地良くリラックスしたとして、
演技者としての自分はどういう意識で作っていけばいいねん?

と思いますよね。

演技者としての自分の作り方を体感していただくため、
まずは、自分で設定したキャラクターを演じる練習をしてみましょう。

自身が認識している自我とは異なる性格の、「明るい人間」、「元気溌剌とした人間」、「悠々と落ち着いた人間」
等を演じてみるのです。

日常のあらゆるシーンにおいてゲーム感覚で、

いつも元気で明るいアイツならどういう言動をするかな?
いつも落ち着いて腹の据わったアイツならどういう言動をするかな?
上司や年配の人の対応が上手なあの先輩ならどういう言動をするかな?
等と考え、
動作や発言を、設定したキャラクターになり切って演じてみてください。

ここで、
自分がそういう人間に「変わろう」と考えてしまうと、
自身がこれまで培ってきた自我との闘いになるため難しいのですが、
そういう人間を単に「演じよう」と考えると、
不思議と、目的のキャラクターにスムーズになり切れるのです。

これは、人間をはじめとした霊長類が持っている能力のおかげです。

我々にはミラーニューロンという神経回路があり、
他人の行動や振る舞いを見たり「想像する」だけで、
その瞬間、まるで自分自身も同じ動作や振る舞いをしているかのような
活動電位が脳に生じます。
すなわち、真似する対象の意識状態や身体感覚を想像しさえすれば、
その対象の振る舞いを即座に真似ることが出来ます。

これは霊長類が、大人の動作やコミュニケーションの仕方を上手に真似して、成長していくためにも必要な能力です。

古代の人も、狩りの前等に、動物の面を被って儀式やお祭りを行い、運動能力を高めていました。例えば、鷹や豹の身体感覚を臨場感をもって想像し、視力や俊敏さをアップさせていたのです。

我々は、ミラーニューロンを活用した、このなり切る能力によって、
もともとの自我的に「明るい人間」や「元気溌剌とした人間」ではなくても、
上手く「演じる」ことは出来るのです。

このゲームに慣れてくると、
意外と、自身の言動を縛ってきた自我とは一切関係なく、自由自在なキャラクターで振る舞えることに気付くと思います。

この状態になれば、アバターをいつでも作れます。
あとは、心地良くリラックスした状態で、どういった対応を行う(演じる)かの判断をするだけです。

上司、先輩、職場のおばちゃん、同級生、同僚等の
テロリストが、
何らかの対応をあなたに求めて怒ったり、嫌味を言ってきたにせよ、
暇つぶしでからかってきただけにせよ、
一時の感情には影響を受けず、
長期的にあなたに有利な方向に運ぶよう、淡々と対応しましょう。

いずれにせよ、あなたの精神的ダメージはゼロですので、
言動上は、有利な戦略を取りながら、
心の中では、悠々と趣味のことでも考えていてください。

「演技者としての自分と、本来の自分の二人三脚」
である、この意識状態を実践頂ければ、
商談や採用面接等でも、
相手のペースや場の雰囲気に呑まれることなく、効果的な応対を淡々と行えるようになります。

以上が、他人の言動というストレス攻撃を無効化する裏技になります。

今後も、精神的自由を獲得する術を紹介していきます。
ありがとうございました。