光文社古典新訳文庫のシリーズで出版されている「木曜日だった男:一つの悪夢」(GKチェスタトン著)を読み終えました。待ち受けるストーリーが知りたく読み続け、結局朝方の5時に完読しました。
著者のチェスタトンが34歳の時に書かれた作品で、出版は1908年。随分と古い小説ですね。今の私より若い時にこんな詩的な小説を書くなんて凄いとしか言いようがありません。
初めてチェスタトンを知ったのは、西部邁さんの著書でした。そこで彼の「正統とは何か」(これも1908年の作品)の紹介があったのです。正統保守思想ということでまずはこちらの本を買いました(まだ読んでいません…)。
月日が流れ、英国留学時代に光文社古典新訳文庫で「木曜日だった男:一つの悪夢」が出版されていることを知り、直ぐ様購入。”いま、息をしている言葉で、もういちど古典を”というテーマで現代語訳の古典を出版しているようです。私のようにあまり難しい本を読めない人間には最適のシリーズです。(ニーチェとルソーも購入しましたよ。)
舞台は19世紀末のロンドン(出てくる地名が分かるので嬉しかったですね)。反無政府主義者を取り締まる刑事が巻き込まれる壮大な冒険活劇。まるで北野武監督の「みんな~やってるか!」「監督ばんざい!」的なドタバタ小説です(そこまでひどくはないかな)。日曜日~土曜日を名乗る男達がメンバーの無政府主義秘密結社。その幹部:木曜日になってしまった青年刑事が最後に得たものとは?ラストシーンは哲学的で若干難しいです。お薦めの小説です。機会があれば是非読んでみてくださいね。