<変質者は何でも喰う/中国山西省・太原市>


---2021年11月13日(土)、山西省太原市 公安局の 萬柏林分局 は、同分局が 12日(金)13:49頃 に複数の市民から 「血にまみれた物が入った麻袋が民家の入り口付近に放置されている」 との通報をうけて 調べたところ、麻袋の中にはバラバラにされた大型犬の死体がはいっており、家畜殺害容疑者として 朱某(47) を逮捕し、取り調べを開始していることを発表した。

 

 事情を知る女性・李 によれば、現場は 太原市 萬柏林区 西山錦繡龍湾小区 (「小区」 はコミュニティという意味で、団地や住宅群を指す) で、住宅群の通路の公共エリアで血にまみれた二つの麻袋が発見され、片方の袋には解体された犬の体、腸、心臓、肺など、もう片方の袋には剝ぎ取られた犬の皮が入れられていた、という。



 殺害された犬は 「多多 (ドド)」 と呼ばれていた 2 歳の大型犬・ゴールデン・レトリバーで、飼い主の 呉 は 11月5日(土)、裏山付近で犬を散歩させているとき見失ったと通報しており、その後の警察の捜査で、近所の住人が 通路で犬を殺している者がいるのを見て通報していたことなどから、“多多” は 呉 の隣家の住人・朱某(47) に連れ去られ、虐待・殺害されていたことが判明した。

(殺害された 多多)

 また 多多 を探すのを手伝った別の住人がこの事件を知って、朱某 と口論になった際に 朱 は 「オレに噛みついた悪い犬なんで、人々のためにこいつを 駆除して 食べたんだ!」 と怒鳴り返したという。

 

 殺害現場とみられる 朱宅 の地下室 には 大量の血痕 と 引きずった痕跡があった。

さらに消息によれば、この 朱宅 で犬が殺害されたのは初めてではないと報告されており、この世帯の居住者のうち 2名 が取り調べのため民警に連行されている。


 ニュースが伝えられたのち、全コミュニティの住民がパニックに陥り、犬の虐待・殺害者が 朱 であったことが判明した日の晩、多くの住民が 朱宅 の階下に集まり、非難・罵倒したという。
 

 

 筆者の家にも以前 ゴールデン・レトリバー がおり、14 歳で亡くなったが、非常におとなしい温厚な犬で、人に吠えることすらなかった。 命の危険でも迫らなければ噛みつくことは絶対にない。 ある意味、番犬にはなれない。
 他人の飼育している犬を殺害して食する、というのは明らかに異常だが、それを家族ぐるみでやっていたとなると、“食の好み” などではなく、朱 とその家族は、いわゆる変質者であったのであろう。 同じ 小区 の人々に これほど嫌われているのを見ると、家族そろってロクな人間ではなかったのだと思われる。

 “とある国” では、犬でも、子供でも殺害して喰う事件が発生しているので、(「第二百五十一夜・・・しばらくナベを喰いたくなくなる話」 参照) 一瞬たりとも目を離せないし、面識ができたとしても 信用できる人たちではない。